映画『レ・ミゼラブル』を観ました
“レミゼ”の映画は既にありますが、2012年に公開された“レミゼ”は、ミュージカル“レ・ミゼラブル”の完全映画化。舞台の世界をどのように実写化するのかに注目して映画を鑑賞しました
監督:トム・フーバー 原作:ヴィクトル・ユゴー
作:アラン・ブーブリル、クロード・ミシェル・シェーンブルグ
キャスト
ジャン・バルジャン:ヒュー・ジャックマン
ジャベール:ラッセル・クロウ
ファンティーヌ:アン・ハサウェイ
コゼット:アマンダ・サイフリッド
マリウス・ポンメルシー:エディ・レッドメイン
テナルディエ:サシャ・バロン・コーエン
マダム・テナルディエ:ヘレナ・ボナム=カーター
エポニーヌ:サマンマ・バークス
アンジョルラス:アーロン・トヴェイト
リトル・コゼット:イザベル・アレン
ガブローシュ:ダニエル・ハトルストーン
以下感想です
一言、感動しました
“レ・ミゼ”は、主要キャストには、有名なソロを歌う場面があります。そのシーンは、舞台だと、“歌う”、“見せる”という感じがしますが、映画では、登場人物の感情がそのまま歌となって表現されていました。そのため、舞台以上に伝わるものを感じました。映画館では、ソロの度に泣いている方もいらっしゃいました。
特に、バルジャンのソロでは、“どのように生きるべきか…”と言った、心の揺れが一曲の中で展開されています。ヒュー・ジャックマンのバルジャンは、迷いに自問自答し、神に適った生き方はこうであると決心するまでの心理がとても伝わってきました
映画で印象に残ったのは、ファンティーヌです。登場人物のなかで一番“哀れな人”は、ファンティーヌです工場のシーンで、登場したときは、美しいアン・ハサウェイのファンティーヌ。映画では、工場をクビになってからの転落ぶりがリアルに描かれているので悲しすぎます
ジャベールのラッセル・クロウは、どこか哀愁が漂っていて、最後にバルジャンを逃がしてしまうのが納得出来ます。そして、コゼットのアマンダ・サイフリッドは、とても可愛らしくて、1人何も知らずに幸せに生きている感じがしました。映画版のエポニーヌは、舞台より出番が少なめですが、ヘレナ・ボナム=カーターとサマンマ・バークスが親子に見えるし、雨の中で歌う“オン・マイ・オウン”は、強気なエポニーヌが秘めた恋を告白する感じが伝わってきました。
バリケードのシーンでは、舞台のバリケードは大きくて迫力がありますが、映画のバリケードは、家具の寄せ集めで、これなら、簡単に政府軍にやられそうでした。それでも、アンジョが、舞台の演出のように逆さまになって崩御されていて、舞台好きにはたまらない演出になっていました。
舞台版では、細かなストーリーが描かれていませんが、映画では、舞台で描かれていない細かなストーリーも描かれていて、“レ・ミゼ”をより深く知ることが出来ます。でも、映画版で、ストーリーをより良く知ることで、“レ・ミゼ”は、“哀れな人”のお話というよりも、馬鹿力男の成功物語みたいな感じがしました