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肝炎友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2007.9.4より新規開始しました。

07高分化型肝がん 早い時期の肝がん

2007年12月24日 | 肝癌の診断と治療
スライドは、左が正常の肝臓で、右側が肝ガンのものです。パッとみると違いがわからない方もいると思います。肝ガンになり縦のものと考えられています。
肝ガンにも、どんどん大きくなって転移などがしやすいタイプと、ほとんど大きさが変わらずにいるガンとがあります。写真のガンは、大人しい方のガン、たちのいい方のガンです。ガンなのにたちがいいというのはちょっと違うかもしれませんが、治りやすいタイプと考えてもいいとおもいます。
このタイプは2cm前後で見つかる場合に多く、定期検査(半年に1回以上の画像検査のこと)を行っている方に見つかる肝ガンとしては一番多いタイプです。
この時期になんとかみつけて治療につなげたいというのが、私たち肝臓専門医の肝ガン診療では最も力を入れているとこなのです。肝ガン検診もこういった部分を少しでも、強化できればという狙いがあります。

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