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08腹腔鏡での腫瘍パターン 肝がん以外

2007年12月24日 | 肝癌の診断と治療
肝臓に肝ガンができてこないかをチェックしていると、画像上は疑わしく見えるものがあります。
血管腫や嚢胞というのは、ガンになることはまず無いので心配はないといえますが、そうでないもので、丸くうつるものがとてもやっかいだったりします。
再生結節といって、肝臓が壊れた後治ってきて、再生した肝細胞が丸くなっているところが、ガンに近い形に見えることがあったり、脂肪のかたまりなんかが肝ガンに似たような形に見えることがあります。そういう腫瘍に似た形のものについては、腹腔鏡検査のときに、この形が、似てるんだなあとわかることがあり、写真はそう言った腫瘍に似た形のものです。

写真の上の方は、CTで、丸くうつるので肝ガンだと治療しなければならないということで、腹腔鏡検査を行った患者さんです。腹腔鏡で典型的な再生結節であったことがわかり、安心できました。

下段は、脂肪のかたまりの部分で、こういったものが、腫瘍に見えてくる場合があり、肝生検が必要となることもあります。

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