大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

金色の眠りから覚めて ②

2006年09月19日 00時19分00秒 | ミクロマン
三番目は、アクロイヤーEXOの紅一点“アクロスティーラ”。


唯一の女性メンバーですが、ミリタリー素体には女性タイプは存在しないので、
従来の女性素体にミリタリー素体の拡張性を加えた素体となっています。ただ、
女性素体は元々細身ですから、ミリタリー素体ほど3ミリジョイントは備わって
いません。ただし、ミリタリー素体には無い“腹部の3ミリジョイント”が備わって
いるので、その分だけはスティーラが勝っています。つまり、これがあるのは
スティーラだけという事になりますね。クリアブルー素体にホワイトのペイントと、
寒色系の美しい色合いです。ただ個人的には、もうちょっと色合いが明るい方が
好みです。鎖骨中央のハートマークがチャームポイント。

余談ですが、古代アクロイヤーとは全てその始祖である皇帝が生み出した物であり、その中でもスティーラは始めて誕生した女性アクロイヤーです。つまり、アクロイヤーXADOのセツナの姉に当たる存在となりますね。でも、ヴィーナやディータは人間の科学者に生み出されたミュータント(正しくはレプリカ)なので、そういう関係にはならないでしょう。


ご尊顔拝見。
従来のアクロイヤーは女性キャラだと比較的人間に近い顔立ちをしていましたが、スティーラはメカニカルな異形の風貌を
しています。これもプロトタイプ故でしょうか?ブルーの部分はフードで、取り外しが利きます。接続は3ミリジョイントによって
行われているので、そのまま3ミリジョイントとして使用できます。ただ、フードの有無問わず、それが目立ちすぎて一つ目に
見えてしまうのが難。性格はEXOの例に漏れず高圧的で、かつ攻撃的な正確の持ち主、でも漫画設定ではひたむきに皇帝
を愛する女性でもありました。ロードフォースのレイとの一騎打ちに破れたかと思いきや、最後の力を振り絞りその身を盾に
皇帝を守ろうとしましたが、彼女の願いが叶う事は無かったのです。現に、スティーラが死亡しても皇帝は手駒が一人減った
程度にしか思わなかったみたいですし。悲しい女性でした。


スティーラの頭部も、オプトムとグラブズ同様に各部に3ミリジョイント
が備わっています。両側面にも3ミリジョイントが備わっていますが、
後頭部にも3ミリ凸ジョイントが備わっているのが特徴です。これは長め
に取られている上に、根元から角度を付けられるので色々と活用出来そう
です。つまり前後左右と、最も頭部にジョイントを備えています。


そして、スティーラのエキゾドロイド“ウイングスティーラ”。
エイ型だそうですが、エイにはちょっと見えませんねぇ。スティーラと違いクリアの明度も高く、尻尾のクリアパーツから透けて見える
下地の金メッキが美しい…しかしそうなるのが尻尾だけというのが勿体無い。アクロイヤー唯一の航空戦力で、偵察や奇襲作戦を主に
しているとか…しかし空想物語では、エイを始め魚介類って平気な顔して空を飛びますよね…。


スティーラのエキゾフューズモード、エイモチーフとは裏腹に妖精を思わせる美しい姿へと変貌。
多分、ウイングスティーラはこの形態を優先でデザインされたんじゃないでしょうか?ただ、腰パーツの所為で股関節
の可動に大きな制限が…。ご覧の通り外側に開かなくなるんですけど、まぁ女性キャラだけに大股開きとかさせません
し、踏ん張ったポーズや上段蹴りが似合うキャラでもないので、そんなに気にはなりません。
尚、足を上に上げる際には、腰パーツは意外にそれほど干渉しないのでご安心下さい。


しかし問題点は、
上記画像でも装備してる手持ち武器のベノムスパイン。
手持ち武器がしっかり保持出来ないと言うのはシリーズ
名物の欠陥ですが、これの場合はもっと酷いです。
何故なら、グリップが持ち手の径よりも遥かに小さく
(画像参照)、指先にプラプラ引っ掛けているだけの
状態で、冗談にも保持しているとは言えません。
これはもう、完全に設計ミスでしょう。先のフォトでは
両面テープで貼り付けてますが、それでもしょっちゅう
ポロポロ…設計段階で気付かなかったんでしょうか?


でも、ポーズを取らせればそれなりにかっこよく見えます。
やっぱりスティーラには、色やヒレの為に流れるような動きが良く似合いますね。


この形態だと、先ほどお話した後頭部ジョイントにウイングスティーラの尻尾を取り付けます。これはボールジョイントで接続されており、
節々からグネグネ動いたり複数買って繋げれば延長することも出来ます…なんか似た奴がどっかにいたよーな。


第二形態“マーメイドスタイル”、ご覧の通り腹部に台車を付けるのがデフォです。そのおかげでエキゾドロイド同様に
コロ走行が出来るのですが、なにせ重心が高いのですぐ真横に転倒します。それになにより、美しくないのですよコレ!
足の裏にジョイントパーツを付け、それの両側面にヒレ付けて尾びれに見立てるってアイディアはすごーく良いのに、
これでは台無し…_| ̄|O|||


だから、この台車は外してミクロシスターに同梱されているクリアの支柱を腹部ジョイントに接続、その下にミクロマン用ベースを付けて中空保持する事を“強く”お勧めします!実はこの形態、購入して半年以上経過しているのに一度もやったことありませんでした、今回のレビューがきっかけでやってみたのですが、これ目の当たりにしたらすごく気に入りました。やっぱり中空保持&この状態での見上げるアングルは絵になるなぁ…実に美しい。先ほどお話しした“鎖骨中央のハートマーク”、ここでご確認下さい。

では、今度はEXO恒例のオリジナルカスタマイズをば。


ご安心下さいませ陛下、
世に蔓延る雑草は私の大鎌で全て刈り取ってご覧に入れますわ。


例えこの身が異形の者と成り果てようとも、この命、最後まで陛下の御為にぃぃッッッ!!!


陛下は私に体を授けて下さった、心を賜って下さった、愛する事の素晴らしさを教えて下さった!今こそ…陛下のご恩に報いる時!
陛下…所詮私如きが陛下と結ばれるなどとは思っておりませぬ。ですがせめて、私を陛下のお側に置いて下さいませ…。

総評としては、美しさではナンバー1の彼女ですが、女性素体にミリタリー素体の要素の加味というスティーラ最大の特徴、これに無理がかかってますね。構造上仕方の無い事なのですが、特に肩に3ミリジョイントが無いのが難点。加えてウイングスティーラが全体的に凸パーツが少ないので、どうしてもカスタマイズの範囲も狭くなりがちです。特にエキゾフューズモードで腰アーマーとなる尻尾の装甲パーツ、これ凸ジョイントをスティーラに付ける場合は腰の両側以外に付けられる場所が無いので…もう少し煮詰めて欲しかった所。


では最後にご紹介するのが、蘇った古代アクロイヤーの皇帝“アクロエンペラー”です(名前が長いので以後「陛下」と呼称)。


ブラックなのかブラウンなのか、微妙な色合いですが
兎に角そのどっちかのクリア&ゴールドのペイントと、
ゴージャスな配色となっています。ちなみに陛下、他
の三人が総統アクロイヤー配下だったのに対し、モチ
ーフはその総統アクロイヤーとなっています。こうし
て全身像を見てみると、長い耳状パーツのせいかやや
頭でっかちに見えますね。それは3ミリジョイントでの
接続となっているので、着脱はもちろん他のパーツも
付けられます。


ご尊顔拝見。陛下はクレイヴ同様に、他のキャラと違い
頭部が中央からに分割されている構造となっているので、
顔の真ん中に分割線が入っちゃってますね。ブリスター
パックに記載されている製品画像は、顔はもっと細かい
ディテールが走っているのですが、メッキで埋まってし
まったようでかなり甘くなってます。

はるか昔、地球に飛来し当時共存していた古代人と古代ミクロマンに宣戦布告、己の体の構成している物質でもあるアクロウイルスを凝縮し、新たにアクロイヤーを生み出す能力を駆使し次々と配下を誕生させ多くの命を奪いましたが、最終的には古代ミクロマンが生み出した“己の命と引き換えに”陛下を封印する能力を持った剣“アクロスレイヤー”に敗れ、配下共々封印されていました。それが現代に蘇った…と。漫画設定では…正しいラスボス像として描かれていた程度であんまり語る様な事は無いですね。精々、M.I.C.Rの重役と組んで暗躍していたって程度で。結局、その重役って陛下に裏切られ踊り食いの刑となってしまいましたが。ちなみに陛下を封印した古代ミクロマン、漫画の方では旧ミクロマンに登場した“ミクロマンコマンド1号”4人組…の内の誰かでした。だって、白く輝いていたので区別をつけるポイントである“色”が分からなかったんだもん。もしかして、ミクロマン第二期に登場したエイジだったかもしれんけど。最後は、アクロスレイヤーを手にしたカイトに再び封印され退場。尚、当ブログでは陛下の性格は二面性を持たせてあります…それはまた別の機会に。


陛下の特徴の一つに、“太もものジョイントが自壊する”というのがあります。自壊という位ですから、放っておいてもご覧の通り
亀裂が入ったり砕けたりします。ミクロマンシリーズでは、質の悪い材質を使っているせいかこうなる事がある(ウチが最初に買った
エルザも、しまっておいたのを久々に取り出したら足が砕けてました)のですが、陛下の場合は特に、そしてこの部分がそうなる確率
が極めて高いそうです。私は買った時から亀裂が入っていたので対応して貰った所、首を除いた陛下が丸々送られてきたので事なき
を得た(あれから一年近く経過しましたが、そっちの陛下は今の所どこもひび割れを起こしていません)のですが、余りにクレームが
殺到し現在はメーカーの方で交換用として用意しておいたストックが遂に底を付き、対応出来なくなってしまったそうです(返金はして
もらえるとか)…なんだか往年の漫画“機動警察パトレイバー”の大田機の事情(頻繁に壊されるので交換用パーツが底をつき、試作
品の旧型パーツを回してもらった)をさらに悪くした様な状況ですが、クオリティは高いのに品質の悪さが足を引っ張っていると、ここ
最近の玩具業界を象徴したかのような事件でした。っつーか、一年やそこらで自壊する様な脆い材質なんか使わないで下さい!
電化製品もそうですが耐久性も性能の一部です!

ぜーぜー…話を戻しますが。陛下にもパーツ各種は付いてきますが、それらは残念ながらエキゾドロイドにはなりません。
しかし、陛下に装着する事で別形態にする事が出来ます。


これは、陛下の封印状態を表す“聖櫃モード”だとか。
上部のアーチ中央にあるスカルレリーフが良い味出してます。


両肩、腰、太もものジョイントに接続されているのが分かります…どちらかと言うとレリーフ的ですね。最初見た時は“一度やったら二度とやらんだろうな”と思ったもんですが、組んでみるとジョイントもあって“拘束されてる”って雰囲気があってこれはなかなか。色合いのおかげもあって、なにやらゴージャスな感じ(誰だ、ひょうきん懺悔室のブッチー武者とか言ってる奴は)。でも、この形態ってあちこちに大きな負荷がかかるらしく、長時間維持は危険だそうです…詳しくは知りませんが。


このモードの上の方にある銀色の刃物状パーツ、これは
陛下の手に持たせてダガーに出来ます。こういうパーツ
にしては珍しく裏表があるので、持たせる時は向きに注意
してください。グリップに空いている細長い穴に指を差し
込んで保持するので、安定性はミクロマン中トップクラス
…でも差し込むというより無理矢理押し込むというべきな
ので、個人的にはあんまり好きじゃありません。尚、逆手
持ちが絵になるのでそれをお勧めします…でもディータの
ギロチンブレードの方がかっこいいしなぁ。


陛下の第二形態、高速走行モードです。陛下の元になった総統アクロイヤーには“アクロカー”という車の様なメカと合体するギミックがあったのですが、これはそれをイメージしたものでしょう。設定では、カイトのマッハスラッガーより早いらしいです…F1マシンを思わせる車高の低いボディの陛下と何かの冗談としか思えないマッハスラッガーでは、外見の時点で既に勝負になりませんがな。で、これも聖櫃モード同様に陛下もその一部を成しているわけですが…。

 
左が上から見た図、右が断面図です…無茶しないで下さい陛下、猛烈にかっこ悪いです!
大体、これじゃ見えないでしょ前!なんか、昔あった“棺桶サイズの車をうつ伏せで運転する”特撮ヒーロー
「星雲仮面マシンマン」を思い出しました。

オフィシャル設定での組み替えは以上(エキゾフューズモードが無いんです)ですが、漫画の方ではオフィシャル設定には無いこの形態をデフォにしていました。


ご覧の通り、マント状となりました。聖櫃モードではアーチを形作り、走行モードではウイングとなったスカルレリーフ、これブレストパーツに最適です。それになにより、全身からエラそーな雰囲気が漂っていますしね!あの漫画、これ以外にオフィシャルには無いオリジナルカスタマイズが数点登場していましたが、どれも抜群にセンスが良かったのを覚えています(ランの砲撃モードは無理あったけど)。


レリーフが逆さになっちゃいますが、それがまた独特の凄みを出しています。さらに、ダガーが爪の様になっていて凶悪さアップ!
いや、本当にセンス抜群ですわ。

では、ここから先は私のオリジナルカスタマイズをご紹介します。


目覚めよアクロイヤー達…余は…余はここに復活せり!今一度、我らが世を築こうぞ!


4500年ぶりに…我が鎧が火を噴くわ!

↑二つに並んだ凹ジョイントを銃口に見立てたつもりなんですが…そう見えますか?


余はアクロエンペラー…全てのアクロイヤーの始祖、そして全てを統べる者…。

総評としては、やっぱりエキゾドロイドが無い分は配下三人と比べるとプレイバリューでは劣りますね。それに付属パーツが細かい分割も出来ませんから、カスタマイズの範囲の狭さに余計に拍車を掛けています。しかしパーツそのものが大きい分、少し付け替えるだけで大幅にシルエットが変わるので、それはまたそれで味があるって言うか。でも、細かいパーツの沢山あるキャラ(例 シオン)でも、それらを一つにして装着すれば同様の効果が得られる筈なので、陛下の持つ特徴とは…。それになにより陛下最大の欠点…壊れやすさをどーにかせんと。

続きます。→http://blog.goo.ne.jp/robotsindisgize1985/e/a63bee4ba5bc7a1f6d2b710d7ba6d218


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