大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

これが噂のカメレオン感覚!

2008年03月01日 15時44分47秒 | ムービーTF
今回ご紹介するTFは、ムービーシリーズより“リアルギア”というカテゴリーから。このリアルギアシリーズ、玩具設定では映画本編に出てきたあらゆる機械をTFにする力を秘めた異文明の産物“オールスパーク”により、身の回りにある小さな機械類が変化したTFとなっています。が、実際はTFとは全く関係ないシリーズとして開発されていた玩具だそうで、今回のムービーシリーズに強引に当て込んだというのが真相だとか。

では通し番号順でご紹介…とその前に。このリアルギアシリーズ、私はコンプリートする気がありませんので、全キャラでは無く一部のみのご紹介となりますのでご容赦ください。それでは、まずはこの“スピードダイヤル800”。


棺桶に手足が生えたようなスピードダイヤル、胴体や背面を見れば大体察しがつくと思いますが、こいつは携帯電話に
変形します。携帯電話TFと言えば、映画本編でもフィンランド製の携帯電話“ノキア”をオールスパークの力を主人公
に見せるためにTF化させるというシーンがありました、私は映画を見る前から、このスピードダイヤルの存在を知って
いましたのでてっきりこいつが出てくるものと思ったのですが、実際は名も無いカニみたいなTFでした…
フッ、罪な奴だぜスピードダイヤル。そう言えば、そいつ以外にも首だけになったフレンジーが携帯電話に変形してましたね。


ご尊顔拝見、元々別カテゴリーとして開発された製品故か、グロくない普通に受け入れやすいデザインだと思います。
ただ、デジカメ機能用のレンズが顔のど真ん中に来ているので、見方によっては一つ目小僧みたいに見えるのは好みが
分かれるでしょうが。性格はお喋りな話好きで、こいつと話す時は用件を終えても例え深夜でも必ず無駄話の応酬となる
ので、こいつと連絡を取る時は時間を取る必要があるとか。


低価格だからと侮る無かれ、見た目に反して結構良く動きます。
TFシリーズでは大抵が腰と足首や手首は固定となっているもんで、スピードダイヤルも同様ですが変形ロボ玩具でこれだけ動けば充分に及第点。
さり気なく携帯電話のガワを下腕部に配置して、プロポーションにメリハリをつけているのも加点要素です。


そしてトランスフォーム、前述の通り携帯電話。
携帯電話とくればボタンだらけですが、変形玩具ですから各ボタンは当然押せません・・・
っつーか開閉以外に何のギミックもありません。まぁ携帯電話ですから、入れるとすれば
サウンドギミックくらいしかありませんけど、そんなもん低価格商品に入れるなんざ高望み
しすぎという物。実物と比べてみると、意外に二周りほど小さいです。液晶画面には8:04と
表示されていますが、この時刻表示は日本国内でのムービーTF上映初日が8/4だった
事とかけられているのです。


変形シークエンスはこんな感じ、もう見たまんまです。携帯電話から人型に変形する
玩具と言えば、過去にバンダイより発売された“百獣戦隊ガオレンジャー”のGフォンや
“出撃!マシンロボレスキュー”のKボーイがありましたが、共にあくまで“人型っぽく
なる”だけで可動は絶望的な代物でした…まぁバンダイ製品は得てしてそうですが。
しかしこのスピードダイヤル、タカラが携帯電話ロボットを作るとこうなるという良い
見本です。それ以外にも見所はあり、肩の付け根を斜め下にスライドさせ、ロボット
モードのプロポーションと変形を見事に両立させているのはアイディア賞。尚、オートモーフはありません。


もうやんなっちゃうよね、だから言ってやったんだよボク。

総評としては、低価格な上でこれだけよく動けば立派・・・と言いたい所ですがそれは手に取らなければ良さが分からない
って事で、まぁいつものタカラ玩具の特徴ですが、それだと見ただけでは購買意欲が沸きにくいって事になります。
携帯電話は子供が好むモチーフですけど、お世辞にもロボットモードはかっこいいとは言えませんからどうにも地味で。
もうちょっとかっこよさを演出する記号があれば・・・って毎回同じ事言ってる気がします私。
一言で言うと、出来はいいんですコイツ。ただ地味で。


次はディセプティコンより、“ブースターX10”。


これまでのTFと違い、人型ロボットでは無く鳥型となっています。黒いボディ、真紅の翼の中のクリアオレンジの羽が実にいい味を出していてかっこええ!
こいつは旧作に登場した“空中破壊兵コンドル”をモチーフにデザインされているのは一目瞭然ですが、それを差し引いても充分かっこいいと思います。


ご尊顔拝見。やっぱり鳥は鳥ですから鳥顔です。
首は回転可動はするのですが角度が付けられない、その上に嘴が開閉しないので
全く表情がつけられません・・・精々首を傾げる程度です。性格は意地悪でいたずら
好き、録音&再生機能を備えており人間のポケットに潜んでは録音した音声を
編集して口論や事故の原因を作り出すのだそうで・・・迷惑な奴ですがやること小さッ!


可動は足の付け根がボールジョイントでグリグリと、しかしここが異常なまでに緩いのでボロボロ外れます。私は木工用ボンドで補強したのですがそれでもまだ緩い・・・。
そして足にもう一つ問題があり、膝を真っ直ぐ伸ばせないので飛行ポーズがイマイチ決まらないんですよね。翼は開くだけでなく根元から角度がつけられるので、首とは
正反対に様々な表情付けが可能です。背中にも武器らしきものがありますが、これには何のギミックもありません。まぁ、本体がこれだけ動けば特にギミックなんて
いらないか(首を除けば)。


そして変形はと言うと、こちらはポータブルオーディオプレイヤーです。
先ほどの録音&再生能力というのはここから来ているのです。背中の武器は分離し、
画像左のイヤホンとなります。これは実際に耳に書ける事が可能ですが、この状態
でもコレといったギミックはありません。
よく見ると、右側の本体にロボットモードの頭が見えますね。


変形シークエンスはご覧の通り、変形=翼を広げる事であるのがお分かりいただける
と思います。その際、ガワである翼が広がるのと同時に、その中にあるクリアオレンジ
の羽が連動して展開します。ただ、これは取説には記載されていないので、これをオート
モーフと言っていいのかは微妙。まあ、そう言ってもいいと思いますが。


ガァァァァァァッッッ!!!

総評としては、全体的な出来は素晴らしいです。
鳥というモチーフを生かしツボを抑えた翼の可動も良いし、置いておくだけで見栄えがしてまぁ素敵。
しかし鳥型だけに癖があり、従来のロボット同様のポージングが出来ないのと、そして膝と首の可動と
詰めが甘いのが残念です。ココはもう少し頑張って欲しかった。


次は、同じくディセプティコン陣営より“ズームアウト25X”.


これはまた、スピードダイヤルとはまた違った意味で独特な体型ですね。胸板は厚いんですが、腕が貧弱なのでなんかアンバランス
な感じです。背中に甲虫の様に展開された羽がポイント・・・ですがあまり目立たない。それにしてもこの胸板・・・色がグレーって事
もあり、なんか往年のゲーム機セガサターンみたいな形なんですが・・・おおよ!こちとら発売日にバーチャファイターとセットで買ったぜ
オラオラオラぁッ!


ご尊顔拝見、顔もゴツい雰囲気です。そして最近のTFにしては珍しく、左右非対称のデザインとなっています。
画像撮影機能を備えているズームアウトは驚異的な忍耐力の持ち主で、例え何週間であろうと決定的瞬間を
納めるまでは動かずにいるそうです。そして撮影した映像を編集し可能な限り改悪し、それを使い騒ぎを起こす
のが趣味だとか・・・なんかやってる事がブースターX10とどこも変わらない小者なんですが。


せっかくだから、画像編集で左右対称にしてみました。左は驚くほど男前になりましたが
右は・・・きめぇッス。


可動について触れましょう、下半身は見たまんまの可動ですが、腕の可動はかなり特殊な物になっています。
肩が縦方向にのみ回転可動、ボールジョイントは使っていないので脇を開けません。しかし、肩関節の下と肘の間にもう一つ関節があり、そちらは横方向にのみ回転可動します。
つまり縦横と独立した方向にだけ動く関節があり、それにより従来のボールジョイントから成っている、フレキシブルな縦横可動を実現しようとしているわけです。ただその試みは、
このズームアウトを弄っているとまだまだ改良の余地が有ると見受けられます。あとは肘のボールジョイント、腿にロール軸、膝が普通の関節です。クロー状の手は開きそうですが
固定です、まぁこのサイズでは差し替えしか選択肢は無いでしょう、残念。


変形するとデジタルビデオカメラ、なるほどさっきの録画機能とはこれから来ていましたか。
よく見ると、レンズやライト部分に無色透明のクリアパーツが使われています。後方に赤い録画ボタンがついていますが、ここは塗装で処理されているだけ
なので押せません。個人的に最大の問題点は、ロボットの後頭部が丸見えになっている事・・・。尚、本物に比べるとかなり小さいです。


ロボットモードでの背中の羽はディスプレイとなっており、そこにはメガトロンさまが写っています…なんでメガトロンさま
を盗撮してるんだズームアウト!…ハッ!こいつの趣味は録画した映像を編集して騒動を起こす事!もしやこいつ、スター
スクリームと結託してメガトロンさまの失脚を狙っているのでは!?でもよく見ると、メガトロンさまの背後には炎が燃え盛って
いますよ?きっとカチカチ山で背負った薪に火でもつけられたんでしょう。そして、ここでも日時は午前8:04.


変形シークエンスはこんな感じです。側面下部のパネル展開から始まり、側面下部を展開し両足に、反対側に回して頭を出しパネルを折りたたんで胸部に変形させ、
後は足と腕を定位置にして変形完了。リアルギアの中では割と複雑な方で、先にパネルを展開しないと両足が干渉し変形させられない、そして両足は両腕のカバーも
兼ねていますから両腕も変形させられないと、かなりガチガチに変形手順が決められています。両足が被さって両腕が隠れる、つまり両腕は両足に収納される訳です
が、腕の角度によっては巧く納まらないので慣れが必要です。


相手が誰だろうがどうとでもなるさ。付け入る隙なんて物ぁ、作ればいいんだからよ。

総評としては、胸のパネルの事を忘れて両足を変形させると最悪パネルが割れるとか両腕の角度とか、変に面倒に
感じる所もありますが変形玩具としては実に面白い物に仕上がっていると思います。ただ、変形時に腕を収納する
都合で腕が小さく造型され、そのせいでポーズ付けをしてもイマイチ派手にならないのがなんとも。肩関節は実験的な
意味合いを持つと思いますが、今後このアイディアがどの様に巧く活かされるのか楽しみです。


今回最後にご紹介するのは、同じくディセプティコン兵士“ミーンタイム”。


ヒョロ長い手足に太くてまん丸なボディとややバランスは悪いですが、パッと見では変形するとは思えないくらい纏まったプロポーションです
(どっちなんだよとか言わないでください)。ただ、肩が少し下方気味ですね。胸部を見れば分かりますが、彼は時計から変形します。


ご尊顔拝見、満面の笑顔に見えます。時計だけに、時間を自由に停止させたり加速させたり戻したりする能力
を持っています…なんか地球戦隊ファイブマンの合身銀河闘士ワニカエルギンと言うか、元気爆発ガンバルガー
の超魔界獣チクタークみたいです。それだけで考えると最強クラスなんですけど、悲しいかなミーンタイムは絶望的に
頭が悪いので、せーぜーその能力をイタズラ程度にしか使わないとか(かりあげクンかお前は)。スゲェ宝の持ち腐れ。
関係ないですけど、ジョジョって第三部以降は高確率でラスボスが時間使いになりますよね。


可動に関しては非常に優秀で、何せガワ等の干渉部分が全く無いのでかなーりよく動きます。リアルギアの中では、最もよく動くのではないのでしょうか?


いーじゃん♪いーじゃん♪すげーじゃん♪


いーじゃん♪いーじゃん♪すげーじゃん♪


上記の通り、彼は時計に変形します。やや玩具っぽいですが、どこから見ても腕時計です。バンドが真ん中から真っ二つに
なっている点に目を瞑れば、その再現度は高いです。ただ、文字盤はあくまでフェイクなので、実際に時計としては使用出来ません。


変形シークエンスはこんな感じで、バンドが真っ二つになりそれぞれ手足となります。
普通は一方のバンドが分かれ両腕に、もう一方が両足にとなりそうなものですが、ミーンタイムの場合は両方のバンドが
片手片足になるのが面白いところ。よって、こちらもズームアウトのように変形手順がガチガチに決められていますが、
こちらはここ以外に動かせる場所が全く無いのでストレスを感じることはありません。過去にタカラは昭和ミクロマン
シリーズでウォッチロボという時計が変形するロボットを販売しましたが、流石に20年も経過しているとその進歩っぷりは
素晴らしい。まぁ、あっちは実際に時計として使用出来たので、それによりミーンタイムとは価格も制約も違うので、一概に
比較は出来ませんけどね。


リアルギアにしては珍しくオートモーフがあり、真っ二つになったバンドの足の方を定位置に持っていくと、それに連動して
肩が上部にスライド、それと同時に頭部が現れます。要は足の位置を動かすことでギアを回し肩&頭部を移動させている
んですが、シンプルながらもこれがまた中々に楽しい。よく見ると、頭部の両側に時間調整スイッチがあるのが確認できます。


これ、私が弄っている内に偶然出来たビーストモード(っぽいもの)。よく動くキャラはオレ変形のし甲斐が合って楽しいですね。


さて、今日はどんなイタズラをしてくれようか?

総評としては、シンプルながらもツボを抑えてあり、それでいて基本的な可動部分
や変形のしやすさもトップクラスと実に素晴らしい仕上がり。目新しさこそありません
が、やはり基本に立ち返るってのも大事なんですねぇ。


という訳でリアルギアでした。日本国内では旧作TFから10数年の時を経て復活した日用品TF、弄っていて実に感慨深い物がありましたよ。


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