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第4回関渡国際自然アートフェスティバル

2009年06月19日 18時09分19秒 | 文化
現在、台北市にある関渡自然公園で、「第4回関渡国際自然アートフェスティバル」が開催中です。関渡自然公園は、バードウォッチングの名所として有名なところですが、その広々とした自然の中で、8人のアーティストが自然の素材を使って10日間で作品を作り、3ヶ月余り展示するというユニークな展覧会です。 (写真は6月12日のオープニング記者会見で集合した8人のアーティストと、企画者であるキュレーター。アーティストの構成は台湾とアメリカから2人、韓国、インド、オランダ、ノルウェーから各1人。)

このフェスティバルの中国語の名称は、「關渡國際自然裝置藝術季」。「装置芸術」というのは日本で言うインスタレーション、つまり、展示環境を含めた作品で、五感すべてを使って体験する形のアートです。自然の中での自然素材を使ったインスタレーションですから、湿地のぬくもりやにおい、鳥や虫たちの声、風の音などと一体となったアート作品から、アーティストのメッセージを感じ取ることができます。

上の写真は台湾のアーティストの1人、楊春森さんの作品「鳳来儀(フェニックス)」です。流木を使って、幻の鳥、鳳凰の化石を表現しているそうです。まるで本物の化石発掘現場のような感じで、鳳凰が本当に存在したんじゃないか、と思わせる作品です。

上の写真はもう一人の台湾のアーティスト、李朝倉さんの「鳥居(湿地のにおい)」という作品です。実は、李さんの作品は、計画時のイメージからはかなりかけ離れたものになっているそうです。元々は、水辺に近い湿地に作る予定だったのですが、他のアーティストのほとんどが水辺を利用した作品だったため、陸上に移動するよう要請され、新たなインスピレーションを加えてこうなったんだそうです。

上の写真はアメリカのカレン・マッコイさんの作品「瞑想の極限空間:台湾タングル」です。屋根の部分は台湾の形をしています。これは家であると同時に、絡まりあった籐が混乱のメタファーだったり、太陽が台湾の南から昇り、北へ沈むようになっていたりといろいろな意味が込められているそうです。

自然の中で、自然物を利用したアートを鑑賞できる機会なんてなかなかないと思いますので、台北市内にある広大な自然公園で、バードウォッチングと芸術鑑賞両方ができる一石二鳥の機会ですね。(尾)

関渡自然公園 
9:00-17:30(平日)9:00-18:30(土日)月曜定休入園料:台湾元50元
http://your.gd-park.org.tw

第4回関渡国際自然アートフェスティバル(2009年6月1日~9月27日)
http://www.2009guandu.url.tw
*6月19日(金)の番組「文化の台湾」では、第4回関渡国際自然アートフェスティバルをテーマに、キュレーターやアーティストのお話などをご紹介しています。


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