『アーマード 武装地帯』
“ARMORED” (2009・アメリカ) 1h27
監督 : ニムロッド・アーントル
出演 : コロンバス・ショート、マット・ディロン、ローレンス・フィッシュバーン、ジャン・レノ、スキート・ウールリッチ、アマウリー・ノラスコ、フレッド・ウォード
現金輸送車強奪を企む男たち。穏便に進むはずの計画だったが、予期せぬ事態が起こる。
計画実行前、物語の中心となる二人の人物にスポットを当て、人間性、関係性、男たちの置かれている状況をじっくりと描いていきます。
90分を切る短い映画ながらそこにかなりの時間を割くという事は、それらが物語の結末の鍵を握る重要なポイントなのでは?
と、深読みしながら観ていましたが、特にポイントとなる事は無く。
何故なら至ってストレートなアクション映画だったから。
トリッキーな展開、あっと驚くどんでん返しなどの類は全く無い。男たちの欲望と一人の男の正義感のぶつかり合い。それを手に汗握り、ポップコーンを噛み締めながら観る。そういう映画でした。
正直な所手に汗は握れなかったのですが。ポップコーンは食べないし。
輸送車強奪(と言うか持ち逃げ)に成功した男たちがその後にしている事が、輸送車の後ろの扉の蝶番を壊すために延々と鉄の棒を振り下ろし続ける。ってのがどうにも手に汗握れなかった。
大柄なアメリカ人が鉄の棒を振り下ろす。もう一人がその下に手を添えて置かねばならない状況なのですが、その恐怖感の方がよっぽどスリリングでした。
と、文句をつけながらも嫌いじゃない映画。
お話し的にはもう少し練り上げて欲しかった所ですが、アクション映画としてこれはこれで有り。
ラストシーンはすっきり爽やかでいい感じ。
渋めの豪華キャストは見応えが有りました。
フレッド・ウォード、スキート・ウールリッチ久し振りに見た。
マット・ディロンの瞼が見えないのはそれだけ彫りが深いからなのだろう。
http://www.imdb.com/media/rm3790904064/nm0000369
上向くと瞼が見える。
http://www.imdb.com/media/rm935566080/nm0000369
劇中に出てくるジャンクフードが美味しそうだった。多分ミートボールサンド。『ハートブルー』でもお馴染みの。
「あんたいつでも4つだなぁ」「ああ、俺はいつでも4つさ」
みたいな会話がなされていましたが、あれはミートボールの数が4つという事なのかと想像。
マット・ディロンは2つ入りを注文。