大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

金色の眠りから覚めて

2006年09月18日 21時14分56秒 | ミクロマン
今回ご紹介するのは、悠久の時を越えて蘇ったアクロイヤー“アクロイヤーEXO”です(エキゾと読みねぇ)。彼らは以前ご紹介したアクロイヤーXADOと同種の古代アクロイヤーと呼ばれるカテゴリーに属し、その中でも特に高い地位にいる者たちです。

アクロイヤーEXOのトップバッターとなるのが、この“アクロオプトム”です。

 
ミクロマンシリーズと言ったら、可動以外にメッキとクリア
パーツをふんだんに使ったゴージャスな外見も特徴ですが、
オプトムは以前ご紹介したヒドウの様に地味めなカラーです。
ちなみにEXOの面々は、各部に配置された3ミリ凹ジョイント
により、高い拡張性を備えたミリタリー素体と呼ばれる素体
を元に開発されています。
EXOに関しては、コレが重要な特徴でもあります。

 
ご尊顔拝見…随分と無機質で特異な面構えです。この曲面で構成された頭部は実はヘッドギアであり、外す
と下から素顔が出てきます。ご覧の通り、モチーフはタコです。ヘッドギアは3ミリジョイントで接続されており、
外せば頭頂部に凹ジョイントが備わっているのが分かります。もちろん、ここに各種パーツを接続する事も
可能です。実は特徴的な突き出た口も3ミリジョイントで、こちらにも接続できますよ。性格は一言で言うと
マゾヒスト、漫画でも攻撃を食らう事で快感を得て悶えておりました。他にも、一人称が“己(み)ども”で語尾
に“~おじゃる”と付けてしゃべる公家口調が特徴でした。でもそれ以外にこれと言った印象は無いですね…
面白い味付けのキャラだけに勿体無い。
ちなみに、最後はロードフォースのサンダーとタイマン勝負を繰り広げ、文字通りタコ殴りにされて退場。

アクロイヤーEXOの大きな特徴の一つに、エキゾドロイドと呼ばれるメカを従えています。まずはご覧下さい、オプトムのエキゾドロイド“ウィルドオプトム”です。メカに自分の名前をつけるとは、まるでゲッターロボGに登場した百鬼帝国のメカ百鬼ですね。

 
タコです。紛うことなくタコです。
ちなみにこれは、初代ミクロマンにおいて総統アクロイヤーというキャラ達がおりまして、そいつらが引き
連れていたタコメカ“タコロイヤー”とカニメカ“カニロイヤー”とエイメカ“エイロイヤー”、それらをモチーフ
にしているからなんですね。主人と違い、メッキとクリアパーツをふんだんに使ったゴージャスな仕様。
このウィルドオプトム、高性能センサーを各部に備え高い分析能力を備え、それに加え見た目とは裏腹に
高い防御能力を備えています。というのも、ウィルドオプトムの外殻には相手の攻撃を吸収する機能も備
わっているからです。


最初に目を引くのはやっぱり顔ですね。
実はこの口(タコやイカ等の頭足類の口は足の中央にあり、これは水を吸い込むロート管と呼ばれる器官なので厳密には
口では無い)、主人譲りの3ミリジョイントとなっています。さらに、つぶらな瞳も同様です。そして正面から見れば分かります
が、実は中央にある台車を使い自立しているので、タコ足は全て地面から離れていても問題ありません。
でも、真正面から見ると足元がスカスカしているのが、なんか落ち着かないって言うか。

そしてエキゾドロイドは分解し、主人と合体し強化形態へと変化する能力を秘めています。
それを“エキゾフューズモード”と言います。まぁ、マシンフォースのバイオテックモードを発展させたギミックですね。


これがオプトムのエキゾフューズモードです、所見だとなんじゃこりゃな外見ですが、実はパーツ
そのものが大きいので動かすと化けますよ。見た感じ、タコを真っ二つにして両肩に装着し胴体に
タコの顔がくっついてる風ですが、個人的にはタコボディはもう一つ分割して欲しかったですね。
それに、いくら左右に分割されているとは言え、これだけ上半身に重心が偏っていてはバランスが
悪いですし。そしてタコ顔…これは背中に回すとか、せっかくジョイントが多いんだから別のパーツ
を取り付ける為の中継パーツとして使うとか、隠れるような使い方をして欲しかったです。だって、
一番目立つ所にこのマヌケ面があるってのは…ねぇ。肩パーツに小型機銃やら大型火器やらが
ある所を見ると、オプトムはEXO内では主に後方支援を担うガンナーみたいですね。


オフィシャル設定では、この状態からさらにスナイパースタイルに変化する事が出来ます。
巨大なタコ足を弓に見立てるというのはアイディア賞。この時、ウィルドオプトムに備わった吸収能力を応用し、受けたダメージを相手に発射するのがオプトムの必殺技だそうです…おお、強いぞオプトム。後方支援専門かと思ったら、最前線でも戦えるじゃないか。でもこういうキャラは、大抵が吸収しきれなくなって自滅したり、吸収できない肉弾戦や物理攻撃でやられたりするモンですけどね。

しかし、これは拡張性の高いミリタリー素体を使用しているので、
オフィシャル設定以外にも様々な組み換えが可能です。テーマは“さらにガンナー”。

 
フルバーストでおじゃる~~~~!皆々様、まとめて死んでくりゃれ~~~~~!


こう見えても、巳どもは格闘技も嗜んでおじゃる。


はて面妖な。かような虫けら、巳どもは初めて踏み潰すでおじゃる。


巳どもらの前に立ちはだかるなぞ、下賎の者どもが汚らわしいぞえ!身分の違いを弁えるでおじゃるッ!

総評としては、組み換えという充分なプレイバリューを備えていながら、タコというモチーフを前面に押し出しすぎている為に、見た目で損をしているって感じです。特にエキゾフューズモード、お世辞にも纏まってるとは言えません。せめて、タコの胴体が縦に真っ二つだけでなく横にも分割されれば…。出来は良い方ですが、手にしてみないとその魅力は伝わりにくいですね。ある意味、実にタカラ玩具らしいと言えますが。

続いてのご紹介は、アクロイヤーEXO第二の将“アクログラブズ”です。

 
オプトムはタコをイメージした赤黒いカラーリングですが、
グラブズはご覧の通り黄土色を主体としたカラー。まぁ、
どっちにしろ地味なんですが。エキゾの配色におけるテーマ
は、地味なカラーリングと金メッキのゴージャスさから来る
“出土した発掘品”っぽさなのでしょうか?

 
ご尊顔拝見。グラブズのモチーフはカニなのですが、パッと見ではなんともカニっぽい面構え…
角張ってるだけで、よく見ると全然カニには似てないのに不思議。グラブズは頭頂部が展開し、
ハッチの裏側に3ミリジョイントがあります。でも、こんな所にあっても使いにくいと思うんですが…
しかも変に右寄りだし。彼はアクロイヤーEXOのナンバー2であり、率先して作戦行動を取るリー
ダー格だそうです。ナンバー2がリーダー格というのは珍しいですが、EXOにはアクロイヤーの
皇帝(後述参照)も含まれているので、皇帝に仕えながらも実質リーダーとなっているんですね。
早い話が中間管理職。性格はやや高圧的、やっぱり皇帝直属だけに周りを見下したりしちゃう
んでしょうか。でも、漫画の方ではこれといった目立った活躍はやっぱりしてませんでした…EXOは
皇帝以外の三人(残り一人は後述参照)はワンセット扱いに近いので、なんか一人一人の印象が
薄いんですよね。最後は、ロードフォースのリュウとの一対一の勝負、戦いながら散々リュウを
見下すも、迷いに打ち勝ち己の進む道を見極めたリュウに敗退。

 
そして彼の従えるエキゾドロイド、“クロウラーグラブズ”。意外に水中用ではなく陸戦用で、高い走破性を誇り地中に
潜伏しトラップとして使う事も出来るとか。後ろ足が一体成型でこじんまりしてるとか目が無いとかややチープさの漂う
デザインですが、カニモチーフキャラは両腕(っつーかハサミ)に迫力があれば大概許せちゃうものです。ハサミの内側
には三連レーザー機銃が内蔵されています…普通カニバサミと言ったら鋭利な刃物状だったりピンチャーアーム的に
なるのが普通ですが、機銃が仕込まれてるってのは珍しいですね。ただ、カニ腕の根元のボールジョイントがメッキされ
ているので、動かしている内にメッキが剥がれ緩んでくるのが難点。


そしてエキゾフューズモード。カニバサミの外角が外れ純粋な機銃となり、
両肩に接続されるというソツの無い武装です…ただ後ろ足を接続する都合
によりネジ穴が正面を向いてしまうのが難点。頭部の隠しジョイントと言い、
用意してくれるのは嬉しいけどこちらが望む粋に達していない…よーするに
ツメが甘いんです。かっこいいのに惜しい。


カニバサミの外角は腰と脛に取り付けますが、腰の方は
股関節の可動を大幅に減らしてしまいます。
無理に動かすと、パーツがポロポロ外れます。

 
ですが、EXOは素体ドロイド問わず拡張性が高いので、ご覧の通り別の場所に付ければ
可動と外見をいくらでも両立させられます。


それと、胸部パーツはマシンフォースのゴドー同様、オフィシャル設定とは上下逆に取り付けたほうがかっこいいと思います。
大して代わりませんけど、手に取ると分かりますよ。


そして第二形態、“リパースタイル”。オプトムの第二形態とは反対に、格闘戦に特化した形態だそうです。
なるほど、カニバサミをそのまま大型マニュピレーターとして使用するわけですね、これは迫力があって強そうだ。
でも、格闘戦に特化しただけに武装が偏っているのは好みが分かれるところでしょうか…こういうのも好きですけど。
カニ腕の内側にはグラブズが握るグリップが付いていますが、これグラブズの腕の長さと合っていない為に持ちにくく、
そしてカニ腕を伸ばすとグラブズの手がスポスポ抜けます。このグリップに握らせるってアイディア、素直に削除した
方が良かったのでは…。尚、漫画の方ではこの形態で戦っている方が多かった気がします。
手元に無いんで記憶が曖昧ですが。

オフィシャル設定は以上です…今度はオリジナルカスタマイズに挑戦してみましょう。


これだけの時を経たというのに…
人間もミクロマンも退化しているとは呆れ果てる!
本気を出すまでも無いわ!


しゃらくさい!まとめて消し飛ぶがいいわ!


我らアクロイヤーEXO最大の武器、それは“変幻自在さ”である事を忘れたか!


如何なる時代でも、陛下の御心に抗う者など存在してはならんのだ!行け!クロウラーグラブズ!

総評としては、出来やデザインともにEXO内では最高なのですが、メッキ剥げから来る緩み等と細かい所でツメの甘さが目立ちますね。しかし、プレイバリューの高いEXOなので購入する価値は大いに在るかと…EXOである事云々に限らず、ミクロマン好きなら抑えておくべし。それと、クロウラーグラブズはエキゾドロイド内で最もメッキとクリアを効果的に使っているんで、見た目でも映えますよ。

次回に続きます。→http://blog.goo.ne.jp/robotsindisgize1985/e/b196af8cb66991a4a832b86007ffffde


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2 コメント

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帝王ソダン様 (いいんちょ@)
2006-09-19 19:14:33
こんばんわ。



私はEXOはグラブズしか持ってないんですが

彼は悪のヒーローっぽくて気に入ってます。



プレイバリュー広くて結構遊べますし・・・

これであのプラプラ関節さえ無ければなあorz

スタンド付けてもクロウラーの重さに耐え切れずに

バタバタ倒れてやんの(苦笑)



結局買ったその日に分解して関節強化手術しましたっけ。

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Unknown (帝王ソダン)
2006-09-19 23:06:51
グラブズはEXO内で最も纏まりの良いデザインですからねー、グラブズ自身も

エキゾドロイドも。まぁモチーフがカニですから、オプトムみたいにモチーフ

で損をするって事も少ないですから。



ウチのグラブズも二人目で、一人目はグラブズ自身は関節以外は問題無かった

(ウチでは主にクリア塗料で補強してます…分解する必要が無い上に微調整が

利いて便利)のですが、クロウラーグラブズの右肩が割れました_| ̄|O|||

これは不良とかじゃなく、私の扱いが乱暴だったからです。



先日サイボーグスーパーマンを買ったのですが、こいつも全身プラプラで参った参った。
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