花紀行「萩」
秋の七草のひとつ、萩。
萩は主に2種類、宮城の萩と山萩、主に見るのは山萩かな・・・
今年の開花は遅れ気味である。
桔梗に比べると地味で素朴で、モンペをはいたおばさんという感じかな、
別に蔑視しているつもりはないけれど、一花の誘惑に駆られることもない。
そういう意味では可哀そうかな・・・
人が思うほど花はそうは思っていないかも?
万葉人がこの萩を愛し歌にして読んだ一花、遠い古の時代から咲き続けている。
そろ・・花の咲く時期なのに開花が遅れていて、
どうしてだろう・・・
そう思いながらいつも萩が咲く山道を歩いたけれど、
つぼみは固く、赤紫の花びらを一枚も見ることなく山を下りた私、
それが今日9月18日に花を咲かせたと聞いたのである。
「うれしい」9月18日の誕生花である。
暑くて長い夏だった・・・そのせいで仲間が次から次へと咲いたのに萩だけは遅れていた、ようやくここに来て仲間に声をかけることが出来たのである。
秋の深まりを知らせる雨も、風も、なかなか訪れなかったけれど、先日からようやく雨も降り、僅かながら風も吹いたからね、花にも転機になったのかも知れない。
うれしいね、やはりこの時期はこの萩と彼岸花。
やはり咲いてくれないと寂しいもの、地味で素朴な一花だけど私はこの花が好きである、
見栄えも、形も、香りもいまいちだけれど昔から人を支えた花だし、土臭い素顔の感じがいい。
萩と言えば山萩が主流、私の歩く山にはこの山萩を見ることが出来るが、市内の古刹に植えられているのはどの種類だろうか?
いま考えてみるとそこまで意識しながら見ることはなかった萩、
9月18日の誕生花、花は豆のような蝶形花、
花言葉は柔軟な精神とか・・・
花を見ながらこの花言葉の原点を探したが根拠は見出すことが出来なかった、
もう一度この花に会いに訪れてみるか、そう思いながら明日のページをめくる。
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