りょーこのマネージャーな日々

ブログタイトル仮変更。子供達のマネージャー状態な日々をダラダラ書いてます。

deep edge

2007-12-04 15:18:20 | フィギュアスケートlove
最近フィギュアネタばかりで、フィギュアに興味のない皆様には申し訳ないですが、しょうがないですよね頭の中フィギュア一色なんですから(爆)
今日もなんかフィギュアの夢見てました…なんだったかは覚えてないけど小塚くんが出ていたような気がする。

今日は仕事でバイクに乗って配達しながらですね、しみじみと「ディープエッジ」について考えていました。

もう何度か書いていますが、私は今すっかりスコット・モイアーのファンになっています。
彼の20歳には見えないかわいいルックスも好きですが(爆)それ以上に彼のあまりに滑らかな滑りが本当に好き。
テッサ&スコットの「シェルブール」を何度も観返していますが、たいがいスコットばっかり見ている自分がいます。
もちろんテッサも、バレリーナとしても一流だったわけで(確かそうだよね)踊りの美しさは際立っていると思いますが、でも足元に関しては、やっぱりスコットのほうが素晴らしいと思う。
どこかでうちのマイミクさんも書いてたけど、テッサのスケーティングがスコットに追いついてきたら、本当に怖い。

「男性のほうに目がいってしまうアイスダンサー」といってまず思い浮かぶのは、やっぱりマキシム・スタビスキーなわけで。
テレビを観ていて、解説や実況の人達もみんな、デンスタの演技の時は「このカップルは男性のほうに目がいってしまいますね」とよく言ったものですが、私もやっぱりそうだった。
でも、まだアイスダンス見始めてそれほど時間が経っていなかった頃は、どうしてそうなのかが当然ながら分からなかった…分からないんだけど、ついマキシムのほうに目がいってしまう。
まぁ、男性のわりに派手に動いているというのも大きな一因だと思いますが、それ以上に「…この人ものすごくスケートうまいんだな…」と気付けたのは、わりと最近、ここ数年のことだったと思います。

本当にここ最近なのですが、自分のスケートの見方が劇的に変わったなぁと感じています。
スカパーでアイスダンスを観ていると、解説の藤森さんがよく「深いカーブ、ディープエッジ」という言葉を使うのですが、その意味がようやく本当に分かってきた。

「deep edge。氷面とエッジの角度が小さく、滑っている軌跡が深いカーブになっている状態のこと。それなりのスケート技術がないと、さまざまな形で効果的に実現させることはできない。」
(フィギュアスケート資料室より引用)

たとえば私はバイクに乗って配達をしているわけですが、カーブを曲がる時、より速く、よりスムーズに曲がるためには、バイクを斜めに倒せば倒すほどよいわけで。
たとえばうちのダンナサマなんかは元バイクレーサーで鈴鹿で走ったこともある人ですが、バイクは膝つくだけ斜めに倒さなければ当然コーナーワークがうまいとはいえないし、その名残でチャリ通勤の今も思いっきりチャリ斜めに倒してぶっ飛ばして、ごくまれにひどく転んだりしているようですが(爆)
スケートのディープエッジもこれも同じ原理かな、と、素人の私は勝手に解釈しております(違ってたら誰かつっこんで下さい)。
もちろんある程度直立で滑ってもカーブは描けるだろうけど、よりスムーズに、より滑らかに、そしてより速くカーブを描こうと思ったら、それだけ体は斜めになる=ディープエッジになる。
このディープエッジの魅力に気付くことができるようになったのは、本当にごく最近です。
これでよく今までアイスダンスファンやってきたよなぁww

これを気付かせてくれたのは、やっぱりマキシムのスケーティングなわけで。
「なんだこの人、なんでこんなにうねるように滑れるんだ」って、ある日なにかの演技を観ていてふと気付いた。
本当に「スケートがうまい」というのは、こういうことなんだなって。

そして、マキシムがいない今、スコットのスケーティングに同じようなうまさを感じているわけです。

こないだトマシュの演技を生で観て、「本当にうまいなこの人」ってしみじみ感じたんですが、以前の私が果たして彼のうまさを気付けたかどうかといえば、正直自信がない。
少なくとも去年のトマシュを見ていても、あまり「うまい」と感じたことはなかったけど、今年のトマシュの初戦(フランスだっけか?)をテレビで観た時に、「あれ、こんなにうまかったっけ…」って思ってたのね(ジャンプはひどくて悲しい結果になってたが…)。
んで生で観たら本当にうまかった。

6月の新潟COIでペトレンコの演技を生で観た時、私は特になにも感じなかったのですが(デンスタの直後だったからというのもあるけどね)その後静岡のCOIの映像を観た時は、「あれこの人めっちゃうまいじゃん、なんで生で観た時気付かなかったんだ」って思った。

つまり、本当に足元を見ることができるようになったのは、ここ数ヶ月のことのような気がする。

あと最近でいえば、コストナーのスパイラルが、「この角度ありえなくね?」みたいに思ったり。
スパイラルといえば、やっぱりコーエンが浮かぶのですが、以前買った「氷上の光と影」にこんな記述がある。

コーエンのスパイラルは、世界一という声もある。たしかにフリーレッグの高さ、伸ばし方は文句なしに美しい。だが足元を見ると、エッジに自然にのっていないため滑りにうねるような伸びがない。

この本を読んだのも今年の6月だったけど、こんなことそれまで考えたこともなかった。
さらにはこの記述の少し後に、天野真さんの言葉が引用されている。

「結局はフィギュアスケートというのは、滑るからこそ美しいもの。氷の上できれいなポーズをとってみせることではありません。その美しさを表現するのに、必ず滑りの質が伴わなくてはいけないものなのです」

この意味が分かるようになったのは、本当にごく最近かもしれない。
去年はなんとなく漠然と「うまい」としか感じなかったテッサ&スコットを、今シーズンは本当に「うまい」と思えるようになった。
もちろん彼ら自身の成長もあるとは思うけれど、私自身の見る目もずいぶん変わったように思う。
それに伴って、なんだか今年は、好きな選手の裾野もずいぶん広がったように思う。
今までは華があって上半身で見せることのうまい、踊れるスケーターが好きだったし、それは今でも変わっていないけど、でもそれ以上のものを感じられるようになってきた気がする。

…今くらい熱心にフィギュアを観るようになってはや6年、のわりには、遅いけどね~…(苦笑)

ああ…早くN杯FDの映像が観たいです。
妹が今日送ってくれたとのことですが…待ち遠しくて仕方がありません。
なんで地上波でODは放送しておきながらFD放送しないんだ(怒)
映像が届いたら、またあの日のことを思い出しながらスコットの滑りに酔いしれる自分がいるでしょう。
…優勝したのはデロションだよ~(爆)

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