Tricolor Dandy 【トリコロール・ダンディ】

横浜F・マリノスのサポーター、龍壱が色々思うところを書き殴るblog ★★★

イライラと歓喜 2-1 ガンバ戦 (2012/7/14) #fmarinos

2012年07月21日 | マリノス
遠目のアウェーにはなかなか行けない/行かない私ですが、この試合は万博へ。
ガンバは残留争い真っ直中、なかなか勝てない状況。
一方の我らがマリノスも、負け無しは続いているものの先制しては2点目が取れず追いつかれるという厳しい試合が連続している。

スタメンは負傷しているドゥトラのところに金井が入り、FWは谷口が入った。
俊輔が予定より早く復帰したのは大きい。
古巣相手に期待される大黒はベンチスタート。

ガンバは得意のパスを繋ぐスタイルではなく、リスクを取らず早めにロングボールを蹴ってくる。
マリノスは跳ね返しはするが、これがしっくり来ないのか試合はややペースを握られる。
時折右サイドを破られてあわやという場面もあった。
攻撃でもあまりいい形は作りきれないまま前半も終わろうかというところ、CKから俊輔のボールに富澤が合わせて先制。
実にいい時間帯でのゴールだった。
富澤は2試合連続ゴールと攻守に実に効いている。

後半も同じメンバーで臨む。
早く2点目が欲しい、もどかしい。その想いは選手もサポーターも同じはず。
監督も同じだとは思うが、アクションが遅い。
谷口は懸命にポストプレイをこなすが、まわりのフォローは早くない。
更に守備に回った時にプレッシャーもかかりにくくなってくる。
ガンバの攻撃も徐々に繋がるようになってきており、暑さもあるので早く交代をして2点目を取りに行って欲しかった。

だが、動いたのは82分。
小野を大黒に代え、俊輔に代えて中町。
個人的にはこの交代はかなり疑問だったが、やはり不安が的中。
終了直前にパウリーニョに決められ、3試合連続で1点を守りきれず同点に追いつかれる。

2度あることは3度ある・・・時間はほとんど残っていない。
だが、少し長いロスタイム、ガンバが攻めに来たのもあってチャンスが生まれた。選手は諦めていない。

なかなか交代で使って貰えず、やってやるオーラがかなり出ていた大黒が、ボールを受けるとキレキレの切り返し、そしてシュート。
GKに弾かれるが、そこには五輪直前最後のゲームとなった学が詰めていた。

追いつかれながらも最後の最後で勝ちきった。
ここまで苦しい試合が多く、同じ事を繰り返してたチームが1歩前に進んだ。






だが、課題は色々ある。
マリノスというチーム、守備力を誇るのなら1-0から逃げ切らなければならない。
2点目を取って勝つパターンと、1点を守りきって勝つパターン。
この2つをしっかり出来る様にならないと上位には食い込めない。

選手だけでない、監督もしっかり成長しなくては上を目指せない。
次は学は五輪、俊輔は出場停止。ことさら攻撃力に不安がある。
その中でもしっかり勝ちきれるかどうか。プチ中断の間にしっかり課題を克服できるか。キッカケを掴めるか。

ともあれ、この日の勝利は格別だった。
アウェー遠征、ドローを覚悟した中での意地の勝利。
11番を入れた記念ユニを作って以来、初めて目の前で決めてくれるところを見られたのも非常に嬉しい。

学は五輪では短い出場になるかもしれないが、この日のような活躍を期待したい。
きっとやってくれる。

試合後、梅田で食べたお好み焼きは本当に美味かった。
2年前、金鳥でセレッソに負けてから食べた串カツもまぁ美味かったが、今回は大違いだった。


遠い2点目 1-1 セレッソ戦 (2012/7/7) #fmarinos

2012年07月08日 | マリノス
朝方の雨もやみ、昼過ぎには少し晴れ間が見えた。
そのまま持ち直すかと思いきや、三ツ沢への道で既に傘を差す事に。更に試合が始まってみれば予想外の大雨となった。

マリノスのメンバーは先週と同じ。ボランチには中町と富澤。俊輔の位置に兵藤。

雨の中、序盤はややマリノスペース。サイドを中心に細かくパスを繋ぎ、時には裏を狙って攻める。
奪われても切り替えが早く、高い位置でのプレスも出来ていた。

五輪前の最後の試合、学はかなりキレがあった。
積極的に受けてはたいて前に出て、ドリブルで仕掛ける。
中に切れ込んで同じ五輪代表・扇原のファウルを誘いFKを得る場面もあった。

セレッソのセットプレーの守備はゾーンだったが、これが甘い。
最初のCKでかなり緩さが見える。
俊輔がいないが、これは1点くらいセットプレイで取れるだろう、と思ったら次のCKから先制。
マルキやDFに当たってこぼれたところを、富澤が押し込んだ。

その後も前半はマリノスペースで進んだ。
学のキレはかなり凄い。アウェー寄りのバクスタで見ていたので、前半は堪能した。
あと1点取っていれば完全にうちのペースだったと思うが、惜しいシーンがことごとく決められない。
2点目が遠い。

後半開始からマルキに代えて谷口。戦術的交代ではなかったらしい。
セレッソ側も戦い方を変えたこともあり、後半はややセレッソが押し戻してくる。
それでもマリノスのDFは堅い。
奪って繋いで惜しい場面も作る。早く2点目が欲しい。先週の事もあり、1-0は怖い。
しかし、決められないでいると、やはり恐れていた事が起きる。

柿谷がペナルティエリア外で見事なトラップから反転ボレーシュート。
飯倉の手は届かず、ネットに吸い込まれる。

6分という長いロスタイムでも試合は動かず、1-1で終わった。


去年は小椋、俊輔が抜けた時期に失速した。
その2人がいない今、勝てなくはなっているが、それでも持ち堪えているのは富澤&中町の加入が大きいだろう。

ただ、ここのところ勝てていないが負けていないのは、先に取られていないから。
どこかで先制され、焦って追うようになって取れないと辛い。

来週からしばらく、学はいない。既に彼は攻撃のキーマンである。
そんな中、どのような戦い方をするのか。
まずは不調のガンバとである。点を取って勝たねばならない。
ここでガツンと勝って、調子を上げたい。

久々に近場でないアウェイ、万博まで行ってきます。
勝ちが見たい!

悔しい引き分け 1-1 名古屋戦(2012/6/30)

2012年07月01日 | マリノス
20周年関連のイベントと言うことで、16時からのアン様のトークイベントを見た後、20年史の本を購入。12年史の方が作りはしっかりしていたな。

キックオフ前には、これまでの名古屋戦のハイライト映像。リネカーとかベンゲル、若き日のピクシーなんかもいて、名古屋サポも楽しめる映像だったのではないだろうか。

さて、試合である。
俊輔不在のマリノスはボランチを中町・富澤が組み、OMFには兵藤が入る。ツートップは小野とマルキ。
名古屋は楢崎、玉田が不在だが、前線にはケネディと好調の永井がいる。

前半、両チームともサイドから攻め込む場面が多い。
マリノスは何度か惜しい場面もあったが、右サイドからのクロスをファーで折り返し兵藤、という流れは最後ジャストミートしきれず、闘莉王にクリアされる。
グランパスはケネディの高さ、永井の速さを使おうという意図がみえやすい。
ちょいちょいパスが合わないところもあったが時折藤本や金崎のドリブルが混じり、的が絞りにくい感じとなった。

連続無失点中のマリノスのDF陣は良く踏ん張っていたと思う。
勇蔵、中澤のところでかなり止めていたし、そこが破られても最後は飯倉がファインセーブを見せる。
ミドルレンジ打たれて怖いのがいくつかあったが、凌いだ。

お互い決め手を欠いて前半は0-0。

主審の松村さんは当たりに緩い笛で、カードも出づらい。
グランパスのファウルにはカード相当と思われるものもいくつかあったが、出されなかった。


後半、早い時間に試合が動く。
中盤の高い位置で富澤が積極的なプレスからボールを奪うとすぐに小野へ。
バランスの悪いDFラインを見て、小野はすぐマルキへとパスを送ると、マルキはやや遠目からも落ち着いてグラウンダーのシュート。
GK高木の股を抜いてゴール!
見事なショートカウンターだった。

名古屋は増川を投入し3バックへ変更。
マリノスは中町に代えて谷口を投入。
兵藤をボランチにするのかと思ったが、そのまま谷口が入る。

押し込まれる場面は増えるが、それでもマリノスはカウンター中心にチャンスを作る。
ロングボールからマルキがキープ、富澤に戻すと、富澤は小野へ強烈なキラーパスを通す。
小野が反転して美しくゴールを決めるが、これはオフサイド。
後から映像を見た限りでは限りなく微妙な判定ではあったが、形は悪くない。

更にサイドで小野のクロスから学がニアで合わせる場面も。
しかしこれはキーパーに防がれてしまう。
ここで追加点を取れなかったのが痛かった。

83分。中盤でプレスがかかりにくくなり、藤本に簡単にアーリークロスを入れられると、ケネディが胸で落とし、永井がミドル。
典型的なポストプレーからやられ、ついに失点を喫し、同点となる。
あと10分、というところで守りきれなかったのは悔やまれる。
ベンチもプレスが甘いのは察知していたのだろう、交代の用意をしていたのだが遅かった。

残りの時間、決めることも決められることもなく、1-1の引き分けとなった。

名古屋の出来は極端に良かったわけでは無く、守れない展開でもなかったと思う。
最近の得点力を考えれば1-0となった場面からの決定力の無さも致し方ないところはある。
どちらかというと守りきれなかったことを悔やむ。
上位に上がるには勝ちきる強さが欲しい所。ここから暑くなり運動量が落ちた時、守れないと同じような展開、あるいは決めきれず0-0から先制されるパターンも出てしまうかもしれない。

攻めの形はだいぶできあがってきてはいると思う。
小野と学の存在感はかなり大きいし、マルキのコンディションも良くなり、キープやポストも生きるようになってきた。
ツートップの連携も悪くない。
怪我人連発で中盤を決まったセットで戦えていないのは苦しいところだし、学も五輪で離脱する可能性があるが、チーム全体として誰が出ても今以上のパフォーマンスが出せるように仕上げていって欲しい所である。

あと1試合でリーグは折り返し。
半分が引き分けというのは苦々しいものである。
中位は大混戦だが、勝ちきれる強さを身につけて抜け出していって欲しい。


私事ですが、なかなかアウェイに行けてなかったものの、仕事が少し落ち着いているので万博と仙台は行く予定です。
夏の試合はほぼ見られそうなので、しっかり応援していきたいと思います。

アクシデントと修正力 0-0 川崎戦 (2012/6/23)

2012年06月24日 | マリノス
色々あってしばらくスタジアム行けず、なにげに札幌戦以来のスタジアム観戦。
先週のガス戦は録画で見たけれど、なるほど素晴らしい内容だった。
今節の相手も上位、風間監督になって勝ち始めている川崎フロンターレである。

スタメンを見ると、富澤が居ない。代わりに谷口。
富澤・兵藤のダブルボランチは攻守共に効いていたが、特に守備面で谷口ではやや不安がある。
ただ古巣フロンターレ戦で燃えるものもあるだろう、攻撃では彼ならではの活躍を期待できるだろう。
好調チーム同士の対戦は高レベルで白熱した試合になる事が予想された。

だが、意外な形で試合が動く。
開始2分足らずで相手にプレッシャーをかけに行った俊輔が負傷、立ち上がってピッチには入ったがすぐに交代となる。
たった5分での攻撃の要・キャプテンの離脱は大いに痛かった。

代わりに入ったのは森谷。
こちらは大学で現フロンターレ監督の風間さんの教えを受けた選手。やはり気合いが入っているに違いない。

だが、前半は前線からの守備が機能しない。
特に森谷と小林、谷口の右サイドの守備がうまく連携出来ていない。

川崎はなんちゃってポゼッションでのキープからじりじり押し上げてくる形。あまり迫力はない。
しかも前線の連携があまり良くないのか、パスが合わない事も多い。
シュートを打たれる場面はあったが、あまりに危険、という事はそんなに無かった。
うちのDF陣と飯倉がしっかりと対応する。

0-0のまま後半を迎え、しばらくは川崎が前半のまま攻め込んでくる。
しかし、マリノスはハーフタイム以降前半の悪いところを徐々に修正していく。
選手間のスペースを上手く消し、ハードな当たりでボールを奪いに行く。
タックルも多く、体を張っての必死な守備、勝利への執着心を感じた。

フロンターレの選手ははコロコロ転がり、頭を打ってる訳でも無いのに扇谷主審はプレーを中断する。
だがこれは、川崎のリズムをも崩すという結果を招いた。

徐々に流れはマリノスに傾く。
鋭い出足、ハードな守備からボールを奪い、しっかりと、しかし速くボールを繋いで攻め込む。
マルキーニョスのキープ力は勿論健在、小野が鋭い反転やドリブルで仕掛け、小林が上がる場面も増えていく。
学や兵藤が飛び出し、森谷もクロスに合わせる上手い動きを見せ押し込んでいった。

セットプレイが増える。川崎の攻めはカウンター中心。
1点取れば勝てる見込みが十分にある。
だが、その1点が遠い。
あわやという場面は増えるがどうしてもゴールを割れない。

森谷に代え大黒、谷口に代え中町を投入して勝ちに行ったが、結局得点は奪えず、スコアレスドローとなった。


だが、富澤不在、開始直後の俊輔の負傷交代というアクシデントのあった中、
前半こそ押し込まれたが後半はしっかりと修正し質の高いサッカーが出来ていたのは高く評価できる。

負けが続いた時期は点が取れず失点を重ね、勝っていた時期は得点が増えて失点を帳消しにしていた。
今は失点がなくなり、点が取れれば勝てるが、取れないとドローという状況になっている。
ゴールの少なさは近年のマリノスの大きな課題。
そう簡単に解消できるものではないのかもしれない。

守備がしっかりとした安定感を発揮している今、攻撃のやり方も間違っていない。
このまま継続し、負けないで戦っていくしかない。
次はナビスコカップで神戸戦。
時期を考えると少し主力は休ませたいところ。
西野監督になり調子を上げている神戸相手に、サブ組の底上げや連携の向上を図ってもいいかもしれない。

土曜にはホームで名古屋戦。こちらが勝負。
水曜にACL組の試合消化があるため、名古屋との勝ち点差は1から4になっている可能性はあるが、抜ける抜けないは別として目の上のチームは叩いておきたい。

暑さも本格化してくる。
前からのプレス、流れるような攻撃、体を張った守備がどれだけできるか、今後を占う試合になるだろう。
6月も無敗で終わりたいところだ。

そして「裏切り者シリーズ」も第3戦、先陣を切って出て行ったハユマに大きなブーイングを食らわせ、引導を渡すのだ。
ドゥトラと兵藤、学の左サイドがやってくれるはず。

遠いゴール、またスコアレス 0-0 ナビスコ杯・新潟戦 (2012/6/9)

2012年06月09日 | マリノス
割と早い時間帯でのマルキの左に外れていった決定的なシュートが入っていたら大きく違う展開になっていたと思う。
既に敗退の決まったナビスコカップ、リーグに向けてフルメンバーで臨んだ試合である。
序盤からペースを握り、ボールを繋いで攻めるが、最後に決めることが出来ない。
攻撃が停滞することも少なく、守備は万全で内容は悪くなかったが、とにかくゴールが決まらない。

サイド攻撃を中心に、中央のスルーパスや早いカウンター、ミドルなど形も多かったのだが、終わってみれば3戦連続のスコアレス。
ただ、ところどころ、微妙に合わない場面も多かった。
ほんのちょっとのズレが積み重なって最後で枠を外す。
ここのディティールを詰めていかないといけないだろう。

かなりの数があったセットプレーで決められていないのも気になる。
こちらも惜しい場面は作れていたのだが、流れで取れずセットプレーが多く取れた時に1点は取れないと勝てない。

やってる事は悪くない、このまま突き詰めて煮詰めて完成度を高めていくしかないだろう。
リーグ再開まで1週間。しっかりと準備をして完封「勝利」スタートでリーグ上位を狙っていって欲しい。

90分間主導権争い。 0-0 清水戦 (2012/5/26) #fmarinos

2012年05月26日 | マリノス
勝ち点1ずつというのは妥当な結果だろう。

お互いにトゥーロンの代表や出場停止で選手を欠く中の1戦。
最初から最後まで主導権を握れないまま、ミスかスーパープレーでしか動かないような展開だった。
そして、そのまま終了。

マリノスとしては前半FKから大黒がダイビングヘッドで合わせた場面、
そして、後半にマルキーニョスがクロスから合わせた場面、
ともに相手GKの林に防がれたのが痛かった。

大黒、マルキ、俊輔と30オーバーが3人も居るオッサン前線はテクこそあれど躍動感は乏しかった。
トゥーロンに行った学、出場停止の小野、この2人が好調の要因であることを改めて認識した試合でもあった。
強いて言えば、パンゾーの推進力のあるプレーは印象に残った試合だった。

連勝の後、2試合連続でスコアレスドロー。
勝っていた間に失点が続き、完封できたらゴールが奪えないという皮肉な状態。
またゴールが取れなくなってきたのは心配だが、これで中断期間に入る。

上位進出を目指して、しっかり積み上げて行ってほしい。

逆転、3発。 3-1 広島戦 (2012/5/12) #fmarinos

2012年05月12日 | マリノス
GWに3連勝を飾り、星を五分に戻したマリノス。
アウェーでの広島戦はここ最近苦手とする鬼門。そもそも、広島が最近苦手。

マルキがついに今期初先発となり、ベンチには小椋も戻ってきた。
勝ってる状態だし、マルキの先発はナビスコにして(相手は鹿島だ)今まで通り大黒で良いかと思ったが・・・。
布陣は小野がFWではなく4-2-3-1のように見えた。
守備時はマルキを残して完全に2列目に入り、攻撃時は衛星的に動いていたように思える。

試合はお互いやや慎重な入りをするが、6分にいきなり動く。
中盤でボールを持った広島・青山がハーフライン手前から超ロングシュート、これが前に出ていた飯倉の頭上を越えてネットに突き刺さる。
飯倉のポジショニングを責めるのは酷な気もする、青山を褒めるしか無い見事なゴールだった。

マリノスとしては切り替えるしか無いが、苦手も考えると嫌な展開。
だが、このゴールは広島の戦い方をも変えるものとなった。

追いつきたいマリノスがボールを支配し、広島はブロックを作って守る。
広島得意の攻撃が鳴りを潜め、やや降着した状態が続く。
マルキはところところ上手さは見せるが、やはり連携が良くない。
今シーズン序盤に大黒・小野・学の連携が悪かったのを思い出してしまう。

途中からマルキは中盤まで下がるようになり、小野と学がやや高くなる。
これはどうかと思ったが、前に行っても上手いポストをするし、結果的にはマルキがリズムをもたらしたようにも思える。
降着したまま前半を追えるかと思ったが、38分、左サイドスローインから小野がフェイントでミキッチをかわし、ラインギリギリからファーへクロス。
マルキが打点の高いヘッドを突き刺し、いい時間で同点に追いつく。
マルキはさすが役者が違う。
最近アシストの多い小野は本当にクロス精度が高くなってきている。

前半は1-1で終えての後半。
広島はマリノスの前線からのプレスにポゼッションが出来ず、基本カウンター狙いとなる。
マリノスの方がボールを拾い、攻撃に出る場面が多いが、なかなか崩しきることができない。
このまま取れないと一発でやられそう、と思っていた32分。
右サイド、小林が突破してヒールで小野に落とすとフリーの小野がファーへ絶妙のクロス。
マルキに代わって入っていた大黒がダイビングヘッド、これはGK西川に防がれるが、学がしっかりと詰めて逆転!
更に38分にはCKから富澤が綺麗に決めて移籍後初ゴール、3-1となった。

最後はやや押し込まれるが、しっかり逃げ切って攻撃力のある広島をスーパーゴールの1点に押さえ込んだ。

広島は全体的に守備で甘さ、緩さが目立ち、隙があった。
最初のシュートにより攻撃に出ず守るような展開になったのが、自らの首を絞めたとも言える。

それにしてもマリノスの戦い方が良かったし、強さが出てきた。
これまで続けてきたサイド攻撃がしっかり形になり、先制されても逆転できる得点力も付いてきた。

クロスの数が多いが得点できないマリノス、だったのが、クロスから得点できるようになったのは大きい。
苦手の場所で苦手チーム、しかも上位の広島に勝ったのは勢いを付ける意味でとても嬉しい。

次はナビスコカップを挟んで、下位に沈むガンバと。
私は仕事でナビスコが、義妹の結婚式でガンバ戦も行けないけれど、しっかり勝ち続けてくれると信じてます。

結果が大事。 2-1 札幌戦 (2012/5/6) #fmarinos

2012年05月06日 | マリノス
2連勝でのGW3連戦最終戦。
出場停止から富澤が戻り、神戸戦と同じスタメン。
マルキは引き続きベンチスタート。

マリノスは序盤からボールを支配し、良い崩しからチャンスを作る。
しかしシュートがジャストミートしなかったりGKのファインセーブに逢い、ゴールを奪えない。
特に大黒がフィニッシュで決められず、もどかしい時間が続く。

それでも攻め続けた22分、相手のパスミスを拾った学が当たられても倒れず右サイドの小野にパス。
小野はダイレクトで狭い隙間を通し、中央の大黒へ。
大黒がダイレクトで合わせたシュートはGKに弾かれるが、学が拾い、最後は後ろから走り込んだ俊輔が蹴り込んで先制!

チャンスがあれど決まらない、なかなか焦れる展開だったが、攻めた時間帯に決められたのは大きい。

しかしここで選手も観客もホッとしてしまったのか、あっという間に同点に追いつかれる。
左サイドからグラウンダーのアーリークロス、弾き返したのを逆サイドで拾われ、シュートがDFの間を抜け、ファーにいた選手に詰められネットを揺らされる。
この時だけ相手の攻めが良かったのもあるが、やはり気の緩みはあったと思われる。

その後も学のタイミングを外したシュートがGKに弾かれるなど、チャンスはあるも1-1のまま終了。
前半は決めきれない大黒と、ややパスミスの目立つ兵藤の出来が気になった。
それでも以前に比べると崩し、連携と攻撃は格段に良くなっており、期待の出来る内容だった。

後半は札幌も守備を立て直し、前半に比べると押し込める時間帯も減っていく。
すると11分に早くも兵藤に代えて谷口を投入、俊輔が下がり、谷口が2列目に入る。
更に20分には大黒に代えてマルキーニョス。レッズ戦より長く使われることとなった。

しかしマルキはやはりまだまだ。運動量も多くない。
それでも小林の再三の突破、学や小野の活きの良さとホームの雰囲気で流れを引き寄せる。

そして33分。ペナルティエリア付近中央、俊輔のパスをマルキがダイレクトで左サイドにはたくと、小野がフリーで受け、クロスを入れる。
右サイドから走り込んだ谷口が綺麗にヘッドで合わせ、神戸戦と同様の小野→谷口ホットラインでリードを奪う。
ここはボールをしっかり繋いで繋いでからの見事な崩しで、非常に良い形の攻めだった。

その後は無難に逃げ切り、見事に3連勝。
まだまだ改善点は多いが、しっかり勝ちきったところは素晴らしい。

3月や4月前半に比べると攻撃が活性化し、かつては見られなかった小野大黒学の連携もかなり良くなっている。
マルキはまだまだの調子だが、要所要所でポイントにはなれるし、途中から出る谷口が流れを変える重要な役割を担っている。
俊輔、中澤の調子も戻ってきているし、ボランチでは富澤の出来がかなり良い。

ともあれ、初勝利から一気に3連勝で五分まで戻したのは大きい。
上のチームが軒並み勝ったために順位は上がらなかったが、混戦の中位の尻尾を掴んだ。

次節は好調3位、そしてマリノスが近年苦手とする広島とアウェー戦。
マリノスの調子は上がってきているが、ここでどういう戦い方が出来るかが今後の試金石となる。

とにかく目の前の戦いを1戦1戦、勝ちを目指して戦い、結果を手にして欲しい。
私は恐らく1ヶ月くらいは観戦に行けないが、その間にいい位置まで上がって、6月の裏切り者シリーズ3連戦(東京、川崎、名古屋)に繋げて欲しい。


気持ちのいい勝利 2-1 浦和戦 (2012/05/03) #fmarinos

2012年05月04日 | マリノス
前節初勝利を掴み、アウェイでの浦和戦。
レッズは上位につけていて好調だが、さいスタでの相性は良い相手。

マルキーニョスはベンチ入りしたが、怪我人の多さと出場停止でボランチはやや苦しい台所事情。
アンドリューと兵藤のコンビが中盤の底を務めた。

浦和が今期の繋ぐサッカーをしっかりやってくる中、マリノスはきっちりとブロックを作り対応。
前線からハードワークでパスコースを消し、前へのボールを好きには入れさせない。

マリノスは奪った後も速攻遅効を織り交ぜ、幅広くピッチを使うことが出来ていた。
パススピードも速かったし、コンビネーションも上がってきていた。一時期に比べたら攻撃もだいぶ改善されている。

そんな中での12分、連続してCK。
俊輔のキックが槙野に跳ね返されたところ、胸でトラップした学が左足で丁寧にミドルを放ち、綺麗にゴールに吸い込まれ、先制。

早い時間にリードしたことで浦和がより攻撃的になるが、マリノスの守備は堅い。
組織的にキッチリと連動して守る、非常に美しい守備の連続で、レッズに好きにやらせない。
セットプレイで怖い場面もあったが、実に集中して守れていたので、正直そうそう点は取られないだろうという感じだった。

カウンターなどでのチャンスはものにできなかったが、1-0での折り返しは十分な結果・内容だった。

後半も前半と同じような展開が続く。
前線で小野と大黒が追いかけ、パスコースを絞り、俊輔や学もハードワーク。
ボランチとDFも含めて最後のところで決定的な仕事をさせない。
1-0で逃げ切れるか、という展開だったが、33分に槙野のドリブル突破からミドルを決められ、同点に追いつかれる。
直前に学が負傷してピッチ外に出ていた後というのもあったのかもしれないが、DFがしっかりと連動しきれず、上がってきた阿部と槙野にやられた感じだった。


そこからレッズサポの意気も上がり、レッズが攻勢に出てくる。
同点前に投入されていたマルキはやはりコンディションも連携もまだまだ。
それでもキープや反転、シュートに上手さを見せる。

カウンター中心ながらもいい攻めを見せていたマリノスはマルキのミドルがGKに弾かれ(今日の浦和のGKは当たっていた)、CKを得る。
これをファーでマルキが阿部に競り勝ち、下に叩きつけるお手本のようなヘディングでゴールを奪う。43分。
復帰後いきなり出てきてゴールしてしまう、素晴らしい選手だ!

正直、追いつかれた後は自分は同点でもやむなし、と思ってしまっていた。
アウェーで上位とのドローなら、この内容なら、と。
これは大いに反省したい。

選手達は見事に結果を出した。
ハードワークと連携しての守備、セットプレイからの得点、それ以外でもいい崩しや惜しいミドルなど、内容はどんどん向上している。
流れでもっとゴールを奪えれば良いが、それはこれからどんどん積み上げていけば出来るようになると信じている。

マルキーニョスはこれからコンディションが上がれば相当やってくれるだろう。
ゴールこそ奪えなかったが、大黒も献身的に守備をしていた。
怪我のボランチが戻ってくれば選手層も更に厚くなる。

2連勝でホームに戻って、次は最下位・札幌との試合。
札幌も初勝利をし、調子は上がりつつあるのかもしれない。
しっかり叩いて、GW3連勝、浮上へのステップを踏みたい。

結実。 3-1 神戸戦 (2012/04/28) #fmarinos

2012年04月29日 | マリノス
長いこと雨続きだったホームゲーム。
病院の横のスロープを早足で駆け上った。両サイドの新緑が美しい。
久々の快晴の中、久々の勝利をなんとしても挙げたいところ。

試合前にはmaliciaさんの盛り塩企画に参加させてもらいました。
11年前、残留を争っていた時に三ツ沢で行われた同企画にも参加していたのは懐かしくも苦い思い出である。
盛り塩は出来る事ならやりたくない。

スタメンは飯倉、小林、勇蔵、中澤、ドゥトラ、富澤、兵藤、俊輔、学、大黒、小野という、割とスタンダードな編成。

序盤からマリノスは出足良くパスも繋がり、期待感がある。
サイド攻撃も機能し、特に右サイドから小林が積極的に攻め上がった。
ロングボールから小野が鋭く入れたボールに大黒が「らしく」飛び込むが、これはGKに防がれる。
小林の突破から小野が放ったボレーは僅かに枠の上。
しかし、可能性は十分感じる、ゴールさえ取れていれば・・・という前半だった。
(俊輔がボールを取られまくっていたのが危なかったが)

神戸は後半からこちらの右サイドを逆に突いてくるようになる。
スピードのある選手に振り切られピンチを招く。
ポストに当たる危ない場面もあったがなんとか事なきを得る。
これまでならここで失点していただろう、運もある、と思っていた。

が、10分過ぎ、カウンターからドゥトラがハイボールを上手く処理できずロスト。
奪われ切り込まれると、走り込んできた選手に中央フリーで見事に合わせられて失点。
後半立ち上がりの流れからすると妥当と言うというか致し方ない感もあるが、今のチーム状況を考えると苦しい失点。

だが、まだ時間は30分残されている。
ほどなく右サイドを小林が突破、クロス。これは中央に揃った選手の間を見事に抜けていく。
この形を続ければゴールは奪える、と思っていた後半25分、学が右サイドで持ち、ドリブルで切り込む。倒されても粘って谷口に渡し、ポストプレーで右サイドの小林へ。
小林の鋭いクロスは手前の谷口をかすめ、大黒の更に奥、ファーから走り込んだ小野がダイビングヘッドで押し込む。

美しくも泥臭い、見事なゴール。
エースのゴールで同点に追いつくと、それまで高まっていたスタジアムの雰囲気は更に熱くなる。
またも右サイドを崩すと、下がって来た小野が素早くクロス。
これをニアに走り込んだ谷口が見事にヘッドでニアに突き刺し、逆転!
これぞ谷口の得意のパターン。1点目のポストといい、途中交代の起用に見事に答えた形となった。

完全に押せ押せの流れで、トドメは4分後。
左サイドからのFKはファーでGKが触れられず、詰めた中澤がタイミング良く脚を出してゴールへ。
その後もバーに当たるミドルなどで攻めは躍動感を取り戻す。
追加点は取れなかったものの、非常に良い流れの攻撃が出来ていた。

神戸の反撃もしっかりと抑え、3得点、しかも逆転で、やっと、ついに、今期初勝利。
攻撃は前半から良い形を作れ、今期通してベストだった気がする。
なかなか取れなかったゴールも、ずっとやっていた形から、サイドを崩してのものであり、これは自信に繋がる。
最後FKから1点取ったが10本あったCKはゴールに至らなかったりとまだまだ改善点はあるが、今までやってきたことが実を結んでの勝利は大きい。

GWの過密日程、次は好調の浦和レッズとだが、さいスタでは近年相性が良い。
富澤の退場により守備的ボランチをどうするのか不安はあるが、チーム一丸となっての全員守備、全員攻撃で真価を見せて欲しい。
まずは目の前の試合を一つ一つ戦っていって欲しい。
1失点はしているが守備は悪くない。攻撃も徐々に改善されてきている。
トリコロールの今シーズン、ついに真のスタートを切った。