ここは国際機密機関「M・I・C・R」。
今日もトレーニングに励むエル、ラン、オルガ、ファルコン、レイ、カイト達。些細な事から口論となり、ランとファルコンの一対一の勝負へと発展してしまった。固唾を呑んで戦いの行く末を見守る大勢のミクロヒューマノイド達。多くの戦いを経験した若きアサシンフォース「ファルコン」、実戦経験こそ少ないがその手数を活かした高速戦闘からはそれを感じさせないラン、まさに勝負は一進一退であった。

ラン:こいつ…こうも何度も、しかも簡単に懐に入り込んでくるとは…。
武器がトンファーだからって甘く見ていたか、これじゃこっちが不利だ…。
ファルコン:確かに大口叩くだけの事はあるッスけど、ツメが甘いッスね!よっと!
レイ:へぇ、あの娘なかなかやるじゃない♪このデータは色々と活かせそうね。
カイト:相変わらず仕事熱心だよねレイは。
こういうのはイベントみたいなものなんだから、俺達はどっちが勝つかだけを見てればいいんじゃない?
レイ:それは分かってるんだけど…データ解析担当の職業病ってトコかしら♪テヘ♪
エル:いっけーラン♪やっちゃえ~♪
オルガ:ああ…あの子大丈夫かしら…きゃっ、危ないッ!?

ラン:なら一気に決める!ツインエッジ!ハァッ!
ファルコン:甘いッスね!ハイジャンプくらいで俺の間合いから逃れられたとでも…!俺のトンファーは元々は銃なんスよ!

ビシュッッッ!!!
ファルコン:!?

スタッ!

ラン:勝負あったな、これが実戦だったら怪我じゃすまないだろうな。少してこずったが、所詮はこんなものか。
ファルコン:そ、そんな馬鹿な!いくら槍だからって、あの間合いから攻撃なんて出来る訳が無いッス!
それに、俺があんな長い得物の太刀筋が見えないなんて、そんなの有りえないッスよ!

ラン:なんだ、言い訳か?実戦経験があるとか言っていた割に随分と見苦しいんだな…
それとも、アサシンフォースのカリキュラムにはそれも入っているのか?
ファルコン:な…なんスって!俺だけじゃなく、アサシンフォースまで馬鹿にするなんて許さないッスよ!
オルガ:ちょ、ちょっとラン…。

ラン:大体、銃をトンファーとして使うなんて間抜けの極みだ。銃として使いこなせないなら、最初からトンファーだけ持っていれば良いのに。
それにトンファーなんて、見た目も貧乏臭いしリーチも短いし弱そうだし…そんな風に使う奴の気が知れないな。
ファルコン:もー怒ったッス!確かに俺は射撃は苦手ッスけど、ここまで馬鹿にされたら黙ってられないッス!
カイト:落ち着きなよファルコン!気持ちは分かるけど、これじゃ恥の上塗りだよ!

ラン:フン、こんな簡単に挑発に乗るなんて、まったく下らない。
相手にしてられないな…私はシャワーでも浴びようか、オルガ、行くぞ。
オルガ:本当にごめんなさいファルコンさん!あれでも本当はいい娘なんです…あ、待って下さいラン!
エル:あ、あたしも行くー。

エル:でもさぁラン、あの人って確かに運動部の後輩みたいな喋り方するけど、
一応先輩なんだからそれなりの態度は取った方が良いと思うよ~?
ラン:なんだ、お前あいつの肩を持つのか?そうか、あーいうタイプが好みだったのか…。
エル:な、なんでそーなるのよ!
オルガ:ちょ、ちょっとラン…。

ラン:それに、大体お前の装備も気に食わない。なんだ、あのデカい携帯は!
しかもメール機能やデジカメ付き?全く、お前は任務を何だと思っているんだ?
エル:い、いいじゃない可愛いんだから!それに、ああ見えてもちゃんと戦えるし、
あの装備を作る時ってランも一緒だったじゃない!
ラン:その私が勧めた装備のアイディアを、可愛くないとか嵩張るとか言って片っ端から
ボツにして作ったのがアレだろう!全くこれだから田舎者は…物の良し悪しも分から
ずにチャラチャラした流行物ばかり欲しがるんだからな。
オルガ:ねぇ、ランってば…でもランの趣味って刃物系ばっかりだし、確かに嵩張りそう…。

エル:イ、イナ…!?あ…あったま来たッ!ランなんかもう知らない!
オルガ:あ、エル…ランもランです、どうしてあんな事を言ったんですか!?

ラン:思った事をすぐに口に出来るのが私の個性だ、それはオルガも知ってるだろう?
オルガ:そ、それはそうですけど…ああ、こんな時シオンさんだったらどうやって纏めるのかしら…。
早く研修から帰ってきて下さい、私だけじゃこの二人を纏められませんよぉ…。

カイト:全くあの娘にも困るよね、あの口の悪ささえなければ見た目は可愛いのに。
もしあの場にサンダーがいたら、もっと騒ぎが大きくなってたよ…。
レイ:もうカイトったら、そういう問題じゃ無いでしょう…口の悪さは同感だけど。
それと、テーブルから降りなさい!

カイト:よっと…で、なんでさっきのデータ解析なんかしてるんだい?
レイ:さっきの模擬戦を見ていて、どうにも腑に落ちない所があるのよ。
なんだか落ち着かなくって…ちょっと待って、これ何かしら?

カイト:どうかしたの?
レイ:ここ見てカイト、ファルコンさんの足元。これって一体…?
翌日。

エル:あ、オルガおはよう…ふーんだ!
ラン:…フンッ!
オルガ:あ、お、おはようございますエル…貴女もレイさんに?私たちもなんです…。

レイ:朝からごめんなさい、今日、Hu地区の工場跡に行って欲しいの。
そこ、調べてみたら何だか不審な動きがあるのよ…今フリーなのが貴女達しかいなくて…現地調査をお願いできるかしら?
ラン:私たちは便利屋じゃない!そんな任務は願い下げだ!
オルガ:は、はい!皆と一緒に調査に行ってきます!

ラン:こ、こらオルガ!勝手に仕切るな!
エル:そーよ!あたしだってランと一緒だなんてお断りよ!
レイ:引き受けてくれるのね、助かるわ。それじゃ三人とも、それまでに準備しておいてね。
オルガ:はい!“三人で力を合わせて”頑張ります!
ラン:勝手に決めるな!

エル:もう、しょうがないなぁ…
それにここで我侭言ってたら、“ランと同じになっちゃう”し!
ラン:わ、我侭ァ…ッ!?仕方が無い、ここはオルガの顔を立てて我慢するか…。
オルガ:それではレイさん、失礼します!(それとありがとうございます。私達、きっと仲直りしてみせます。)

エル:レイさん、ここがその場所ですかー?中に入ったら、案外特撮のロケでもやってたりして♪

ラン:フンッ!こんな下らない任務、私一人で充分だ!調査なんてさっさと終わらせてやる!
オルガ:ちょ、ちょっとラン!ああ、ごめんなさいレイさん、あれでも本当は良い子なんです…。
(ランったら、せっかくレイさんが仲直りのチャンスを用意してくれたのに、これじゃ台無しよ…)

レイ:全くしょうがないわね、あの子は…まぁいいわ。ランの事は私に任せて、貴女達は反対側をお願い。
エル:はーい、りょーかーい。
オルガ:レイさん、本当にごめんなさい…それとあの子の事、よろしくお願いします…。

ラン:なんで私がこんな地味な任務をこなさなきゃならないんだ?
こんなのはミリタリーフォースにでも任せておけばいいんだ…
まぁ、トレーナーマシンの相手よりは退屈しなくて済むか…ん?あれは…。

ラン:これは…何か大きな乗り物のタイヤ跡みたいだが…それもつい最近付いた物だ。
それにこれ、少なくともマッハスラッガー並の大きさはあるぞ…?そんな物を付けた
民間ビークルが、こんな廃工場に来るとは妙だな…この先に何かあるみたいだな。

ラン:中に入ってはみたものの、何の変哲も無い廃工場にしか見えないな。これと言って不審な点は無い…お前さえいなければな!
???:あら、思ったよりカンが良いのね、ミクロシスター ランちゃん♪
ラン:何…?私を知っているのか?お前は一体…?

???:ウフフフ…私、あなたと二人っきりで会える日が来るのをずっと待ってたのよ…。

ラン:こいつ、私と同じ姿…?それに待っていただと…?何者だ!
??? :そうね…さしずめ闇に舞う真紅の花弁…スカーレットとでも呼んでくれる?

ラン:ふざけるな!答える気が無いなら、ここで何をしていたかも力ずくで聞き出すまで!
スカーレット:あら、ギャンブルって訳?そういうのってスリリングよね♪じゃあ私が勝ったら、私のお願い聞いてくれる?
ラン:ふんッ!勝てたらな…そうはならないがな!
Aパート終了 Bパート→http://blog.goo.ne.jp/robotsindisgize1985/e/63ba1792252b331affb7641d4b06fa4f
今日もトレーニングに励むエル、ラン、オルガ、ファルコン、レイ、カイト達。些細な事から口論となり、ランとファルコンの一対一の勝負へと発展してしまった。固唾を呑んで戦いの行く末を見守る大勢のミクロヒューマノイド達。多くの戦いを経験した若きアサシンフォース「ファルコン」、実戦経験こそ少ないがその手数を活かした高速戦闘からはそれを感じさせないラン、まさに勝負は一進一退であった。

ラン:こいつ…こうも何度も、しかも簡単に懐に入り込んでくるとは…。
武器がトンファーだからって甘く見ていたか、これじゃこっちが不利だ…。
ファルコン:確かに大口叩くだけの事はあるッスけど、ツメが甘いッスね!よっと!
レイ:へぇ、あの娘なかなかやるじゃない♪このデータは色々と活かせそうね。
カイト:相変わらず仕事熱心だよねレイは。
こういうのはイベントみたいなものなんだから、俺達はどっちが勝つかだけを見てればいいんじゃない?
レイ:それは分かってるんだけど…データ解析担当の職業病ってトコかしら♪テヘ♪
エル:いっけーラン♪やっちゃえ~♪
オルガ:ああ…あの子大丈夫かしら…きゃっ、危ないッ!?

ラン:なら一気に決める!ツインエッジ!ハァッ!
ファルコン:甘いッスね!ハイジャンプくらいで俺の間合いから逃れられたとでも…!俺のトンファーは元々は銃なんスよ!

ビシュッッッ!!!
ファルコン:!?

スタッ!

ラン:勝負あったな、これが実戦だったら怪我じゃすまないだろうな。少してこずったが、所詮はこんなものか。
ファルコン:そ、そんな馬鹿な!いくら槍だからって、あの間合いから攻撃なんて出来る訳が無いッス!
それに、俺があんな長い得物の太刀筋が見えないなんて、そんなの有りえないッスよ!

ラン:なんだ、言い訳か?実戦経験があるとか言っていた割に随分と見苦しいんだな…
それとも、アサシンフォースのカリキュラムにはそれも入っているのか?
ファルコン:な…なんスって!俺だけじゃなく、アサシンフォースまで馬鹿にするなんて許さないッスよ!
オルガ:ちょ、ちょっとラン…。

ラン:大体、銃をトンファーとして使うなんて間抜けの極みだ。銃として使いこなせないなら、最初からトンファーだけ持っていれば良いのに。
それにトンファーなんて、見た目も貧乏臭いしリーチも短いし弱そうだし…そんな風に使う奴の気が知れないな。
ファルコン:もー怒ったッス!確かに俺は射撃は苦手ッスけど、ここまで馬鹿にされたら黙ってられないッス!
カイト:落ち着きなよファルコン!気持ちは分かるけど、これじゃ恥の上塗りだよ!

ラン:フン、こんな簡単に挑発に乗るなんて、まったく下らない。
相手にしてられないな…私はシャワーでも浴びようか、オルガ、行くぞ。
オルガ:本当にごめんなさいファルコンさん!あれでも本当はいい娘なんです…あ、待って下さいラン!
エル:あ、あたしも行くー。

エル:でもさぁラン、あの人って確かに運動部の後輩みたいな喋り方するけど、
一応先輩なんだからそれなりの態度は取った方が良いと思うよ~?
ラン:なんだ、お前あいつの肩を持つのか?そうか、あーいうタイプが好みだったのか…。
エル:な、なんでそーなるのよ!
オルガ:ちょ、ちょっとラン…。

ラン:それに、大体お前の装備も気に食わない。なんだ、あのデカい携帯は!
しかもメール機能やデジカメ付き?全く、お前は任務を何だと思っているんだ?
エル:い、いいじゃない可愛いんだから!それに、ああ見えてもちゃんと戦えるし、
あの装備を作る時ってランも一緒だったじゃない!
ラン:その私が勧めた装備のアイディアを、可愛くないとか嵩張るとか言って片っ端から
ボツにして作ったのがアレだろう!全くこれだから田舎者は…物の良し悪しも分から
ずにチャラチャラした流行物ばかり欲しがるんだからな。
オルガ:ねぇ、ランってば…でもランの趣味って刃物系ばっかりだし、確かに嵩張りそう…。

エル:イ、イナ…!?あ…あったま来たッ!ランなんかもう知らない!
オルガ:あ、エル…ランもランです、どうしてあんな事を言ったんですか!?

ラン:思った事をすぐに口に出来るのが私の個性だ、それはオルガも知ってるだろう?
オルガ:そ、それはそうですけど…ああ、こんな時シオンさんだったらどうやって纏めるのかしら…。
早く研修から帰ってきて下さい、私だけじゃこの二人を纏められませんよぉ…。

カイト:全くあの娘にも困るよね、あの口の悪ささえなければ見た目は可愛いのに。
もしあの場にサンダーがいたら、もっと騒ぎが大きくなってたよ…。
レイ:もうカイトったら、そういう問題じゃ無いでしょう…口の悪さは同感だけど。
それと、テーブルから降りなさい!

カイト:よっと…で、なんでさっきのデータ解析なんかしてるんだい?
レイ:さっきの模擬戦を見ていて、どうにも腑に落ちない所があるのよ。
なんだか落ち着かなくって…ちょっと待って、これ何かしら?

カイト:どうかしたの?
レイ:ここ見てカイト、ファルコンさんの足元。これって一体…?
翌日。

エル:あ、オルガおはよう…ふーんだ!
ラン:…フンッ!
オルガ:あ、お、おはようございますエル…貴女もレイさんに?私たちもなんです…。

レイ:朝からごめんなさい、今日、Hu地区の工場跡に行って欲しいの。
そこ、調べてみたら何だか不審な動きがあるのよ…今フリーなのが貴女達しかいなくて…現地調査をお願いできるかしら?
ラン:私たちは便利屋じゃない!そんな任務は願い下げだ!
オルガ:は、はい!皆と一緒に調査に行ってきます!

ラン:こ、こらオルガ!勝手に仕切るな!
エル:そーよ!あたしだってランと一緒だなんてお断りよ!
レイ:引き受けてくれるのね、助かるわ。それじゃ三人とも、それまでに準備しておいてね。
オルガ:はい!“三人で力を合わせて”頑張ります!
ラン:勝手に決めるな!

エル:もう、しょうがないなぁ…
それにここで我侭言ってたら、“ランと同じになっちゃう”し!
ラン:わ、我侭ァ…ッ!?仕方が無い、ここはオルガの顔を立てて我慢するか…。
オルガ:それではレイさん、失礼します!(それとありがとうございます。私達、きっと仲直りしてみせます。)

エル:レイさん、ここがその場所ですかー?中に入ったら、案外特撮のロケでもやってたりして♪

ラン:フンッ!こんな下らない任務、私一人で充分だ!調査なんてさっさと終わらせてやる!
オルガ:ちょ、ちょっとラン!ああ、ごめんなさいレイさん、あれでも本当は良い子なんです…。
(ランったら、せっかくレイさんが仲直りのチャンスを用意してくれたのに、これじゃ台無しよ…)

レイ:全くしょうがないわね、あの子は…まぁいいわ。ランの事は私に任せて、貴女達は反対側をお願い。
エル:はーい、りょーかーい。
オルガ:レイさん、本当にごめんなさい…それとあの子の事、よろしくお願いします…。

ラン:なんで私がこんな地味な任務をこなさなきゃならないんだ?
こんなのはミリタリーフォースにでも任せておけばいいんだ…
まぁ、トレーナーマシンの相手よりは退屈しなくて済むか…ん?あれは…。

ラン:これは…何か大きな乗り物のタイヤ跡みたいだが…それもつい最近付いた物だ。
それにこれ、少なくともマッハスラッガー並の大きさはあるぞ…?そんな物を付けた
民間ビークルが、こんな廃工場に来るとは妙だな…この先に何かあるみたいだな。


ラン:中に入ってはみたものの、何の変哲も無い廃工場にしか見えないな。これと言って不審な点は無い…お前さえいなければな!
???:あら、思ったよりカンが良いのね、ミクロシスター ランちゃん♪
ラン:何…?私を知っているのか?お前は一体…?

???:ウフフフ…私、あなたと二人っきりで会える日が来るのをずっと待ってたのよ…。

ラン:こいつ、私と同じ姿…?それに待っていただと…?何者だ!
??? :そうね…さしずめ闇に舞う真紅の花弁…スカーレットとでも呼んでくれる?

ラン:ふざけるな!答える気が無いなら、ここで何をしていたかも力ずくで聞き出すまで!
スカーレット:あら、ギャンブルって訳?そういうのってスリリングよね♪じゃあ私が勝ったら、私のお願い聞いてくれる?
ラン:ふんッ!勝てたらな…そうはならないがな!
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がんばってください
実はAパートをアップした時点でもう撮影そのものは終わっているので、続きをアップするのにはそんなに掛からないですから、お楽しみに。
あと、各キャラのポージングが画像ごとにそれぞれ違う所にも注目…例えばランが飛び出す時、さり気無くレイがバイザーを上げているとか。
さて、奴は一体何者なのか?ランを待ち受ける結末とは…?心して待て!