Quartier(カルティエ・地区) latin (ラタン・ラテン語〈がわかるくらい教養がある〉)
という名の通り、学校が多い。
それもとびきり優秀な!
「 リセ・アンリ4世 」 パンテオン向かいのこの高校も名門高校のひとつ。
実は、フランスの大学というのは
バカロレアを取得すれば、どこの大学も入学できる。
ソルボンヌもそう。
ただ卒業に関してはなかなか厳しいらしい。
日本の大学と違うところ。
で、エリートの目指すところは Grandes Ecoles (グランゼコール)。
バック取得後、グランゼコール準備学級で2年勉強する。
ただし、この準備学級に入るのも難関なら、進級するのも大変。
晴れて、グランゼコールに進学するのはほんのわずか。
グランゼコールに進めなかった場合、通常の大学に進学したりする。
日本の進学競争など足元に及ばない感がある。
日の目をみないほど勉強することから、「モグラ」と呼ばれたりするらしい。
こちらの、リセ・ルイ・ル・ルグランは、その中でも屈指の名門校。
ちなみにジャック・シラクもここ出身。
パリに行く直前のフランス語でRoland Barthes(ロラン・バルト)を勉強した。
晩年、リセ・ルイルグランの向こう側の、
コレージュ・ド・フランスの先生になって
ソルボンヌとの渡り路で交通事故にあって死亡・・・、
ひょっとしてあの辺? なんてやってて
お姉さんに苦笑された。。
その昔大橋巨泉の「クイズダービー」に出演していた篠沢秀夫教授。
なかなかユニークなキャラだったが、
彼の研究していた一つが、このロラン・バルト。
こんな複雑な思想家の翻訳とかしてたなんて、
すごく頭が良かった人だったんだわ。
この辺りには、 名門理工グランゼコールのエコール・ポリテクニークなどの
グランゼコールがたくさん。
ちなみに、エコール・ポリテクニックを出て別のグランゼコール・パリ国立高等鉱業学校に進んだのが、
カルロス・ゴーン。
みなさん、どんな雰囲気なのかなあなんて思ったのだけど、
休みなのか、ほとんど学生らしい人たちに会わなかった、残念。
グランゼコールで勉強に勉強して卒業すると、エリートコース。
フランス国内では、
限られた人たちにエリートが集約されていて、
彼らによって強固なコミュニーティーが形成されていることへの批判はあるようだけれど、
実に献身的に仕事をするらしい。
一種のノーブル・オブリージュか?
パンテオン最寄りの Cluny-La Sorbonne クリュニュー・ラ・ソルボンヌ)駅
天井に書いてあるのは、偉人たちの名前なのか、ラテン語の引用なのか?!