これもまた、小さい人に読んだ絵本のこと。
アーノルド・ロベール作「ふたりはともだち」は、がまくんとかえるくんが主人公。
わがままが目立ちうっかり者のがまくんと、彼に献身的に支える賢く優しいかえるくんは、大の親友。
こう説明すると、不公平な感じを抱く。
現に、全くの平等ではない。
それなのに大の親友なのだ。
たいていの話、がまくんに振り回されるかえるくんの姿がある。
なのにどうしてかえるくんは、がまくんと友達でいるのだろう。
それは、不器用なりに誠意を持ったがまくんを、かえるくんは「愛」しているからだ。
”おはなし”には、がまくんが真剣にかえるくんを思いやる姿が書かれている。
かえるくんの期待にこたえようとする、切ないくらい愚鈍に奮闘するがまくんだ。
そんながまくんの姿に、「愛」をかえるくんは見たのだろう。
「愛」、とても難しい行為。
好き・嫌い全てひっくるめて、あるがままを受け入れることだと思う。
利害などの入り込む余地はない。
その、「あるがままを受け入れる」ことの難しさよ。
がまくんは、自分にはとても出来ないだろうと思う難しいかえるくんの願いを、渾身の力振り絞って、自分に考えできることをしようと努力したのだ。
かえるくんの身になってみて、願いを叶えようとした。
そして、かえるくんは、がまくんの気持ちを汲み取って、たとえかえるくんの願いを叶えることが出来なくとも、その全てを受け入れる。
相手の立場にたってみるという「思いやり」が、ひいては「あるがままを受け入れる」、「愛」につながっていくのだろう。
単純な物語の中に、大きなものが詰まっている。
読むたびに、その中身が目の前に少しずつ現れ出てくる。
子供だけの物語としてしまうにはもったいない、どの世代にも通じる、心に湧きだす清らかな泉の源泉になるべき物語になるだろう。
これは、”がまくんかえるくんシリーズ”の中の一冊で、あと三冊ある。
愛に満ち溢れた、よい本である。
アーノルド・ロベール作「ふたりはともだち」は、がまくんとかえるくんが主人公。
わがままが目立ちうっかり者のがまくんと、彼に献身的に支える賢く優しいかえるくんは、大の親友。
こう説明すると、不公平な感じを抱く。
現に、全くの平等ではない。
それなのに大の親友なのだ。
たいていの話、がまくんに振り回されるかえるくんの姿がある。
なのにどうしてかえるくんは、がまくんと友達でいるのだろう。
それは、不器用なりに誠意を持ったがまくんを、かえるくんは「愛」しているからだ。
”おはなし”には、がまくんが真剣にかえるくんを思いやる姿が書かれている。
かえるくんの期待にこたえようとする、切ないくらい愚鈍に奮闘するがまくんだ。
そんながまくんの姿に、「愛」をかえるくんは見たのだろう。
「愛」、とても難しい行為。
好き・嫌い全てひっくるめて、あるがままを受け入れることだと思う。
利害などの入り込む余地はない。
その、「あるがままを受け入れる」ことの難しさよ。
がまくんは、自分にはとても出来ないだろうと思う難しいかえるくんの願いを、渾身の力振り絞って、自分に考えできることをしようと努力したのだ。
かえるくんの身になってみて、願いを叶えようとした。
そして、かえるくんは、がまくんの気持ちを汲み取って、たとえかえるくんの願いを叶えることが出来なくとも、その全てを受け入れる。
相手の立場にたってみるという「思いやり」が、ひいては「あるがままを受け入れる」、「愛」につながっていくのだろう。
単純な物語の中に、大きなものが詰まっている。
読むたびに、その中身が目の前に少しずつ現れ出てくる。
子供だけの物語としてしまうにはもったいない、どの世代にも通じる、心に湧きだす清らかな泉の源泉になるべき物語になるだろう。
これは、”がまくんかえるくんシリーズ”の中の一冊で、あと三冊ある。
愛に満ち溢れた、よい本である。