昨日ほどではないにしろ、今日も寒い雨でした。
そんな寒さを吹き飛ばす、熱気がこもった中学校の合唱団コンサート会場へ。
高台にある中学校の混声合唱団が、3年生団員の卒業と1年間の活動の締めくくりに毎年市民にお披露目するコンサートです。
正確に言えば、コロナ禍で3年ぶりでした。
音楽室が校舎の4階にあるのでしょう、窓を開けて練習することもあり、時おり合唱曲が聴こえてくる。
この中学校は、県内の代表で関東大会はもとより全国大会出場の常連校です。
これまで、NHK全国学校合唱コンクールや全日本合唱コンクールで金賞を何度も受賞するほどの実力校です。
最近の合唱曲は、特にコンクールの課題曲などに、聴きなれないのが多い。
だけど、最近暖かな日など窓から聴こえてくる曲に、聴き覚えのある曲も。
コンクールで歌うわけではなく、会場で分かったが、今日のコンサートで披露するために練習していたんだ。
今日の演奏曲目の構成が素晴らしかった。
前半は、各種のコンクールでの合唱曲を披露。
後半は、合唱の喜びをテーマにした「前を向いて」「昴」「夏の終わりに」、「タッチ」「木綿のハンカチーフ」などの曲を。
最後に、合唱の世界と題して、合唱組曲「山に祈る」から。
山で遭難した本人と家族の手記を合唱曲にした「山を憶う・おかあさんごめんなさい」を朗読入りで披露した。
聴き入って泣ける演出でした。
スポーツでも言えることだが、その学校の実力は指導者によるものが大きいと考えられるが、この中学校の合唱団を指導する先生の努力が、良い結果を生み出しているのでしょう。
子供たちが音楽の喜びや合唱する楽しさを感じながら、人間が持つ最高の楽器、合唱による美しいハーモニーを聴かせてくれたことに感謝です。