メトロを降りて少し歩くと、
むき出しの壁が現れる。
ローマの公共浴場だった壁、
その上に、修道院長の別宅として作られたのが クリュニュー中世美術館。
見上げた感じは、モン・サン=ミッシェルを思い起こさせる。
前回来たくて来れなかった場所。
建物、展示品と合わせ、
独特の雰囲気をもっていた。
中も 一部浴場跡とつながっている。
ここに展示されているのが、パリ・ノートルダム大聖堂の王のギャラリーのオリジナル。
フランス革命で破壊されたのが、 1977年4月にパリ市内の工事現場で発見。
ただ天に向かってすくっとたつ彫刻群。
流れた時間の重さを感じる。
5世紀から15世紀までのさまざまな作品を展示してあるが、
祭壇の彫刻は 非常に緻密、
且つリアリティーに溢れる。
かと思うと、
キリスト像の素朴さ、
これでもかこれでもかと迫る、
よくあるキリスト教作品展示のように、
あくの強さに辟易することなく鑑賞できる。
聖母子像も
雰囲気多彩。
それぞれの持つ内面に引き込まれる。
目の高さで鑑賞できる ステンドグラスの部屋。
これがまた綺麗。
『 「貴婦人と一角獣」は、工事中の間、東京そして大阪に貸し出しており、
2013年のお終いに新しくお目見え 』
の表示。
この場所でみたらどんな感じだったのだろう。
国立新美術館でみたあの深い紅の素晴らしさを思い出した。
礼拝堂
やはり モン・サン=ミシェルの寺院を思い出させるような
フランボワイヤン式の見事な天井だった。
(が手違いで大写しを削除してしまったらしい。。)
他の美術館とは全く違う雰囲気、
人も少なく、ゆっくりその雰囲気を感じて鑑賞できる
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