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私の好きな美術館で年に数回訪れている、千葉県佐倉市にあるDIC川村記念美術館では、9月4日まで「カラーフィールド 色の海を泳ぐ」を企画展示している。
それに伴い、常設展の展示の仕方も変えてあり、企画展から観ても、常設展から観ても、自然な流れのままに、まさに「色の海を泳ぐ」そのものだった。
そして、絵画のジャンルも抽象から具象、またはその逆と、そこでも流れを意識してある。
だから、ゆったりとその流れに感覚を委ねていられた。
私としては、常設展から観るのをおすすめする。
手がかりのある、いわば波が打ち寄せる海岸の小石や波の滴を頼りに、次第に沖へと進み、果ては無意識の大海原にたゆたうというのは、いかがだろうか?
色の海の深いところへゆっくりと降りていくものいい。
どうか、時間の制約を取り払って、この色の空間に浸って欲しい。
きっと自分の心と添うものに、出合えると思うから。
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