涙…

世間は明日からGW…。
昨日は友人の家に泊まった相方も帰って来るだろうと勝手に思い込んで、サッサと仕事を片付けて帰ろうとかなり集中してた。
というよりも、集中しないとなんかいろいろと考えてしまって、ネガな発想しか思いつかないのがすごく嫌だったから、無理に忘れようとしてたというのが正しいかな。

せめて先に帰って、お風呂や夕飯の支度をして向かえてあげようとしていたんだけど、連休前って事で意外な程仕事が多い…。
結局残業は避けられず、帰った頃には21時近かった。
バイクで行ってなかったから、22時過ぎてたんじゃないかな。

駐車場には相方の車が泊まってた。
良かった、帰って来てる
急いで階段を駆け上がり、ドアを開けて中に入って「ただいま」と言うが早いか、スーツケース(トランク？)を持って出て行くところに鉢合わせした…
「ちょっと待てよ」と腕を掴むも、「離して」と振りほどかれた。

「沖縄行くには早いだろ、どこに行くかぐらい教えてくれ…」と、黙って出て行くのは予想してなかったんでさすがにショックだったけど、これだけはと聞いてみた。
「実家。今からバス乗れば、新幹線間に合うから」目も合わせずに相方は言った。
そして「どいて」と。

チラッと見えた顔は真っ赤に目を腫らしていて、まだ泣いてる様に見えた。
そのままは行かせられないなと思って、中腰になって下から顔を覗き込む様にして頼んでみた。
顔を見たくないならそれでいいし、しゃべりたくないならそれでもいいから、とにかく、新横浜の駅まで送らせてくれって。
ヘルメットを下駄箱の上に置いて、車のキーをとって、相方の手というか腕を引いて、部屋を出た。

新横浜まで向かう車中、一言も会話は無し。
ずっと窓から外を見てる。
運転中の私の携帯に、昨日相方が泊めてもらった友人から電話が入った。
暫くそのまま鳴ってたんだけど、ちょうど赤信号で止まれたので出てみた。
「今、平気？」
運転中だったんで、後で折り返す事を告げて切った。

次に相方の電話が鳴る。
何やら会話はしてるらしいけど「うん」と、最後に「お願いね」とだけ聞き取れた。

新横浜に到着して、トランクからスーツケースを降ろして、駅の方へ向おうとしたら「ここでいい」と言われた。
ハンドルを引っ張り出して、コロコロと転がして、こっちに背を向けた。まだ無言。
せめてと思って声をかけた。
「いってらっしゃい」って。
間違えた…。ついいつものクセで…
でも、それに対して相方が頷いた様に見えたんだけど、気のせいかな

よく考えれば車も残したままだし、荷物もある。
それを取りに帰ってくるのと、私のところに戻ってくるっての二通りあるんだよな。
どっちだろう…。
後者である事を切に願う