肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝炎友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2007.9.4より新規開始しました。

元気の出る肝臓医療講演 in 美唄大成功!! 30名参加

2015年08月23日 | 医療講演
 
美唄へ肝臓医療講演にいってきました。

初めて美唄に医療講演で行ったのは2008年8月23日、このころは、ペグインターフェロンとリバビリンを如何に使いこなすかというのがC型肝炎の治療の中心でした。少量長期にも積極的に取り組んでがんばっていた頃、2回目は2012年9月2日でした、リバビリンの併用療法にテラプレビルを加えた治療がもうすぐ出てくるってことで、それ前に如何に治療をするか、ペグリバの少量長期などの経験が増えてきていたので副作用をできるだけ減らしてがんばって治療をしましょうって話をしていた時期でした。今回は2015年8月22日、C型肝炎の飲み薬のみでの治療を中心に話、B型肝炎の核酸アナログ製剤の治療もB型肝炎を治してきていること、肝がんの発生を予防してきているデータを示すことができるようになりました。C型肝炎については治って当たり前の時代に突入してきていることを伝えることができてよかったです。
今回、司会をしてくれた美唄市立病院副院長の山口先生は、自分が医者になった頃は治療法がなかったこの病気を今はこんなに簡単に治せる時代になっていること本当のすごいことだと思いますと感慨深げに話していました。ある程度治るようになってしまうと研究が泊まってしまうけどしっかり治せるようになって行って欲しいとも言っていました。世界にはもっともっと患者がいるのでまだまだ研究は進んでくれることは間違いないと思いますし、脂肪肝炎や肝線維化の治療も進歩してきていることからも期待をしていきたいですね。

美唄では30名の方が参加してくれて、2名の質問、2名の療養相談がありました。歯科に受診した際の消毒や手袋をしているところしていないところがあるのでどうしたらいいのかって点については、できれば手袋はして作業をするようになっているところにかかるようお勧めしました。まだまだ診療の方法について徹底していない医療機関があるようなので気を付けましょうって形で話しています。
療養相談では、B型肝炎のキャリアを言われていて専門医にかかっていない方が相談に来ていました。一度専門医にかかってチェックの感覚だけでも確認しておくと安心ですよと説明しておきました。治ってきているかきちんとしたチェックが必要かなどまだ専門医に一度かかってかかりつけ医に見てもらうこと徹底していく必要があると思いました。国民への周知すべきことまだまだ沢山ありますよね。がんばりますー。
 
 
ポチッとして頂けたら幸いですにほんブログ村 病気ブログ 肝臓・胆嚢・すい臓の病気へにほんブログ村

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。