「人生から友情を取り去るのは、この世界から太陽を取り去るようなもの」
キケロ(「ラエリウス・友情について」 キケロー選集9)
友情とはかけがえのないものだ。裏切ることのない友情は、普段の時にはあまり顔を出さない。その本領を発揮するのは、友が悲しんだり苦しんでいるときだ。遊び仲間が友情で結ばれているとは限らない。静かだが、いざというときにそばにいて励ましてくれる。それこそ真の友情ではないだろうか。
そういう友人を何人持てるかというよりも、自身がそうなれる友が幾人いるかが人生を決めると思う。太宰治の「
走れメロス」のように、どこまで友のために走れるか、そういう自分でありたい。