まさに天高く馬肥ゆる秋となった天候のもと、以前から気になっていた国の史跡、払田柵跡(ほったのさくあと)を訪ねてみました。払田柵跡は、平安時代に律令国家が東北北部を支配する為に造営した、軍事と行政の機能を備えた城柵であります。何と面積8万8千㎡で、東北最大級の役所跡であり、その真山と長森の二つの山を囲む外柵は、一辺が25㎝~30cmの杉の角材を密接に立て並べたもので、高さは3.6mもあり一部はまだ埋まっております。これほどの偉容を誇りながら、当時の文献にはその名が記されていません。古代の謎と浪漫に満ちた空間それが、払田柵跡です。 . . . 本文を読む