実は、旧正月を控えた今というのは、台湾の結婚シーズンです。
台湾には「有錢沒錢,娶個老婆好過年(お金があってもなくても、結婚して新年を迎えよう)」という言葉があるそうです。
新年を迎えるには、家族が多い方がいい、ということでしょうか。
台湾の結婚式といえば、欠かせないのが結婚写真(婚紗)です。
「婚紗」というのは元々は結婚式に着る衣装のことだと思うのですが、今ではこれから結婚するカップルがいろんな衣装を着て撮った「ラブラブ写真」のことを指す言葉となって定着しているようです。
そして、この結婚写真のお店は、なぜか同じエリアに集まって店を構えており、「婚紗街(結婚写真ストリート)」という場所が存在しているのです。
台北で言えば、中山北路などにもありますが、中正紀念堂の横にある愛国東路に結婚写真の店がたくさん並んでいます。
台北新交通システムMRT中正紀念堂駅の周辺地図にも、しっかり「愛国東路(婚紗街 Wedding Photo Studio Street)」という記載が。
「婚紗店」の店頭には、最新の衣装のほか、写真の見本も展示してあります。
台湾では、結婚式の前にこういう写真をどっさり撮って、結婚式当日にはパネルやスライドショー、アルバムなどで披露し、「謝卡」という名刺大にプリントした「私たち、結婚しました」的なカードをお客さんに渡したりするというのが社会的な通例となっています。
もう、すっかり台湾の結婚式の新しい伝統だといえるかもしれません。
結婚写真は、とにかく、徹底的に、アツアツ、ラブラブ。
台湾の人は基本的に写真を撮るのが好きな人が多いようには思いますが、いろんなポーズを取って幸せそうに微笑んでいる写真を膨大な枚数撮るというのは本当に素人離れしていて、ひたすら感心してしまいます。
愛情表現がおとなしい日本の人たちにはちょっと恥ずかしいかもしれませんが、特別な結婚の記念を残したいという方は、台湾に結婚写真撮影旅行に来るというのはいかがでしょう。
一生の記念になることうけあいです。(尾)
※2010年1月20日(水)の番組「台湾ミニ百科」では、台湾の結婚式のさまざまな風習についてご紹介しています。
番組を聴くには、上のバナーをクリック→1月20日をクリック→「台湾ミニ百科」をクリックしてください。
記念写真の撮影場所は、ソウルでは徳寿宮内などの名所で、真冬でも両肩露出のウエデイングドレスでも、幸せなら寒くないのでしょう。
台湾の結婚式について、「伴娘」の説明をしてください。
韓国でも似たような風習があるんですね。
知りませんでした。
台湾でも、セットのあるスタジオの中だけでなく、景色がきれいな場所にあちこち出かけて写真を撮りますよ。
日本統治時代に建てられた洋風建築や、海岸などが人気のロケ地のようです。
「伴娘」は花嫁さんのそばについていろいろお世話をする係りで、親しい友人や親戚に頼むことが多いようです。
基本的には未婚の人がするらしいです。
同様に、花婿にも「伴郎」というのがいるそうです。
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中山北路三段が民権東路一段と交差する辺りの北側ですね。最寄のMRT駅は民権西路