
『X-MEN:フューチャー&パスト』
"X-MEN: DAYS OF FUTURE PAST" (2014・アメリカ・2h12)
製作・監督 : ブライアン・シンガー
出演 : ヒュー・ジャックマン、ジェニファー・ローレンス、ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ニコラス・ホルト、ピーター・ディンクレイジ
ミュータント、人類の滅亡が迫っている世界。その原因は過去に有った。滅亡の危機から脱するためには過去を変えるしかなかった。
本編が始まる前、20世紀フォックスのファンファーレの最後が変わっていたように思えたけどあれはX-MEN仕様という事なのだろうか。
過去の作品ではエロチックな役割を担った脇キャラに過ぎなかったミスティークをオスカー女優であるジェニファー・ローレンスが演じている事も有ってもっと話の中心に関わってくる最重要キャラクターにしたいという思惑を感じた。
エンドロールのおまけ映像が今回は全く意味不明だったけど、あれもミスティークに関係する事だったりするのか。ミスティークの起源についての作品がスピンオフで作られるのかも。それとも『アメイジング・スパイダーマン2』の時みたいに全く関係のない映画の映像だったりするのだろうか。
ミスティークを重要キャラにするためには過去のシリーズが邪魔で、だけどリブートしてそのものを無かった事にする方法を取らず今回の過去を変えてしまうという荒業を使った。
それが過去の作品へのリスペクトへとつながり本作が感動作になったのはミラクルに近い気がする。
しかし今回の荒業で影響を一番受けるのは『ウルヴァリン』シリーズだったりするのではないかと思う。本作によってシリーズ2作品で描かれた大半の事は無い事になってしまったわけだし。そういう事では無いのか。よく分からない。
過去2作を無かった事にして3作目が新たに好きなように作れるので好都合だったりして。
ミュータントの新キャラの能力を表現する映像が『SPEC』の一十一(ニノマエジュウイチ)にそっくりだった。