大きな世界の小さな部屋

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全宇宙に鋼鉄の秩序を!

2008年03月09日 22時30分28秒 | ムービーTF
今回ご紹介するのは、以前ご紹介した“ブロウル”の豪華版にしてトイザらスにて限定販売された“エレクトロニックブロウル”です。以前これと同じ方式で「トランスフォーマー ギャラクシーフォース」のスタースクリームがサイズを拡大した豪華版“スーパースタースクリーム”となりました。サイズが大きくなっただけに、通常版では不満だった関節の追加やプレイバリューの増加を期待するのが普通ですが、実際は追加要素はほんの少し(主にギミック)で関節は全く変わりなしという有様だったそうです(真偽の程は定かではありませんが)。で今回のエレクトロニックブロウルは、果たしてどんな仕上がりになっているでしょうか…?


プロポーションはブロウルと比べて大きく変化しています、ブロウルは右腕に主砲が移動しましたがこちらの方は右わき腹に移動と、マイクロン伝説版メガトロンと同じ処理になっています。
その為、映画本編に登場したブロウル=デバステーターの再現度はこちらの方が上です。でも、本編では変形と同時に体内に収納されていた気が…?尚、これ以降はブロウルと区別をつける
為に、本製品をデバステーターと呼称します。


ブロウルと比較してみましょう。
若干足が長くなり、成型色もやや明るいグリーンになったのが確認できると思います。そして、胸部の土避けもパーツが増えたことにより成型色や
パーツ数が増え、胸部中央にハッチが増設され、腕の主砲が大型四連火器へと変更されています。そして脚部のキャタピラの設置面の向きが、
ブロウルは真正面になるのに対し、デバステーターは真横に向くようになりました。


ご尊顔拝見。顔は基本的に変化は無いみたいですね。
ただ分からないのが、なんで集光ギミック用のクリアパーツが無色透明で、目の部分にレッドで塗装され
ているのか。だったら最初からクリアレッドのパーツにすりゃ良かったんでは?それに、成型色が明るく
なったせいか凄みが薄れた感じがします。


可動について触れてみましょう。
ブロウルも割とよく可動するほうでしたが、デバステーターは変形ギミックの都合で肩関節に前後のスイング機構、
そして肩と肘の間にもう一つ関節が追加されました。まぁあんまり目立ちませんが。ブロウルでは固定だったクロー
状の手も、デバステーターではサイズの大型化に伴い一本ずつ可動するようになりました。当然ながら膝は可動式
ですが、ビークル時のガワが大量に折りたたまれているので脹脛が厚くなり、その結果可動範囲が減少してしまった
のは残念です。そして、ブロウルでは固定だった足首もちょっとだけ可動式となり、ほんのわずかですが設置性が
上昇しました。ただ、ブロウルもデバステーターもヘビーウェイトキャラなので、アグレッシブなポーズを付けて様になる
キャラじゃありませんので、可動範囲は狭くてもそれほど問題はないかと。


主砲は、砲門を押すと発射音と同時に発光ギミックが発動します。追加ギミックその1です。しかし、右脇腹に配置されているだけに、発射ポーズが付けにくいです。ブロウルは右腕
だけに、ポージングも取り回しも遥かにやりやすかったんですけどね…しかもこの主砲、映画本編ではロボットモードになった後は使ってなかった気がするし。先端がクリアパーツになって
いるんですが、やはり無色透明なのでムチャクチャ違和感が有ります。発光部分だけ残して、他は塗装した方が見栄えはするかもしれませんね。


バックパック両脇の機関砲は健在です、ブロウルと比べ大型化していますが、こちらは無色透明のクリア成型なので
不自然で…現行兵器TFとしての説得力を損なっています。そして接続がボールジョイントでは無くなり、砲門を斜め前に
向ける事が出来なくなっています。


次に、デバステーターで追加された右手の四連火器に付いて。
変形時に収納するために二段階に伸縮するだけで、武器としてのギミックは特にありません。しかし、この伸縮部が
寸法が合っていないのか緩く、傾けただけでも伸縮してしまうのはどういうことか。ですから、ここは一度分解して
接着剤などできつくしておいたほうがよろしいかと。


左腕にはブロウルのものより大型化したクロー&ガトリング砲が、しかしサイズ拡大に伴いギミックが追加されました。
こちらも武器としての意味合いを持つギミックではなく、変形時に必要な物なのですが、こちらは解釈の仕方によっては
武器ギミックにも見えます。


そのギミックとは収納形態からの展開なのですが、左画像の収納状態で黒い部分を後ろに引くと、中のギアに動力が伝達されクローが展開します。
これは本来はオートモーフの一環として盛り込まれた要素だと思いますが、普段は収納しているが“格闘戦時にのみ展開する”と解釈すれば、武器としての意味合いを持つギミック
に見えると思うんですよ。


ビークルモード、当然ながらブロウル同様のM-1エイブラムス。


ブロウルと比較してみると、どことなくふくよかになった気がします。そして、やっぱり成型色の明るく凄みが薄れた感じが。


砲塔の上にあるサブ砲塔(って言えばいいんでしょうか?)にはギミックがあり、右に回すと機関砲発射音が鳴ります。
これは一定の位置にくるとギミックが発動するので、その位置さえ分かればずっと鳴らし続けることも出来ます(一定
時間が経過すると鳴りやみます)。そして左側に回すと、先ほどとはまた違う発射音が鳴り響きます。この時、両脇に
ある機関砲が発光しますが、主砲は赤く発光したのですがこちらは何故か緑色、ビームでも撃っているならともかく
機関砲で緑色は無いんじゃないの?あ、今気付きましたが、デラックスクラスと比べて機関砲の可動範囲が激減した
のは、発光ギミック用の電線の断線防止策だったのですね。あ、もちろん主砲発射ギミックはビークルモードでも作動します。


変形シークエンス。ブロウルの複雑さも対外でしたが、デバステーターはそれに輪をかけて複雑化しています。
そして、変形ギミックもブロウルのものとは随分と違っています。ブロウルが両側面のガワが二段階に展開したのに対し、
デバステーターは三段階に展開します。ここにオートモーフがあり、スプリングにより自動で展開します。ただ、この
スプリングが暴発しやすいので、はっきり言ってやりにくいです。そ他にもブロウルでは砲塔内に収納された両腕も、
デバステーターでは車体の側面に収納されています。それと、腕を出す際にキャタピラを上にあげるのですが、ここは
デラックスクラスと異なり手動となります。変形中に手動で砲塔各種をロボットモードの定位置に移動させるのですが、
主砲の移動が非常にやりにくくストレスが溜まります。


下半身の変形はそれほど違わないので省略、腕を出した後に腕の各種武器を展開するのですが、左腕クローは先程触れた通り。右腕の大型火器はスライド式で展開
するのですが、この時にスコープと思われるパーツがスプリングで連動展開するオートモーフがあります。


胸部オートモーフは変更され、胸部中央レバーを奥に押し上げると胸部パネルが展開し頭部が出現、土避けが斜めに傾き、それと同時に三種類のサウンドギミックが連続して発動します。
中々派手なギミックではありますが、その為にはレバーを覆っているU字型のカバーを動かさなければならない、そして両肩のキャタピラ展開が手動になってしまったのは興醒めです。


ようやく訪れたのだ…我らディセプティコンによる鋼鉄の秩序がな!

総評としては、当初危惧していたギミック追加に付いては、スーパースタースクリームと違い文句無し、ただそれが
裏目に出て遊びにくくなっているのも事実。その辺の帳尻あわせももう少し意識して設計して欲しかったところ。
それと、欲を言えばデバステーターだけでなくボーンクラッシャーもサイズアップ版を作って欲しかったなぁと。


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