夢追い人の「つぶやきブログ」

LOVE & PEACE

非暴力の闘争

今こそ”精神の勝利”を!

2015年10月02日 | 偉大なるメッセージより
1998年12月9日の池田先生のスピーチ

先日(12月6日)、インドの偉大な平和運動家であり、ガンジー研究の第一人者であるラダクリシュナン博士ご夫妻と語り合った。博士は1944年生まれ、現在54歳。牧口先生が亡くなられた年に生まれたことを、大変、誇りにしておられる。「ガンジー記念館」館長をはじめ、「ラマチャンドラン非暴力研究所」所長、「ガンジー研究インド評議会」会長など、様々な要職に就かれ、世界に”非暴力運動のネットワーク”を広げておられる。インド創価学会の名誉会長としても、大変お世話になっている。
博士は、インドの自由独立運動の闘士の家に生まれた。少年時代から、ガンジーを誹謗するものたちと戦った。14歳の時には、2度も逮捕されている。そして、大学を卒業した後は、ガンジーの高弟であるラマチャンドラン博士に20年以上にわたって仕え、戦い抜かれた。
ラダクリシュナン博士のお父さまも、インド独立運動の偉大なる闘士であられた。独立運動を戦い、何度も投獄された。獄中生活は6年間に及んだ。家に帰ってきたのは、じつに、インドが独立した後だった。また、博士のお母さまも、大変な苦労をされた。お父さまが獄中にいる間は、収入もなく、自身もいつ逮捕されるかわからなかった。しかし、その中を、毅然と幼子を育てながら、見事に戦い通されたのである。その立派なお母さまが、今年(98年)の7月に亡くなられた。私も仏法者として懇ろに追善をさせていただいた。
博士はかつて”偉大なる母”について、こうつづっておられる。「母は、つねに愛そのものであり、献身と苦悩と犠牲である。循環的で宇宙的な『生命』そのものを、愛情と心づかいと優しさで守り育てる運命を担っている。母の創造的役割が存在しない人生など、創造することもできない」と。この「母の創造的な力」を21世紀へ最大に結集しているのが、我が創価学会婦人部である。
ラダクリシュナン博士は、この度創価大学の名誉博士号を受賞され、記念の論文を執筆された。タイトルは、『21世紀の教育-----創価教育とガンジー主義における教育パターンの比較』。大変、素晴らしい内容である。博士は、その中で「サンスクリット語では、『教育』を『開放すること』と定義しています」と紹介されている。そして「ガンジーにとって、教育とは、人格を陶冶し、習慣を形づくり、心身に最高の滋養を与えゆく手段でした」と述べ、「ガンジーの哲学と創価教育には、多くの類似点があります」と指摘しておられる。博士自身も、長年にわたり、大学教員として教鞭をとってこられた。これまで、ガンジーグラム・ルーラル大学の副総長も務めるなど、教育の第一線でガンジーの思想を実践されている。博士はまた記念論文の中で、私どもの運動に大きな期待を寄せてくださっている。
「価値創造者であるSGI(創価学会インターナショナル)の皆様と、創価の運動は、21世紀の人類の連帯と平和を担う、新たな人間革命とルネサンスの先陣です」「初代会長の時代に始まり、驚くほどエネルギッシュで構想力豊かな第三代会長に至るまで、創価学会運動が、日蓮仏法の広宣流布を主軸にしておられることは、大変に喜ばしいことです。人類のことを思いやるSGIは、"真実の仏教徒”として、すべての生命を深く尊重し、新たな国際秩序の創造にかかわってこられたのです。しかも、日蓮仏法と法華経へのSGIの献身は、決して、盲目的、教条主義的なものではありません。SGIメンバーは、躍動感と創造力にあふれた『健全な世界観』をもっておられます」と。
博士は先日(12月25日)、ニューデリーで「教育シンポジウム」を開催された。このシンポジウムは、インド創価学会とガンジー記念館との共催であった。博士はシンポジウムの中で語っておられた。
「人々の心の中に国境のない世界、差別のない世界、”壁のない世界”を作らなければなりません。そのために、宗教が大きな役割を果たす時代が到来しています」と。また博士は、一昨日(12月7日)、前回の広島に引き続き、長崎でも原爆について講演してくださった。
かつてガンジーは、”広島への原爆投下”を知ったとき、「世界が、今、非暴力を選び取らなければ、それは間違いなく、人類の自殺を意味するだろう」と自らに語った。と同時に、ガンジーは、「魂の力は、原爆の力より大きい」と”人間の精神の勝利”を確信してやまなかったのである。
この秋、日本の青年部は、核廃絶へ、1,300万の署名を国連に提出した。「戦争の20世紀」を「平和の21世紀」へと転換しゆく青年部の使命は、ますます重大である。

博士は、これまで何冊か、創価学会等についての出版をしてくださった。また、今回新たに『師弟の精神の勝利』を執筆され、初版本をw足しに送ってくださった。
博士はこのように述べてくださっている。「(池田)先生が推進されている偉業は、将来の歴史書に、『人類の生存のために最も重要なものであった』と記されることでしょう。歴史を創造しゆく偉業に参加するチャンスを逸してはなりません。ともに歴史に参加しようではありませんか」と。

博士に代わって、ガンジーの箴言を紹介させていただきたい。
「善に協力するのは義務である。と同時に、悪への協力を拒否するのも義務なのである」

「強さは”肉体的な力”からくるものではない。それは”不屈の意志”から生まれる」

「未来は、”今、我々が何を為すか”にかかっている」

「私は固く信じている。すべての善の行動は、最後は必ず実を結ぶ」

「『正義』は実現する。私たちの存在と心が、十分に強くなったときに」

「心からの祈りによって、成し遂げられないものは、この世界にない」

「行動に移さなければ、いったい、何が信仰なのか?」

「私の信仰は、計り知れない闇のなかでこそもっとも輝く」

<以上、1998年12月9日 全国県長会議での池田先生のズピーチより>

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