働き方改革関連法ノート

労働政策審議会(厚生労働大臣諮問機関)や厚生労働省労働基準局などが開催する検討会の資料・議事録に関する雑記帳

「社会には信頼が大切だ」(辻野晃一郎氏)

2020年05月31日 | ブログ管理者ノート
辻野晃一郎氏(アレックス株式会社代表兼CEO、グーグル日本法人元代表)が現代ビジネス電子版(講談社)に『コロナ禍で多くの人が「日本の異常事態」を認識したという「希望」』(2020年5月31日配信)と題された文章を執筆しているが、感じていたこと、思っていたこと、考えていたこと、すべてが、この文章に書かれている。

なお、辻野晃一郎氏がCEOを務めるアレックス株式会社のウェブサイトによると、著書は「『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』(2010年 新潮社、2013年 新潮文庫)、『成功体験はいらない』(2014年 PHP ビジネス新書)、『リーダーになる勇気』(2016年 日本実業出版社)、『「出る杭」は伸ばせ!なぜ日本からグーグルは生まれないのか?』(2016年 文藝春秋社)、『日本再興のカギを握る「ソニーのDNA」』(2018年 講談社)」。

辻野晃一郎氏「『ニューノーマル』の時代に向けて」「社会には信頼が大切だ」
「権力による監視社会が既に始まっている。テクノロジーの進化は、人類史上初めてあらゆる人の常時監視を可能にした。人権よりも国権が優先される中国などは、すでに監視国家のモデルのような国になっている。

ニューノーマルの世界では、感染防止を大義名分とした監視社会への移行が中国以外の国々でも本格化するかもしれない。もちろん日本も例外ではない。プライバシーと命のどちらを優先するかと問われれば、多くの人たちは命を優先するだろう。

そんなニューノーマルの時代を迎える前に、日本社会で起きているアブノーマルが普通になってしまったような異常事態にきっちり歯止めを掛けて正常化しておかなければさらにとんでもないことになる。

平気でウソやごまかしを繰り返して国民を欺き、責任は官僚など他に転嫁しながら権力の座に居座り続けてきた今の政府を信頼することはできないし、このまま我々の人権や命を安心して委ねるわけにはいかない。

コロナ禍をきっかけに、多くの国民は政治の大切さ、特に政治リーダーの大切さに気が付いた。何も特別な人である必要はない。誠実に国民と向き合い、その命や仕事や財産を全力で守ってくれるリーダーを選ばないと、自分や家族の命や生活が一瞬にして脅かされるということが身に沁みたはずだ。自宅に届いた2枚のアベノマスクを実際に手に取ってみて、失笑と共に背筋が寒くなった人は少なくないだろう。

社会には信頼が大切だ。『ニューノーマル』を今よりも健全で明るい社会の代名詞にするためには、Wisdom of crowds(民衆の叡智)の力を発揮しなければならない。国民一人一人が主体性をもって考え行動するのが民主主義の原点だ。いつまでも異常事態に無関心でいたり目を背けていたりではいけない。」(『コロナ禍で多くの人が「日本の異常事態」を認識したという「希望」』より抜粋)

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辻野晃一郎氏「コロナ前から続く『緊急事態』」(現代ビジネス)

辻野晃一郎氏「民主国家・法治国家の危機」(現代ビジネス)

辻野晃一郎氏「『ニューノーマル』の時代に向けて」(現代ビジネス)

追記(2020年6月1日)
共同通信の報道によると、菅義偉官房長官が6月1日の記者会見で「全世帯へ布マスクを配布する費用に関し(略)大幅に圧縮される見通しとなった」(共同通信、2020年6月1日配信)と話したそうだ。「#アベノマスク」は、もはや金額だけの問題ではない。そのような事にも気づかないのか。安倍政権が説明すべき重要疑惑が山積していることを忘れるな。

「コロナ禍をきっかけに、多くの国民は政治の大切さ、特に政治リーダーの大切さに気が付いた。何も特別な人である必要はない。誠実に国民と向き合い、その命や仕事や財産を全力で守ってくれるリーダーを選ばないと、自分や家族の命や生活が一瞬にして脅かされるということが身に沁みたはずだ。自宅に届いた2枚のアベノマスクを実際に手に取ってみて、失笑と共に背筋が寒くなった人は少なくないだろう。」(辻野晃一郎氏)


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