『テロリズムの夜/パティ・ハースト誘拐事件』 1988年、アメリカ、1時間44分。を観た。
1974年、新聞王一族のパトリシア・ハーストが誘拐され左翼過激派グループSLA(シンバイオニーズ解放軍)が犯行声明を出す。数ヶ月後、SLAが銀行を襲撃しその実行犯の中にパトリシアの姿が目撃され組織の一員になった声明が出される。
シネマート新宿、"新宿ハードコア傑作選”にて。本作は今回が日本での初劇場公開。
革命を謳う集団が実はそんな実行力はなく、その意志も薄っぺらかった。お嬢様育ちのパティ・ハーストは今まで目にする事が無かった理想を謳い上げる姿に感化されてしまったという事なのか。ただ、行動を共にする事でその実情は見えていたけど引っ込みのつかない状況になっていた。と同情的に見ればそういう事なんだろう。
SLAにも同情的に見れば今の腐った社会をぶっ潰したいという想いのまだ出発点だったのかもしれない。組織もまだ小さいし。その分メンバー間の関係は色んな意味で濃密である意味で青春だったのかもしれないとも思える。そこにもパティは魅かれたのかも。
グループの実情、化けの皮が少しずつ剥がされていって結局そういう事だっだんだなと分かってくるのが興味深く観れた。
グループは犯罪者として検挙される。SLAという集団の終焉ではあるけどそれはパティがそこから抜け出せるチャンスでもあって、追い詰められているんだけどそこから抜け出せる絶好の機会でもあるというのもシチュエーション的に面白いなと思う。
やってる事は大した事はなかったけどSLAの理想としていた所は正しいのだろうと思う。ただメンバーのほとんどが資本主義から抜け出せなくてもいて、だから活動資金と称して金が必要だったりしたのだろうし。
今ならネット上で世界経済をストップさせるとかした方が貧富の格差や人類平等の理想は叶えられそうな気もする。それを実行する人はまだいないのか、しようとしている人はもういるのか。本格的なネット社会になってまだ十数年?2000年問題とか有ったけど幸いまだ本格的なネット社会崩壊の危機は訪れてはいないがその時はいずれかはやって来るのだろう。ネット終末論か。その時に救世主は現れるのか?
パティ・ハーストを演じたナターシャ・リチャードソンは芸能一家の生まれで境遇は似通っている所も有ったのだろうか。リーアム・ニーソンと結婚していたけど2009年に死別。
ヴィング・レイムスは本作くらいから映画でも注目されるようになってきた感じなのだろうか。そういう風に思えるカリスマ性を感じさせる。
ヴィング・レイムスもウィリアム・フォーサイスももう少し年取っておじさんになってから目にしていたので若い頃の姿を見られて良かった。
1974年、新聞王一族のパトリシア・ハーストが誘拐され左翼過激派グループSLA(シンバイオニーズ解放軍)が犯行声明を出す。数ヶ月後、SLAが銀行を襲撃しその実行犯の中にパトリシアの姿が目撃され組織の一員になった声明が出される。
シネマート新宿、"新宿ハードコア傑作選”にて。本作は今回が日本での初劇場公開。
革命を謳う集団が実はそんな実行力はなく、その意志も薄っぺらかった。お嬢様育ちのパティ・ハーストは今まで目にする事が無かった理想を謳い上げる姿に感化されてしまったという事なのか。ただ、行動を共にする事でその実情は見えていたけど引っ込みのつかない状況になっていた。と同情的に見ればそういう事なんだろう。
SLAにも同情的に見れば今の腐った社会をぶっ潰したいという想いのまだ出発点だったのかもしれない。組織もまだ小さいし。その分メンバー間の関係は色んな意味で濃密である意味で青春だったのかもしれないとも思える。そこにもパティは魅かれたのかも。
グループの実情、化けの皮が少しずつ剥がされていって結局そういう事だっだんだなと分かってくるのが興味深く観れた。
グループは犯罪者として検挙される。SLAという集団の終焉ではあるけどそれはパティがそこから抜け出せるチャンスでもあって、追い詰められているんだけどそこから抜け出せる絶好の機会でもあるというのもシチュエーション的に面白いなと思う。
やってる事は大した事はなかったけどSLAの理想としていた所は正しいのだろうと思う。ただメンバーのほとんどが資本主義から抜け出せなくてもいて、だから活動資金と称して金が必要だったりしたのだろうし。
今ならネット上で世界経済をストップさせるとかした方が貧富の格差や人類平等の理想は叶えられそうな気もする。それを実行する人はまだいないのか、しようとしている人はもういるのか。本格的なネット社会になってまだ十数年?2000年問題とか有ったけど幸いまだ本格的なネット社会崩壊の危機は訪れてはいないがその時はいずれかはやって来るのだろう。ネット終末論か。その時に救世主は現れるのか?
パティ・ハーストを演じたナターシャ・リチャードソンは芸能一家の生まれで境遇は似通っている所も有ったのだろうか。リーアム・ニーソンと結婚していたけど2009年に死別。
ヴィング・レイムスは本作くらいから映画でも注目されるようになってきた感じなのだろうか。そういう風に思えるカリスマ性を感じさせる。
ヴィング・レイムスもウィリアム・フォーサイスももう少し年取っておじさんになってから目にしていたので若い頃の姿を見られて良かった。