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スマイル・パスポートを持って、台湾中を旅しよう!

2011年01月26日 18時15分12秒 | 台湾日記

 「微笑台湾319鄉+」、「スマイル台湾 319地域」という活動があります。『天下雑誌』という大手月刊誌が2001年にはじめたもので、今年で10年目に突入しました。

 これは、台湾中にある319の郷・鎮・市(市区町村相当)を巡り、その土地の人々と深くふれあい、特色を知ろう、という運動です。

 台湾では、行政院直轄市の下部単位は「区」、それ以外の地方自治体の下部単位には、「郷」「鎮」「市」の三種類があります。
(ここで言う市は、省轄県の下部単位である市を指します)

 この郷・鎮・市は、行政区分としての位置づけは同じレベルですが、人口などによって分けられており、最も人口が少ないのが郷、最も多いのが市となっています。
 なので、同じレベルの地方行政単位と言っても、「郷」と言えば結構な過疎地、「市」であれば、ベッドタウン的なところと、かなり違いがあります。
 つまり、台湾では「郷」イコール「イナカ」というイメージです。

 そこで『天下雑誌』が、「都会や海外にばかり目を向けるのではなくて、台湾の郷鎮市をめぐって台湾を知ろう!」というキャンペーンを始めたのです。
 以前、郷鎮市は全部で319あったのですが、もちろん、メインはだいぶ都市化された「市」ではなくて、知られざる魅力の詰まった「郷」ということで、「微笑台湾319+」と名づけられました(一部地域の直轄市昇格で2010年12月25日より郷鎮市の数は減少)。

 スマイルパスポートとういのは、一番上の写真のバックスクリーンにあるスマイルマークが印刷された手帳のようなもので、地方を旅する際にそれを持っていれば、提携のある各地域のお店などでサービスが受けられる、というものです。
 10年前にはなかなか賛同する商店や旅館が集まらなかったそうですが、今では提携先は3000を越えています。
 スマイルパスポート利用者ものべ500万人を越えました。

 先日台北市内で行われた、「微笑台湾319+」10周年のコンサートイベントで、『天下雑誌』の会長は、「最近では外国人の利用者も増え、またこの10年間の活動によって、地方の若者が自分たちの土地に誇りを持つようになったことが何よりも嬉しい」と10年間の歩みを振り返りました。
(上の写真:1月22日に行われた紀念イベント。2007年に中南部でのロングステイを体験した馬英九・総統らも参加)

 直轄市が5都市に増えたことで、台湾の郷・鎮・市の数は減りましたが、これからもこの活動は、「微笑台湾319+」という名のまま続くそうです。
 スマイルパスポートは、各地の旅行センターや台湾高速鉄道の各駅のほか、7-11や国泰銀行、玉山銀行などでも無料で配布されています。
 皆さまも機会があったらぜひ、「郷・鎮・市」でのディープな台湾旅行を楽しんでみませんか!?(華)


10周年紀念イベントには、離島・蘭嶼から陳建年が参加
後ろで笑っている(?)のがスマイルパスポートのマーク 

「微笑台湾319+」公式HP


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