大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

ファストアクションバトラーズ! 後編

2008年04月27日 07時12分55秒 | ムービーTF
前編

最後にご紹介するのは、ファストアクションバトラーズ版ブロウル。
デラックスとリーダーサイズとこれまで二種類で立体化されていた彼ですが、本カテゴリーではどの様な姿を見せてくれるのでしょうか…?


うー…よ、良くも悪くも特徴的な姿になってしまいました。しかし、ビークルモードの主砲が目立たなくなっていたりデラックスクラス
には無かった右腕の四連機関砲があったりと、意外にデラックスクラスよりも劇中に忠実なデザインなんですよ。
よく見ると、胸部の土避けが他のと向きが逆になってますね。


ご尊顔拝見…恐ッ!カオ恐ッ!デザイン自体にはそれほど
変化は無いのに、塗装が少し追加されたでムッチャ強面に
なってます!いやむしろ、三種あるブロウルの中で最も
塗装箇所が多いんじゃないでしょうか?


可動はかなり厳しめで、腕は縦方向に回転可動のみなので、ポーズ付けとかは考えない
方が良いです。その反面、下半身のほうはベーシックにしては割と動くほうで、ロール軸は
ありませんが股関節がボールジョイントで膝とつま先が可動します。ですから、画像の様に
簡単な砲撃姿勢っぽいポーズくらいはなんとか付けられますね。


ブロウル名物の背部四連機関砲、ベーシック版はミサイル発射ギミックを備えています…
そーいや他の奴にはありませんでしたね。特にリーダーサイズなんか、珍妙な発光ギミック
よりミサイルギミックの方がしっくりきたでしょうし。しかしその発射方式は独特なもので、従来
の“銃口にミサイルを差し込みロックで固定、スイッチを押すとスプリングで発射”と異なります。
まずミサイルを銃身に差し込みます、すると普通ならここでロックがかかるもんですがそれが
ありません。しかも、機関砲後部からミサイル後部が飛び出てしまいます。そしてその部分を
指先でつまみ後方に引っ張ると、機関砲内部のスプリングで発射されるという他に類を見ない
方式…なんですかこの酷く原始的な発射方式は。しかも差し込んだミサイルは固定されず、
傾けると抜け落ちてしまいます…開発者出て来い。


先ほどお話した通り、右腕には劇中に近い大型火器を備えています。ダイヤルらしきものがあるので、
私は当初ここで銃口が回転するギミックがあると思ったのですが、そんな事はありませんでした。
凝ったギミックじゃないんだから、それ位やってよ…。


言い忘れていましたが、このブロウルにはベーシック司令官同様に腰にスプリングが仕込まれて
おり、それによるパンチギミックがあります。ただ、司令官と違い回転する向きが逆になっています。


ビークルモードは例によってM1エイブラムス。主砲やサブ砲塔のディテールがかなり玩具っぽくなっている
せいで全般的にヌルくなったと感じます。せめて主砲くらいはちゃんと造形してほしかったなぁ…。ビークル
モードでは、ギミックは先ほどの原始的なミサイルしかありません。むしろギミックは減っているくらいで、
変形の都合で砲塔の回転ギミックが無くなりました。私はかつて、同じ原因で砲塔が固定になっている
トランスフォーマーに触れましたが、あの時は非常に寂しく感じたものです。でもまぁ、これはベーシック
なので多少の事は目を瞑りましょう。


ではトランスフォーム…ベーシックの本領発揮です。まずサブ砲塔を外します。


次に砲塔を左右に割ります…取説では最初は下半身の変形から入る様に指示されていますが、こっちから先に取り掛かったほうがスムーズに進みます。


左右に真っ二つになった砲塔がある程度の角度まで移動すると、それにオートモーフが発動し車体前部、キャタピラ前部、そして頭部が連動して起き上がってきます。


下半身の変形は全て手動でオートモーフはありません、ロボットモードの膝から折り曲げられていた足を伸ばすだけです。


最後に外した変形させたサブ砲塔を取り付け…


土避けを定位置に移動させて主砲を折りたたみ完成です。つまりこのブロウルは、うつ伏せから起き上がる感じの変形だった
他の物と違い、仰向けから起き上がる感じの変形と、全く違う変形方式となっているわけですね。


総評としては、ベーシックにしてはオートモーフが少し物足りなく感じます。決して地味でもなく、むしろ上半身が
大幅に変形しているのに何故でしょう?思うに、ブロウルは全部で三種あるわけですが、そのいずれもオートモーフ
は上半身に集中しているからではないでしょうか?プロポーションは好みが分かれるところですが、ベーシック
シリーズにしてはモチーフに合ったハッタリの利いたデフォルメがされているので、迫力だけならデラックスにも
負けません。まぁ、デラックスクラスを持っていない人だったらどうぞってトコですか。


以上、ベーシック&ファストアクションバトラーズでした。
ギミックに全てを集約するというコンセプトはまぁ面白いとは思うんですけど、例によって実際に手に取ってみないとその良さが
分からない=売れにくいという弱点に繋がってり、私の地元でも売れ行きはさっぱりの模様。大体、ブロウルなんかデラックス
よりも高いくらいだし、これじゃ売れなくて当然です。そしてベーシックシリーズ最大の欠点は、その梱包方式にあります。従来
のものと同様にバックカード&ブリスターパックという方式なのですが、そのバックカードが全て共通なのです(発売時期により
ラインナップ紹介内容に微妙な差異はあります)。そしてベーシックシリーズは、変形に特化したアクションギミックが売りです。
これがどういう事なのかと言うと、バックカードに各種ギミックが全く紹介されていないので、このシリーズが“オートモーフが凄い”
という特徴を持っている事が全く表記されておらず、消費者に伝わるのはただ“ロボットモードがナニ”である事だけなのです。
だもんだから、ますます消費者から敬遠されることに…店頭でこのシリーズ用の“連動変形ギミックを紹介する”プロモーション
ビデオでも流してれば少しは違ったと思うんですが。


余談ですが、地元のトイザラスではベーシックシリーズの試遊コーナーが設けられています、つまり実際に手にとってもらおうって事なんでしょう。それは間違ってはいないと思うんですが、ベーシックは何かとギミック重視で取説が無いと遊び方が分からない代物…当然ながら取説なんか置かれちゃいません。現実にはガキが力任せに弄って手足をバラバラにされ、しかも他のキャラのパーツと混じってしまい差し詰めスクラップ置き場の様な有様となっています。これじゃ良さを体験してもらうどころか親御さんに“壊れやすい”という誤った認識をされてしまい、全く逆効果なんじゃないでしょうか?実際は破損防止の為にボールジョイントが外れてるだけなんですけどね。そういやテレもちゃやネオBLOXの時も同じ事やってましたが、それらとは毛色が違うという事がまるで分かってなかった様ですね。それに大体テレもちゃ…っつーかビーストウォーズは取説無しで変形させるには難しすぎるし、BLOXなんかパーツ盗まれるだけだったろうし。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿