子どもの頃から大好きなもの。
「なんだか飛び出している感じのもの。」
年代がバレバレですが、その昔々TV放映されていた実写版「オズの魔法使い」なんか、ウキウキわくわくで大変でした。
ご存知でしょうか。その存在を。
赤セロファン&青セロファンのメガネをかけて見ると、飛び出して見えるんです。
というか、一生懸命見ているのに、飛び出しているのかいないのかよくわからないけど、明らかに異質!みたいな雰囲気が大好きでした。
それと、20年くらい前には使い捨てカメラで「3D写真」が撮影できるタイプのものがありましたっけ。
昔観光地に売っていた、立体に見える写真の絵葉書とか・・・。
奈良の鹿と五重塔とか、そんな類の・・・。
そういう写真がこの手で撮れたわけです。たまりませんでした。
感涙ものでした。
でも、よっぽど需要がなかったのか。
私がひとり盛り上がっている間に生産、現像ともに中止になりました。
沢山現像しておいてよかった。ひひひ。
数年前どこかの出版社さんが子供向けの昆虫の本のPRで立体に見える写真絵葉書を作って配布していました。
もちろん数枚キープしてあります。
立体違いですが、やはり数年前にNIKEが赤青メガネで見るタイプのめがね付フライヤーを配布していました。
もちろん数枚キープしてあります。
ひひひ。
そして、この写真の本です。
『任意の点P』。
美術出版社発行のめがね(凸レンズ)付・3Dブックです。
しかも、「ピタゴラスイッチ」やら「だんご三兄弟」やら、あげたらキリが無いほど有名な慶応義塾大学佐藤雅彦研究室とデザイナー中村至男さんの作品。
たまりません。
いいとこどりです。
2003年に初版が刷られ、じわじわと重刷されているようです。
まえがきで佐藤雅彦さんが「純粋に中村さんの作る立体視の図形が見たかった」とおっしゃっていますが、まさに同感!
シンプルで粋な中村至男さんの世界観が手に取るように自分に迫ってくる感じは、まるで夢のようです。
(他の方の作品も多数収録されています。)
第二弾、出ないかなぁ。と、思います。
よくよく見たら、この本中国でプリントされているのですね。
レンズをつけたりする製本は、国内ではコストがかかりすぎたからなのかな。
その昔、絵本作家のエリック・カールが、後に代表作となった「はらぺこあおむし」を出版する際、ページごとに穴の開いたあの仕様を引き受けられる技術を持った印刷会社がなかなか見つからず、世界を巡り巡って、やっとのことで日本で協力してくれる印刷会社を見つけた、というエピソードがあります。
絵本好きの私としては、その話を知ったとき、日本の絵本製作技術の高さや職人気質に、なんだかものすごーい優越感や誇りを(勝手に)感じたのでした。
そうか、今のちょっと面倒な本は中国で作ってもらってるのか。
なるほど。
・・・・・。
などなど。話しずれつつ。
飛び出すチロルの本とか・・・。
いいですね~。でも飛び出してどうするんだ、チロル。
飛び出さないチロルの本が先ですね。。。。
頑張ります。