僕も参加させてもらったFreak In Freak Outさんでの「おれ的わたし的ベスト 2005」が完成したようです。石井さん、お疲れさまでした。どんな雑誌でのベスト企画よりも面白いセレクトが見れるので皆さん是非見てみましょう。僕はといえば、色々なサイト様でのベストを見ていたら自分の所でもやりたくなったので「おれわたし的」で書いたものにちょこちょこっと書き加えてベストをやってみます。
1. Antony & The Johnsons / I am a bird Now
結局この人は出会ってからずっと聞いてました。ファーストアルバムもシングルも今年出たのは全部買いましたが、あと手に入らないのはCurrent 93とのスプリットと「I Fell In Love With Dead Boy」という謎のEP盤...。一生付いていくという覚悟は手中にあるのであとは日本に来てくれ。この方の声。声はやはり武器です、と改めて感じさせてくれました。
2. Ryan Adams & The Cardinals / Cold Roses
今年は3作出すぜ!とおっしゃっていたアダムス氏。実際、やってくれたわけですが、その3作の中でも出来が突出していたのはこのアルバムだと思います。スカスカでヘヴィなカントリーロック...と書く前に書かなければいけないのはライアンの曲作りの才能ですね。「ロックンロール」での手癖全開元ネタまるわかりオンパレード(そこが狙いだったわけですが)な曲作りとは真逆と言っていいほどの練りよう。もうニール&暴れ馬だとかグレイトフルデッドだとかが比較に挙げられるのはこの手のアーティストにとっては宿命みたいなもんなので、やっぱりそこから少し飛び抜けるのには曲の良さが絶対条件なんだなぁと思いました。
3.Clem Snide / End Of Love
こちらも年初からハマりっぱなしでした。気構えなしに聞けるというのはとても楽なので、「You Were A Diamond」とこのアルバムは僕の体にたっぷり染み付いているはずです。なんかとにかく70年代のシンガーソングライターと一緒に語りたくなるアルバムでして、それが僕は(聞いてもらって違うじゃねえかと言われるのは恐いのですが)ニール・イネスだったりキャロル・キングだったりというわけです。えぇベタ褒めです。
4. Grapevine / デラシネ
ま、順位なんてほとんど差がないので意味ないんですけどね。このアルバムは今までのアルバムで一番好きになりました。なんというか凄いおおらかだと思うんです。これは田中曲の素晴らしさ(少年、Kingdom Come、スカイライン)が影響してるはずなんですが(フロントマンだもんねぇ)、それと一緒にバンド自体が余裕さと重量感の2つをついに獲得できたからだと思います。田中曲は最近やけに良いのが多くて、このアルバムでも抜群の出来でした。
5. Crimetime Orchestra / Life is a Beautiful monster
是非これは手に入れてほしいアルバムです。ディスクユニオンならあると思うんですが、アマゾンじゃ在庫切れで大手CD屋行ってもないと思うんだよなぁ。ポール・ニルセン・ラヴというドラマーがすげぇの一言で終わらせるのも簡単ですが、いや簡単なのは簡単で終わらせた方が良い場合もあるな。とにかくポール・ニルセン・ラヴというドラマー及びプレイがすげぇ、です。
6. Robert Wyatt / Drury Lane
今年は例年になくリイシュー作品、プログレを買わなかった年だったんですが(今年一回だけ行ったCD屋巡りでもプログレ館に初めて行かなかった(笑))、買った中でもこれは素晴らしかった。いや、店頭でちょっと迷ったんですよ。俺、ライヴ盤ってあんまり得意じゃないし...だとか今はプログレって気分でもないなぁ...とか。どついてやりたいですね。このライヴ盤の圧倒的な一体感何なんだろう。それでいてフレンドリーで優しくてカッコ良くて...大感動。ワイアットはこれが最高傑作だね、という人。友達になってください。
7. Rufus Wainwright / Want Two
正直ファースト、セカンドはWant One, Twoが世に出た今、僕の中ではなかったことに...とは言い過ぎですがちょっと霞んで見えなくなってます。それほど凄かった。やってる音楽は違えどマイクパットンと並ぶアメリカの変人ですよ(この人はカナダだっけか)。
8. Sufjan Stevens / Illinoise
アメリカ50州をテーマにアルバムを作っていくという途方もないアイディアをミシガン、イリノイと今のところ凄いレベルでやってのけているのですが、今後はどうなるんだろう。あの細く綺麗な声と純度の高いメロディはぶれることのない魅力だけど、このまま一人でこつこつ作品を作っていくか、もしくはコンピレーション関係で色々仕事しているみたいなのでそこから活動の幅を広げていくか、どちらにしても楽しみで重要な存在であることは間違いないです。
9. Zazen Boys / Himitsu Girl's Top Secret
アヒト・イナザワの脱退を経て松下敦をドラマーに迎え再出発したザゼン・ボーイズの5曲入りシングルが9位です。アヒトは良くも悪くもオルタナドラマーという感じがあったのですが、松下敦はツェッペリンだとかファンクだとかにずっぽりハマったドラマーという感じなので今の向井の趣向を具体化するには最適すぎるほどの存在なはずです。ドラムロックという名はぴったりですね。めげそうになるほど重量感のあるロックアンサンブル。
10. くるり / Birthday
「NIKKI」も大好きなんですが、今年のくるりが出した4枚のシングルはどれも良くて、今年のくるり戦略に失敗があるとすれば正しく良シングルを出しすぎたってこと。その中でも特に好きだったのはこの「Birthday」で、どこだったか岸田繁は「ギターポップとビーバップが合わさったような曲で演奏が難しい」みたいなことを話してた(書いていた?)気がするのですが、爽やかで綺麗なコードとメロディの影に妙ちくりんな「タメ」と「ハネ」を紛れさじっくり聞けば聞くほどそのねっとり具合が癖になるように出来ていると思います。ということでこの曲を「爽やか」というのは間違い。
1. Antony & The Johnsons / I am a bird Now
結局この人は出会ってからずっと聞いてました。ファーストアルバムもシングルも今年出たのは全部買いましたが、あと手に入らないのはCurrent 93とのスプリットと「I Fell In Love With Dead Boy」という謎のEP盤...。一生付いていくという覚悟は手中にあるのであとは日本に来てくれ。この方の声。声はやはり武器です、と改めて感じさせてくれました。
2. Ryan Adams & The Cardinals / Cold Roses
今年は3作出すぜ!とおっしゃっていたアダムス氏。実際、やってくれたわけですが、その3作の中でも出来が突出していたのはこのアルバムだと思います。スカスカでヘヴィなカントリーロック...と書く前に書かなければいけないのはライアンの曲作りの才能ですね。「ロックンロール」での手癖全開元ネタまるわかりオンパレード(そこが狙いだったわけですが)な曲作りとは真逆と言っていいほどの練りよう。もうニール&暴れ馬だとかグレイトフルデッドだとかが比較に挙げられるのはこの手のアーティストにとっては宿命みたいなもんなので、やっぱりそこから少し飛び抜けるのには曲の良さが絶対条件なんだなぁと思いました。
3.Clem Snide / End Of Love
こちらも年初からハマりっぱなしでした。気構えなしに聞けるというのはとても楽なので、「You Were A Diamond」とこのアルバムは僕の体にたっぷり染み付いているはずです。なんかとにかく70年代のシンガーソングライターと一緒に語りたくなるアルバムでして、それが僕は(聞いてもらって違うじゃねえかと言われるのは恐いのですが)ニール・イネスだったりキャロル・キングだったりというわけです。えぇベタ褒めです。
4. Grapevine / デラシネ
ま、順位なんてほとんど差がないので意味ないんですけどね。このアルバムは今までのアルバムで一番好きになりました。なんというか凄いおおらかだと思うんです。これは田中曲の素晴らしさ(少年、Kingdom Come、スカイライン)が影響してるはずなんですが(フロントマンだもんねぇ)、それと一緒にバンド自体が余裕さと重量感の2つをついに獲得できたからだと思います。田中曲は最近やけに良いのが多くて、このアルバムでも抜群の出来でした。
5. Crimetime Orchestra / Life is a Beautiful monster
是非これは手に入れてほしいアルバムです。ディスクユニオンならあると思うんですが、アマゾンじゃ在庫切れで大手CD屋行ってもないと思うんだよなぁ。ポール・ニルセン・ラヴというドラマーがすげぇの一言で終わらせるのも簡単ですが、いや簡単なのは簡単で終わらせた方が良い場合もあるな。とにかくポール・ニルセン・ラヴというドラマー及びプレイがすげぇ、です。
6. Robert Wyatt / Drury Lane
今年は例年になくリイシュー作品、プログレを買わなかった年だったんですが(今年一回だけ行ったCD屋巡りでもプログレ館に初めて行かなかった(笑))、買った中でもこれは素晴らしかった。いや、店頭でちょっと迷ったんですよ。俺、ライヴ盤ってあんまり得意じゃないし...だとか今はプログレって気分でもないなぁ...とか。どついてやりたいですね。このライヴ盤の圧倒的な一体感何なんだろう。それでいてフレンドリーで優しくてカッコ良くて...大感動。ワイアットはこれが最高傑作だね、という人。友達になってください。
7. Rufus Wainwright / Want Two
正直ファースト、セカンドはWant One, Twoが世に出た今、僕の中ではなかったことに...とは言い過ぎですがちょっと霞んで見えなくなってます。それほど凄かった。やってる音楽は違えどマイクパットンと並ぶアメリカの変人ですよ(この人はカナダだっけか)。
8. Sufjan Stevens / Illinoise
アメリカ50州をテーマにアルバムを作っていくという途方もないアイディアをミシガン、イリノイと今のところ凄いレベルでやってのけているのですが、今後はどうなるんだろう。あの細く綺麗な声と純度の高いメロディはぶれることのない魅力だけど、このまま一人でこつこつ作品を作っていくか、もしくはコンピレーション関係で色々仕事しているみたいなのでそこから活動の幅を広げていくか、どちらにしても楽しみで重要な存在であることは間違いないです。
9. Zazen Boys / Himitsu Girl's Top Secret
アヒト・イナザワの脱退を経て松下敦をドラマーに迎え再出発したザゼン・ボーイズの5曲入りシングルが9位です。アヒトは良くも悪くもオルタナドラマーという感じがあったのですが、松下敦はツェッペリンだとかファンクだとかにずっぽりハマったドラマーという感じなので今の向井の趣向を具体化するには最適すぎるほどの存在なはずです。ドラムロックという名はぴったりですね。めげそうになるほど重量感のあるロックアンサンブル。
10. くるり / Birthday
「NIKKI」も大好きなんですが、今年のくるりが出した4枚のシングルはどれも良くて、今年のくるり戦略に失敗があるとすれば正しく良シングルを出しすぎたってこと。その中でも特に好きだったのはこの「Birthday」で、どこだったか岸田繁は「ギターポップとビーバップが合わさったような曲で演奏が難しい」みたいなことを話してた(書いていた?)気がするのですが、爽やかで綺麗なコードとメロディの影に妙ちくりんな「タメ」と「ハネ」を紛れさじっくり聞けば聞くほどそのねっとり具合が癖になるように出来ていると思います。ということでこの曲を「爽やか」というのは間違い。