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42~世界を変えた男~

2013-12-04 17:17:39 | 英数字の映画

42 - La Vera Storia Di Una Leggenda Americana [Italian Edition]

『42~世界を変えた男~』
"42” (2013・アメリカ・2h08)
製作総指揮・監督・脚本 : ブライアン・ヘルゲランド
出演 : チャドウィック・ボーズマン、ハリソン・フォード、ニコール・ベハーリー、ルーカス・ブラック、アラン・テュディック







1947年にブルックリン・ドジャーズでメジャーデビューを果たしたジャッキー・ロビンソンは人種差別に苦しめられるが自身の努力と周囲の理解ある人たちに支えられその壁を見事に乗り越えた。



思っていた以上に球団オーナー役のハリソン・フォードの出番が多く(ありとあらゆる場所に出没していた)、これは『マネーボール』の成功を受けて作られたベースボールを裏から支える人たちに焦点を当てた映画でも有るのだろうと思った。
メジャー初の黒人選手であるジャッキー・ロビンソンは偉大であるけれどその誕生のきっかけを作りそして支えた白人たちもまた立派であったと。



オーナーによる黒人選手のメジャー参入の最初の思い付きは経営を重視しての事(その後に別の理由も追加される)。『マネーボール』はもろにそういう球団経営に関しての話しだし『メジャーリーグ』『プリティ・リーグ』でも何かしら金の話しは絡んでくる。それだけベースボールが大金を生み出す(一部地域で)スポーツで金の話しは避けては通れないという事なのだろう。



人種差別主義者のフィリーズの監督の憎たらしさが本当に上手かった。
役の人はどっかで見た事有るなあと思っていたら『タッカーとデイル』の人だった。『タッカーとデイル』で覚えたと思ったんだけど全然覚えてなかった。相方役の人の顔も忘れていてどっちがタッカーでどっちがデイルなのかも覚えていないという始末。


R100

2013-10-28 20:31:45 | 英数字の映画
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『R100』
(2013・日本・1h40)
監督・脚本・出演 : 松本人志
出演 : 大森南朋、松尾スズキ、渡部篤郎、大地真央、渡辺直美、前田吟、高橋昌也



秘密クラブに入会した男はしばらくはその密やかな快楽に溺れるが次第にエスカレートしていくクラブに恐怖を感じ退会を決意する。しかしクラブは途中退会を認めていなかった。



松本監督の4作目も過去の3作品同様評価が大きく分かれるコメディ。
恐らく笑いのその先に有る何か。ただの笑いではなく笑いの中に有る何かを表現しようとしているのではないだろうか。
ただ笑えればいいやと思っている側からしたらそれが何なのかがよく分からない。監督にははっきりと見えているのだろうと思う。

単純に笑いを期待する者からすると続編作って欲しい。『R101』。『R102』『R103』ぐらい行ったら相当面白いものになるんじゃないだろうか
残念ながら本作は興行的には厳しかったみたいで続編は無理そうだけど、そこはコケたのに続編っていうのも笑い的には有りだと思う。



本作の映画の構造は『バーン・アフター・リーディング』と似ている感じがした。
試写室の外でのやり取りが所謂ツッコミで。傍観者によってツッコミがなされるというのは『バーン・アフター・リーディング』も一緒だった。
残念ながらそのツッコミがもう一つ弱かったような。いっその事ツッコミ無しのボケっ放しでも良かったような気がするけど、ボケに対してツッコミを入れないのは漫才師としての生理的に許せないのかも。



「サクセス」の入れ方面白かった。竜童組だっけ?と思ったけどダウンタウンブギウギバンドだった。ダウンタウンつながりで?

女王様が英語でガアーッて来る時に大森さんが英語でガアーッてやり返すのが面白かった。
大森さんがMで悦に入った時の顔がソン・ガンホに似てた。
フジテレビでやってたトロント映画祭に行った時のバラエティドキュメントを見たけど、上映の時に大森さん一緒に客席で観るっていうのはどの様な心境だったんだろうか。最後のあの姿の人が近くにいたら観客的にはものすごく面白いけど。

渡部さんのキャラが面白かった。ごっつのメンバーだったら間違いなく板尾さんがやりそうなキャラ。

時代設定はケータイ普及より大分前の様。という事はクロニクル的な多部作構想が最初から有ったのだろうか。

警察による民事不介入の論理が説得力が有った。ああいう笑いを交えてロジックを成立させるのは松っちゃんの真骨頂ではないかと思う。

オチはXとYの遺伝子だけじゃなくSとMの遺伝子が有ったっていいじゃない。という所だろうか。



新宿ミラノ1にて。


5デイズ

2013-08-19 19:07:06 | 英数字の映画

5デイズ [DVD]

『5デイズ』
“5 DAYS OF AUGUST” (2011・アメリカ・1h53)
製作・監督 : レニー・ハーリン
出演 : ルパート・フレンド、エマニュエル・シュリーキー、リチャード・コイル、アンディ・ガルシア、ヴァル・キルマー、ジョナサン・シェック








2008年8月8日に勃発したグルジアとロシアの紛争。その真実を最前線から世界に伝えようとする報道記者たちだったが、時は北京オリンピックの真っ最中であり世界の目は紛争に向いていなかった。



『アイアン・フィスト』を観てもっとアクションを。な気分になってレンタル店へ行くが香港もタイも目ぼしいのが見つけられず。アクションの棚にあった本作が目に入ってそう言えばレニー・ハーリン監督のこれは劇場公開時(確かシアターN渋谷だった?)に観なかったなあと手にとった所、この間観た『オーガスト・ウォーズ』と同じロシアとグルジアの紛争を描いている作品だと分かった。アクションオンリーの気分だったけどこれも何かの巡り合わせだと思い借りて観た。



同じ紛争を描いていても本作はグルジア側からの視点。『オーガスト・ウォーズ』はロシア側からの視点。
当然片方で被害者として描かれていた側が片方では加害者となり。
それは戦争という国と国との争いでは経済、宗教、歴史、人種、思想などありとあらゆる事が絡んできて、ある面ではこちらが正しいけどある面ではあちらが正しい。またどちらも正しくてどちらも間違っているという事もあるのだろう。
だからどちらが被害者でどちらが加害者であるとははっきりとは決めつける事は出来ないのかもしれない。

ただ実質的に一番の被害を受けるのは一般の市民であって、それは間違いのない事で。
その事を伝える報道は公正である事が何よりも大事なのではないかと思うが、本作と『オーガスト・ウォーズ』を両方観てみて何かを伝える時にはどちら側かの視点に立たざるを得なくて。それは報道にしても同じ事が言えるんではないかと思った。


25年目の弦楽四重奏

2013-08-16 19:21:28 | 英数字の映画

Late Quartet

『25年目の弦楽四重奏』
“A LATE QUARTET” (2012・アメリカ・1h46)
製作・監督・脚本 : ヤーロン・ジルバーマン
出演 : クリストファー・ウォーケン、フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー、マーク・イヴァニール、イモージェン・プーツ






結成25年目を迎えた弦楽四重奏団。年長者のチェリストが引退を決めた事によりそれまで何事も無かったかに思えた4人の関係の本当の姿が露わになる。そして4人での最後の演奏会が始まる。



音楽によってつながっていた者たちの離れた心をつなぎ戻すのもまた音楽である。という所だろうか。

楽器奏者を演じる役者さんたちがちゃんとそれぞれの楽器を弾いているように見えるのが流石。



ベートーベンの四重奏曲が重要なモチーフになっているのだろうか。その曲の構成やイメージがこの映画の物語に深く関わっていたりするのだろうか。そこら辺はさっぱり分からず。

最初の方に出てきたその曲を讃えてだか何だかの有名な人の言葉で「過去も現在も未来にある」とかいうのもどういう事だかさっぱり分からなかった。



ベートーベンで映画。と言えば『敬愛なるベートーヴェン』の第九初お披露目のシーンが印象に残る。何よりダイアン・クルーガーが綺麗。



SHORT PEACE

2013-08-06 19:32:42 | 英数字の映画

劇場アニメ SHORT PEACEオリジナルサウンドトラック

『SHORT PEACE』
(2013・日本・1h08)
監督 : 森田修平(『九十九』)、大友克洋(『火要鎮』)、安藤裕章(『GAMBO』)、カトキハジメ(『武器よさらば』)、森本晃司(オープニング)
声の出演 : 春名風花、山寺宏一、早見沙織、田村睦心、二又一成





雨宿りに入ったお堂の中で不思議な体験をする浪人『九十九』。娘の想いが江戸の町に大火災を呼ぶ『火要鎮』。赤鬼に襲われた村。娘の願いによって白熊が赤鬼と対決する『GAMBO』。戦争状態にある日本。ある部隊が任務中に敵の戦車と出くわす『武器よさらば』。
の4本の短編アニメ。



メイドインジャパンの高品質アニメの発表会といった印象。4本とも高品質だった。

短編のお話しとして面白かったのは『GAMBO』。実はSFなのが面白かった。でもって実は内容はよくは分かってはいないけど想像するに『ヒドゥン』なのではないかと思った。白熊が宇宙警察みたいな感じで宇宙凶悪犯である赤鬼を追って地球にやって来た。と勝手に思ってる。

白熊と赤鬼の激突が素晴らしい。『クレヨンしんちゃんブリブリ王国の秘宝』のブリブリ魔人と黒ブリブリが激突する際の肉体の揺らぎをここでも。と勝手に期待したけど揺らがなかった。



『九十九』の浪人のモデルは世界のミフネだろうか。と思っていたら最後に掛かった音楽が黒澤映画な感じだった。



『火要鎮』は江戸時代の文化を独特な表現にて。といった所だろうか。
江戸時代の火消しは消火よりも延焼を防ぐ事(住居の解体)を主目的としているとかなんとかいう事はなんとなくは知ってはいた。



『武器よさらば』は戦闘シーンが見事だった。パワードスーツや戦車は恐らくCGで描かれているんだろうけど、CGむき出しという感じでは無くてセルアニメ的な彩色が施されているのが画面にマッチしていて良いなあと思う。


10人の泥棒たち

2013-07-22 21:06:46 | 英数字の映画

泥棒たち 韓国映画OST (韓国盤)

『10人の泥棒たち』
(2012・韓国・2h18)
監督・脚本 : チェ・ドンフン
出演 : キム・ユンソク、キム・ヘス、イ・ジョンジェ、チョン・ジヒョン、サイモン・ヤム







マカオのカジノの金庫のダイヤを狙う韓国・香港混成の泥棒たち。



2週間限定、料金1,800円均一の興行が映画ファンの一部で話題となった作品。2週間終了後の1週間の追加興行で観た。
狙いとしてはパブリック・ビューイング扱いとしたかったのだろうと思う。それが良いのか悪いのか成功したのか失敗だったのかはよく分からない。



香港と韓国を股にかけたアジアンワイドなエンターテイメント大作といった所だろうけど、確かにスケールはそこそこ大きいとは思うが、そのスケールの大きさに入れる物語が小っちゃいのでスカスカな感じがした。
100分位でマカオだけで泥棒5人ぐらいでやったらもっと中身の詰まった作品になったのではないだろうか。


21オーバー 最初の二日酔い

2013-07-21 19:15:52 | 英数字の映画


『21オーバー 最初の二日酔い』
“21 & OVER” (2012・アメリカ・1h33)
監督・脚本 : ジョン・ルーカス/スコット・ムーア
出演 : マイルズ・テラー、スカイラー・アスティン、ジャスティン・チョン、サラ・ライト



高校卒業後疎遠となっていた悪友3人の内の1人が21歳の誕生日を迎え久々の再会を果たす。法的に飲酒が認められたことを祝い夜の街に繰り出す3人。翌朝に大事な用事を控えささやかな飲み会になるはずだったが。



『ハングオーバー』1作目の脚本家コンビの監督デビュー作。だから当然なのか本作は『ハングオーバー』1作目にとてもよく似ている。『ハングオーバー』の前日譚と位置付けしてもいいような。
もしくはワンパターンと言っても良いようなところだったけど面白かったので問題無し。



はた迷惑な男が原因で大騒動なお話しだとそのはた迷惑な男の好感度によって作品の評価も変わってくるのではないか。
『ハングオーバー』でもザック・ガリフィアナキス演じる男を生理的にダメな人は『ハングオーバー』自体がダメという話しも聞かなくもない。
で、本作でのその役割を担う人物は最初は不安な滑り出しだったけど徐々に憎めない奴になってくる。そこら辺はある意味才能なのかも。
演じたのはマイルズ・テラー。『フットルース』リメイク版ではオリジナルでクリス・ペンが演じた役を演じているそう。と聞けばブチ切れ演技の点でクリス・ペンと印象が被らないでもない。


G.I.ジョー バック2リベンジ

2013-06-18 20:12:38 | 英数字の映画

G.I. Joe: Retaliation

『G.I.ジョー バック2リベンジ』
“G.I.JOE: RETALIATION” (2013・アメリカ・1h51)
監督 : ジョン・M・チュウ
出演 : ドウェイン・ジョンソン、ジョナサン・プライス、ブルース・ウィリス、イ・ビョンホン、チャニング・テイタム





米軍最強の部隊として活躍するGIジョー部隊。すり替えられた大統領の策略により部隊は全滅の危機に陥り汚名まで被らされる。厳重警備の元幽閉されていたコブラコマンダーも脱獄を果たし世界はコブラの手に落ちようとしていた。残されたGIジョーたちがその危機に立ち向かう。



予告ではブルース・ウィリスとドウェイン・ジョンソンがW主役であるかのようだった。でも実は前作に続いてチャニング・テイタムが主役なんだろうと思っていたけど実際はドウェイン・ジョンソンが主役だった。
チャニング・テイタムは前作のブレンダン・フレイザー的なゲスト出演。ブルース・ウィリスは・・・なんで出たんだろう?

デニス・クエイドをはじめ前作からの引き続きの出演者が大幅減の中イムホテップの人は残留。
ただ、イムホテップの人が最後どうなったのか全く憶えていない。話しの流れからするとイ・ビョンホンに殺されたのか。だとすると次回への残留は無し?

イムホテップの人とレイチェル・ワイズ 『ハムナプトラ』より
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前作のSF要素はかなり薄くなりミリタリーアクションがメインになっていたのがちょっと残念。
キャラクターごとに戦うべき相手が設定され、それなりのドラマも用意されているのがアクション映画としてしっかり作られているなあと思った。

SF要素が薄くなった事で一番残念だったのが加速スーツの出番が無かった事。その代りが山岳忍者アクションシーンだったんだろうけど加速スーツのシーンほどは面白くなかった。



3D効果は特には無かった。



新宿ピカデリーのポイントが50ポイント貯まったのでプレミアシートで。
通常5000円の料金だけどそれぐらいの価値はあるように思う。オットマン付きのゆったりシートで物凄くだらけた姿勢で映画が観れて、1杯800円ぐらいのドリンクとお茶菓子もついてくる。
便所の石鹸液も高そうなやつだった。

今回はポイントを使ったのでタダだったけど実際に5000円払うとなったらかなりためらわれる。好きな映画が上映されたらお金を払ってでもプレミアシートで観るかも。

その映画は何かと言えば『ミッドナイト・ラン』。
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L.A.ギャング ストーリー

2013-05-18 11:20:29 | 英数字の映画

Gangster Squad

『L.A.ギャング ストーリー』
“GANGSTER SQUAD” (2012・アメリカ・1h53)
製作総指揮・監督 : ルーベン・フライシャー
出演 : ジョシュ・ブローリン、ライアン・ゴズリング、ジョヴァンニ・リビシ、ロバート・パトリック、アンソニー・マッキー、マイケル・ペーニャ、ニック・ノルティ、ショーン・ペン、エマ・ストーン






第二次大戦後、活気を取り戻したロサンゼルスは一人のギャングによって牛耳られようとしていた。
それを阻むためロサンゼルス市警は法律度外視でギャングと対等に渡り合う極秘の組織を結成させた。



『アンタッチャブル』『ゴッドファーザー』とは年代的には『アンタッチャブル』はちょっと前で『ゴッドファーザー』とはほぼ同時期のよう。
『スティング』は『アンタッチャブル』と同時期ぐらい。
『L.A.コンフィデンシャル』はここで作られた警察の組織が次第に腐敗していって。という所。

本作はロサンゼルス版の『アンタッチャブル』という感じがした。終盤には階段を使ったシーンも有るし。
階段のシーンはギャング映画の定番だったりするのだろうか。
電信がどうのこうのいう所は『スティング』を思い出した。電信がなんでそんなに金儲けできるのかはよく分からなかったけど。

本作はギャング映画の定番通りと言うか美味しそうな所をちょいちょいつまみ食いな感じと言うか、そんな感じで安心して観られるギャング映画だった。

ジョシュ・ブローリンとショーン・ペンのど突き合いが面白かった。ショーン・ペンの過去の素行を思い返したりして。ジョシュ・ブローリンの素行はよく知らない。



5月23日(木)で閉館を迎える渋谷東急にて。
本編上映前に予告が無く。そういえば次の上映作品が無いのだから当然だよなあと思ってしんみり。
平日が最終日ってのも寂し過ぎる気がする。
池袋東急の時の様に静かにひっそりと終わりの時を迎えるのかと思ったら館内は色々と飾り付けられていてさよならムードは高まっていた。
渋谷東急が無くなると「東急」の館名は無くなってしまうのだろうか。シネマスクエアとうきゅうや109シネマズは有るけど。
渋谷地区ではトップクラスの環境設備を備えた(マイナス要素は立地条件ぐらい)映画館が無くなってしまうのは何とも勿体無い。
さようなら渋谷東急。


BOØWY 1224 FILM THE MOVIE 2013

2013-03-22 19:14:30 | 英数字の映画
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『BOØWY 1224 FILM THE MOVIE 2013』
出演 : 氷室京介、布袋寅泰、高橋まこと、松井恒松



1987年12月24日渋谷公会堂。BOØWYの解散宣言がなされた。



カッコ良かった。このライブでのパフォーマンスを見ていると本当にバンドとしての絶頂期での解散だったんだなあと思う。

BOØWYの曲は大体知っている。知っている曲だとそれだけで気分も盛り上がる。
BAD FEELINGとCHU-RU-RUが無かったのが残念。

最初の内は2曲ぐらいやってちょっと休憩(暗転)というパターンで、やっぱり休憩を入れないときついんだろうなあと思っていたら後半は激しい曲を休憩なしで繰り出されて。スゲエなあと思うとともに大丈夫なのかと心配になったりもした。
バンドメンバーも大変だろうけどノリノリなお客さんもたいそう疲れるだろうに。こっちは椅子に座って穏やかな気持ちでの鑑賞。

アンコールは2回。もはや織り込み済みで形式化されているようなそのシステムに疑問を持たないでもなかった。
しかしその現場にいればそのシステムもある意味の儀式、様式として機能しているのだろう。
メンバー引っ込む→「アンコール!」の呼び声→メンバー再登場(×2回)と。
しかしこの時のライブでは2回目のアンコールで解散が発表されるわけで、もしこの時アンコールを要求しなかったのなら、もしかしたらBOØWYは解散しなかったのかも。

BOØWYの話しではないけど、どっかの国でアンコールシステムを知らないお客さんたちがバンドが引っ込んだら終わったと思ってみんな帰っちゃって、アンコールやる気満々のバンドがぽつんとその場に残された。なんていうエピソード有ったと思った。



新宿ミラノ2にて。前夜祭という事で上映前にドラムの高橋まことさん登壇のトークショーが有った。まこっちゃんのいい人全開トークで和んだ。



1987年当時の布袋さんが『パラノーマン』の主役にちょっと似てる。

ParaNorman / ParaNorman. A Novel: El alucinante mundo de Norman / The Amazing World of Norman



PARKER/パーカー

2013-02-20 22:06:01 | 英数字の映画

Parker

『PARKER/パーカー』
“PARKER” (2013・アメリカ・1h58)
監督 : テイラー・ハックフォード
出演 : ジェイソン・ステイサム、ジェニファー・ロペス、マイケル・チクリス、エマ・ブース、ニック・ノルティ








良識を持った悪党パーカーは善良な市民には危害を加えず金品も奪わない。しかし、悪党同士の流儀に反する奴らには命をかけて制裁を加える。



ジェイソン・ステイサムとジェニファー・ロペスの組み合わせが意外に思えたけど意外と良かった。
恋愛関係にはならない。ジェニファー・ロペスの方はその気満々だけどジェイソン・ステイサムの方が相手にしない所がありきたりじゃなくて良かった。それはパーカーの悪党としての流儀ではなくて愛する人がいる男としてのパーカーの流儀なのだろう。



プロの悪党パーカーと現状からの脱却を切望するずぶの素人の女性がタッグを組んで悪党相手に一ヤマ踏むというのが面白かった。

ジェニファー・ロペスの現状最悪のやさぐれ感、堕ちる所のギリギリで踏みとどまっていてそこから何としても這い上がってやろうとするハングリー精神が失礼ながら今のジェニファー・ロペスに若干リンクする感じで役と合っていて良かった。



猛牛ニック・ノルティが猛牛ぶりが薄れて白豚ニック・ノルティになっていた。
狂犬ゲイリー・ビジーは今でも狂犬だろうか。
                           狂犬と猛牛
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R‐18文学賞vol.1 自縄自縛の私

2013-02-20 21:15:28 | 英数字の映画


『R‐18文学賞vol.1 自縄自縛の私』
(2012・日本・1h46)
監督 : 竹中直人
出演 : 平田薫、安藤政信、津田寛治、綾部祐二



自縛趣味のある女性。仕事のストレスや悩みを発散させるため自縛は彼女にとって大切な事だった。



ちょっと特殊な趣味や嗜好を持った少数の人はそれを理解出来ない大多数の人間からは偏見の目で見られてしまう。
でもその偏見の目で見る側がただ単にそのちょっと特殊な世界の事を知らなかったり、知っていても理解しようとしないだけの事であって、知ってしまえばその世界にどっぷりと漬かる可能性は有る。

その少数の人たちは他の人たちが知らないその世界での悦びを理解できている人間であって、だからその事を恥じる事は何一つないのだ。という少数派へエールを送る映画。そういう映画を作る竹中さんは優しい人だなあと思った。



竹中監督の前作『山形スクリーム』はややスベリ気味に思えたのでちょっと心配だったけど、本作は良かった。何より主演の平田薫さんの大胆演技に眼福。



中国のシーンは本当に中国に行ったんだろうか。2シーンぐらいしかなかったけど。


96時間/リベンジ

2013-02-03 20:21:44 | 英数字の映画

Taken 2

『96時間/リベンジ』
“TAKEN 2” (2012・アメリカ・1h32)
監督 : オリヴィエ・メガトン
出演 : リーアム・ニーソン、マギー・グレイス、ファムケ・ヤンセン、ラデ・シルベッジア







パリでの娘奪還劇からしばらく後、保養を兼ねトルコ観光を楽しむ事になった父と娘と元妻。
そんなお気楽気分をよそに、娘奪還の際に父親に手酷い目に遭った組織の復讐の手が一家に伸びていた。



やられたらやり返す。で、またやられたらやり返す。その繰り返しに父親は強引に終止符を打つ。
しかしこれで本当に終止符が打たれたのかは分からない。
全米で大ヒットしたので3作目は有るだろうと思うが、リベンジ・オブ・リベンジは無いのでは。コケるまでずっとリベンジし続けるのもそれはそれで面白いだろうけど。



ハードな内容とは裏腹にのほほんとした終わり方は前作で経験済みなので今回もやっぱりそう来たか。と納得の終わり方。逆に楽しみにしていた所も有ったかも。シリーズが続くならシリーズ恒例として欲しくも有る。

多国籍な人間関係でありながらほぼ英語だけで押し通すのはハリウッド映画を揶揄しているのかもしれない。のほほんな終わり方もそういう事なのかも。




邦題の“96時間”は今回全く関係なかった。
前作でも実際はあまり関係ない。娘が誘拐されて96時間以上経ったら取り返しつかないよ。と言われただけであって、父親は96時間以内に娘奪還してしまうし。


LOOPER/ルーパー

2013-01-30 17:47:56 | 英数字の映画

Looper [DVD] [Import]

『LOOPER/ルーパー』
“LOOPER” (2012・アメリカ・1h58)
監督・脚本 : ライアン・ジョンソン  製作総指揮・出演 : ジョセフ・ゴードン=レヴィット
出演 : ブルース・ウィリス、エミリー・ブラント、ピアース・ガニォン、ジェフ・ダニエルズ、ポール・ダノ







2044年。30年後の2074年にはタイムトラベルが可能になっていたが犯罪者によって悪用されていた。
過去の2044年に邪魔者を送り付けルーパーと呼ばれる者たちの手によって始末させていたのだ。
あるルーパーの下に未来から男が送られてくる。男はそのルーパーの30年後の自分だった。



斬新なタイムトラベルSFとかいう事だったけどターミネーター感を感じてあまり斬新とは思えず。



タイムパラドックスについては説明拒否。その理由が面倒くさいから。潔くて良い。
確かに細かく突き詰めていったら色々とアラが出てきそう。

途中で時間軸がごちゃごちゃになって訳分かんなくなった所があった。30年後の自分抹殺失敗バージョンと成功バージョンがなかったけか。確か自分と自分の出会いのシーンが2回繰り返されて。成功しても結局失敗の方と同じ道筋を辿る事になる。みたいな感じだったような気がするが実際の所はあまりよく理解できていない。



『BRICK』の監督・主演コンビ。『BRICK』は高校生ハードボイルドといったちょっと変わった作品で面白かった印象。
Brick










気になっていたけどあまり評判が良くなかったので未見の『ブラザーズ・ブルーム』はこの監督の作品だった。
あの人もこっそり出演しているのだとかなんだとかを知ってしまった。出来れば知らないうちに観てビックリしたかった。
ブラザーズ・ブルーム [DVD]












新宿ミラノ1にて。
ミラノ1に対して不満は無いのだけど。出来るだけ長く営業し続けて欲しい。
一つ不満が有るとすれば、薄暗いシーンではより薄暗くなってしまうのがちょっと残念。


007 スカイフォール

2013-01-23 20:06:40 | 英数字の映画

Bond On Set Filming Skyfall

『007 スカイフォール』
“SKYFALL” (2012・イギリス=アメリカ・2h23)
監督 : サム・メンデス
出演 : ダニエル・クレイグ、ジュディ・デンチ、ハビエル・バルデム、ナオミ・ハリス、レイフ・ファインズ、ベン・ウィショー、アルバート・フィニー








テロ組織に潜入しているスパイのデータが盗まれた。次いでMI-6本部が爆破され窮地に追い込まれるM。ボンドはMを救う事が出来るのか。



隠し球が盛り沢山の内容。終盤で次々と繰り出されるサプライズにただ驚くばかり。思い返せばヒントも有ったので勘の鋭い人は見抜けるのだろう。



007の存在意義に疑問を投げかける。あんなアナログで策も弄さず正面突破で事態をなんとかしようとするスパイを果たしてスパイと言えるのか。
その答えは、007はそれでいいのだと。何故ならそれでこその007なのだからと。確かにそうだと思った。
その答えを出してボンドが力強さを取り戻したあたりからの昂揚感。過去作のオマージュというファンサービスを盛り込んでのクライマックスへの盛り上がりが素晴らしいなと思った。
ハビエル・バルデムの死にっぷりも見事。



女性エージェントの人が可愛かった。適材適所という事だけど、なんか有ったら現場にまた出て欲しい。



ダニエル・クレイグ版の前2作での謎の組織は今回関係なかった。



メトロ落しは乗客少なかった。てかいなかった様にも見えた。回送電車だったのかも。そこらへん意外と良心的だった気がした。