夢追い人の「つぶやきブログ」

LOVE & PEACE

非暴力の闘争

「分断」

2018年02月07日 | 偉大なるメッセージより
池田「隣人同士や民族間の「分断」、自然・宇宙と人間との「分断」、何よりも本来、幸福のハーモニーを奏でるはずの人間の心の「分断」。まるで中世のペストのように蔓延し、ところかまわず猛威を振るうこれら「分断」の力を、どのように“善“の力で冥伏(みょうぶく)させていくかが、変革期の世界の不可避の課題になってくると思います」
ゴルバチョフ「そうですね。それぞれの民族はどれも大切であり、尊敬されるべきであることは当然です。しかし、いたずらに民族主義、分断主義の道をたどることは危険です。今や人類は、互いに緊密に結びつけられ、相互に関連し合っています。このことは広く認識されつつあるのです」
池田「この”元凶“は、ペストのように目に見えない存在だけに、これほど厄介なものはありません。だからこそ、根絶することができたならば、実に画期的な人類史の夜明けではないでしょうか。(中略)
「分断」は悪であり、「結合」は善である。この根本認識に立って、「善」の力をもって「悪」の力を顕在化させないことこそ、二十一世紀を希望の世紀としていくための肝要中の肝要であると私は常に訴えて来ました」
ゴルバチョフ「私も、そうした問題に人類の英知を結集することが必要だと思います」
「二十世紀の精神の教訓」池田大作/ミハイル・ゴルバチョフより

20世紀初頭は一面からいえば分断の時代であった。後半にようやく結合の時代へと舵を切り出した。21世紀に入って今、「結合」と「分断」の鍔迫り合いは一層激しくなっている。情報や交通が発達し、人の往来が活発になった一方で、ヘイトスピーチなどにみる独善的な思想がいたるところにはびこっている。
また、日本の国会を見ていると、首相(それを取り巻くものも)の答弁があまりにも軽いだけでなく、質問に真摯に答えることはおろか、聞くものをうんざりさせるものがある。これは、国民を政治から分断させるものとなっていると言っていいと思う。ましてや、メディアはそれすらも伝えず、重要なことが国民の知らぬ間に決まっていくということに結果としてなっている。メディアも分断に一役買っているのだ。
世界に目を移せば、アメリカンファーストなどと、他国との分断を憚りなく声高に言う首脳。民族紛争という名の権力者による分断がいまだに続いている。
今必要なのは、人々を「結合」する思想である。そのためには、我々一人一人が学び、語るという地道だが確実な「前進」しかないのだと思う。

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