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蕭煌奇:孤独な人≠寂しい!

2011年01月31日 21時00分47秒 | 芸能

 

蕭煌奇は1976年生まれでシンガー・ソングライターです。120日に10曲入りの最新アルバム“孤獨的和弦(孤独なハーモニー)”をリリースしました。このアルバムを出す二日前に、国際的なレコード会社に加わったばかりですので、これまでと違う彼の特色を探し出そうと、今回の新作には台湾の人気ユニット、F.I.Rのリーダー、イアンを含む大物プロデューサー4人が携わっています。この4人はまた楽曲もそれぞれ1曲提供しており、アップテンポの歌とスロー・テンポの歌が半々を占めています。悲しい雰囲気のものや皮肉を込めたラブソング、日常生活からの面白いアイディアを表現した歌、または高い音楽性の歌などだそうです。 

 

残りの6曲は100曲近くある彼の作品から選ばれたもので、愛を語る歌とか前向きな態度で人生に向き合おうとアドバイスするものが含まれています。蕭煌奇はこれまで9枚のアルバムを出してきましたが、歌の作曲や編曲またはプロデュースなどはほとんど、彼自身が担当していました。でも、今回は別の音楽人も製作などに参与しており、これは以前の彼のアルバムと大きく違ったところです。

 

 

先天的な白内障をもつ視覚障害者ですが、目が見えなくなる前の10年間、まだ弱い視力でなんとか、この世界を見ることができました。しかし、視力を完全に失ってからは、失意のどんぞこに落ちて、かなり落ち込んでいました。そんな中、彼は音楽によって苦しみから解放され、もう一枚の人生の扉が開くことになりました。1995年から、“全方位楽団”と題したバンドのリーダーを務めることになり、関連業界の出演要請に応えて、よく世界ツアーを行っています。バンドでは、ボーカルとサキソフォンを担当し、ギターとジャズドラムもできます。運命に負けず、努力してきた経験で多くの人々を激励するなど、社会奉仕活動にも携わっているため、1999年に台湾の10大優秀な青年の一人として選ばれています。

 

音楽だけではなく、スポーツの“柔道”にも長けています。その実力は1996年のパラリンピック代表に選ばれるほどで、実際、その年の柔道の競技で7位となったことがあります。歌手デビューは200212月のときで、翌年はすぐに、このデビュー・アルバムで台湾のグラミー賞こと、金曲賞で最優秀男性シンガー賞と最優秀作詞賞を受賞しました。2005年はまた台湾語のアルバムで、金曲賞の最優秀台湾語シンガー賞と最優秀台湾語アルバム賞の部門にノミネートされており、2007年以降から2010年まではほぼ、毎年のように、金曲賞で最優秀台湾語男性シンガーとか最優秀台湾語アルバム、あるいは最優秀北京語男性シンガーなどの賞にノミネートされたり受賞したりしています。音楽において、本当にずば抜けた才能を持っていますね。

 

 

音楽もスポーツもこなす蕭煌奇に実はもう一つすごい才能があります。写真を撮ることです。“視覚障害者なのに!”とびっくりされる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの間、蕭煌奇は親友で、自分と同じレコード会社に所属する女性歌手、黄小琥、タイガー・ホァンと、旧正月を祝うための写真を撮ることになりました。二人は毛筆で字を書いたあと、彼はなんと、自分から進んで黄小琥のために写真を撮るよと言い出したのです。タイガー・ホァンはびっくりしながらも、“もうちょっと右だ”とか、“もっと上”など、彼に指示を出したのですが、ちゃんと自分をカメラに収めた蕭煌奇のテクニックに彼女は大変感心したとのことです。これはもう特技しか言いようがありませんね。来月226日、この二人はまた一緒に台北で音楽会を行うことになっています。その成功を祈っております。(00



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