核の脅威のない世界を、具体的にどう構築していくか。それには五つのステップがあると思います。
第一に、核兵器の先制不使用の法整備を核保有国に義務付けること。
第二に、NPT(核拡散防止条約)やCTBT(包括的核実験禁止条約)、カットオフ条約(兵器用核分裂性物質の生産禁止条約9など、すでに具体化している核兵器に関する条約を、しっかりと履行・批准・締結をしていくこと。
加えて、新たな核兵器開発に関するすべての研究を凍結し、資金を投入しないことです。
第三に「2025年までに核兵器を全廃する」ための核兵器禁止条約を起草・締結すること。
廃絶には時間がかかるので、この条約によって、廃絶までの20年の「ロードマップ」を示すのです。
第四は、核のテロリズムが現実的驚異となっている今、核分裂性物質の保管を確かなものにすることです。
国際的にきちんと管理されていない核分裂性物質を処分する。パグウォッシュ会議が提案する、濃縮ウラン処分のガイドラインに従って、具体的ステップを実行することです。
第五に、地球温暖化などの気候変動、原油価格の高騰などにより、原子力の平和利用の拡大が予想されます。それに伴って、核分裂物質も増えていくでしょう。
ゆえに、国連がもう一度、原子力の平和利用に関する国際会議を開催する必要があります。パグウォッシュ会議も、国連と共同で、核の非軍事的利用に関する行動規範を作成していきたい。
IAEA(国際原子力機関)の査察能力を、さらに強化していくことも必要です。
M.S.スワミナサン
第一に、核兵器の先制不使用の法整備を核保有国に義務付けること。
第二に、NPT(核拡散防止条約)やCTBT(包括的核実験禁止条約)、カットオフ条約(兵器用核分裂性物質の生産禁止条約9など、すでに具体化している核兵器に関する条約を、しっかりと履行・批准・締結をしていくこと。
加えて、新たな核兵器開発に関するすべての研究を凍結し、資金を投入しないことです。
第三に「2025年までに核兵器を全廃する」ための核兵器禁止条約を起草・締結すること。
廃絶には時間がかかるので、この条約によって、廃絶までの20年の「ロードマップ」を示すのです。
第四は、核のテロリズムが現実的驚異となっている今、核分裂性物質の保管を確かなものにすることです。
国際的にきちんと管理されていない核分裂性物質を処分する。パグウォッシュ会議が提案する、濃縮ウラン処分のガイドラインに従って、具体的ステップを実行することです。
第五に、地球温暖化などの気候変動、原油価格の高騰などにより、原子力の平和利用の拡大が予想されます。それに伴って、核分裂物質も増えていくでしょう。
ゆえに、国連がもう一度、原子力の平和利用に関する国際会議を開催する必要があります。パグウォッシュ会議も、国連と共同で、核の非軍事的利用に関する行動規範を作成していきたい。
IAEA(国際原子力機関)の査察能力を、さらに強化していくことも必要です。
M.S.スワミナサン