
今回ご紹介するのは、トランスフォーマーアニメイテッドよりディセプティコン空陸参謀“ブリッツウイング”。
ブリッツウイングと言えば初代TFにおいて初めて登場した、三つの形態にトランスフォーム出来るトリプルチェンジャーにして、ディセプティコンのトリプルチェンジャーの
中では唯一“ヘケヘケ化出来なかった”事で有名な兵士・゜・(つД`)・゜・本当、なんでブリッツウイングだけが。話をアニメイテッド版ブリッツウイングに戻しますが、やや
太めでガニ股のややアンバランスな体型が特徴。特にガニ股が気になるんですが、お陰で素立ちポーズが絶望的に決まらない_| ̄|○|||背中のオレンジ色
のパーツはミサイルで、玩具的には付けっぱなしがデフォみたいです。

ご尊顔拝見…初代ブリッツウイングは普通のロボット顔でしたが、こちらはヘルメットを被った軍人風デザイン。
アニメ設定では、ディセプティコンの中でも幹部クラスの兵士。これまで相棒のラグナッツと組んで行動した事が多いそうです
が、本編を見てみるとどうも仲が良い訳ではなく、仕方なく組まされてる感じです。メガトロンさまに“信用できない”と言われ
てましたが、当のブリッツウイング本人はメガトロンさまの仇打ちの為にロックダウンを雇いオートボットを付け狙わせたり、メ
ガトロンさまを殺ったオートボットに怒りを露わにするなど、スタースクリームと違いちゃんと忠誠心は持っているみたいです。

ブリッツウイングには風変わりなギミックがあり、後頭部のダイヤルを回すとその動きに合わせ顔が変化します。シンケンジャーの
ダイカイオーを思わせるギミックですが、これはTFですからトランスフォーマー2010に登場したクインテッサ星人と言うべきですね。

左からスタンダードな冷静顔、口調は冷たい感じですが言葉尻にダジャレを加える喋り方が特徴…ですが口調のせいかなんか地味。真ん中はクレ
イジー顔、カン高いトーンでハイテンションな口ぶりで話すのが特徴。ギャハハハハハハ!!!って感じで笑いますが、その反面その場のノリに合わせ
歌を歌うのが特徴。右端は軍人肌のアーミー顔、常に怒った口ぶりで語尾に誰かれ構わず“メーン!”と付けるのが特徴です。
それにしても…冷静と笑いと怒り顔が交互に入れ替わるって、なんかキン肉マンのアシュラマンみたいな奴ですな。

可動はそこそこ動くけど中途半端、かゆい所に手が届かないって感じです。肩はちゃんと脇が開けるんですが、本隊と干渉してあんま
り開きません。手首は一応可動しますが、回転じゃなくて180度倒すやり方なので、手首関節は完全に変形用と割り切るべきです。
まぁブリッツウイングの本領発揮は変形なので、ある程度は大目に見ましょう。

武器は背部キャノン、ですがアニメ設定と違い前方に90度倒せないので、この画像では前掲姿勢で発射ポーズを取っています。首のあたりが
不自然ですが、これは変形用ジョイントを使用しているからです。お陰で首の間に空間が出来てしまって…御覧の通りの有様に。尚、冒頭で少
しだけ触れたミサイルパーツ、よく見ると炎の形をしているのが分かります。アニメ設定では、火炎弾と冷凍弾と二種類の攻撃が可能となってい
ます。ブリッツウイングは、玩具的にはこれが唯一の武器なのが辛い…手が平手なので武器は一切持てないし。

ではビークルモード、まずは戦闘機です。初代ブリッツウイングも戦闘機に変形できるキャラクターだったので、まぁ順当
なチョイス。しかし初代と違い、翼が可変翼になっているのが特徴。それと、ロボットモードの背部キャノンから成る噴射
ノズル、ここにムービーTFドレッドウイングよろしく噴煙パーツ(上のミサイルと共通パーツです)が付くのが良い感じ。
素直にかっこいいです。

ただ横から見ると、機体下方にデカいキャタピラが付いているのが…これ上手く隠せなかったのか。

ではトリプルチェンジャーだけに、一番気になる変形シークエンスをご紹介。戦闘機の機種を二段階に折り畳み、完全に本体に収納します。

次に機体後部、垂直尾翼&水平尾翼を画像の様に折り畳みます。それと、変形がやりにくいのでエフェクトパーツは外してあります。

尾翼を折り畳んだ機体後部を、ヒンジに沿って180度折り曲げます。

そこから、エフェクトパーツの付いていたエンジン部を180度回転させます。左画像上部の紫色の四角い部分が、右画像でどこに移動して
いるかが分かれば、言っている事が分かりやすいと思います。

そしてエンジンの根元にあるヒンジに沿って、エンジン部分を180度折り曲げて右画像の状態にします。

ここで変形シークエンスの紹介は若干横道に逸れまして…折り曲げたエンジンパーツをまた最初の様に根元から180度倒して左画像の
状態に戻します。これは本来なら戦闘機から変形するのに必要ない事なのですが、まぁ少々お付き合いください。

これは上の左画像と同じものです。ブリッツウイングは何度もお話しした通り、三段変形が可能なトリプルチェンジャー。
それらは変形できる姿が多い分、どうしてもそれぞれの中間形態が生まれてきます。ブリッツウイングの中間形態はこの
状態で、ここから各モードへの変形が成されます。つまり、ブリッツウイングの根っこに当たる姿なのです…これを紹介した
かったのですよ。

では変形の再開。エンジン部を180度倒して…?

機体中央にある凸ジョイントとエンジン部中央にあるジョイントを接続し、またエンジン部を水平に180度回転させます。

これは後ろから見た図です、戦闘機の翼を閉じて中央に持ってきます。

そのまま中央にぴったりと付け、翼中央にあるヒンジに沿って斜め下に折り曲げます。

そして最後に、先程外したエフェクトパーツを取り付けると…?

ブリッツウイング第二のモード、戦車形態です。初代ブリッツウイングはオーソドックスな戦車でしたが、今回のブリッツ
ウイングは対空戦車風味。アニメイテッドフォーマット準拠の為か、寸詰まり気味なのでかっこよさというより可愛さを感じます。

ギミックは砲塔の回転…ですが対空戦車なのに砲塔が上に可動しないというのが不満です。対空戦車に変形するTF
は珍しいので、その辺が残念かなーと。まぁたまにいますけどね対空戦車TF、ブレストフォースのキルバイソンとか。

では最後に、ビークル→ロボットへの変形シークエンスを。でもメンド臭いので、先程の中間形態からスタートします。

キャタピラ部を伸ばして足にします…この画像では分かりやすいようにこんな視点で撮影してます。
上画像からキャタピラだけ伸ばしても分かりにくいと思って。

キャタピラ部のハッチを開き、中から爪先を引き出します。ただ爪先を出すだけでなく、後ろに展開する踵を引っ張り出す手順も含まれているので注意…
玩具持っている人の中にも、この踵を引き出し忘れている人がいそうです。

次に後ろから見てみましょう。機体中央を左右に二分割し、中央の逆さ円錐状パーツをヒンジに沿って持ち上げます。

その逆さ円錐状パーツはロボット頭部で、180度回転させるだけです。左右に分割したパーツから両腕を引っ張り出し、
ブリッツウイングは変形完了です。これまでトリプルチェンジャーの変形シークエンスを紹介する時、どっちのビークルか
ら変形を始めるか?毎回それで悩んでいました。これまでは一つのビークルの変形を紹介できても、もう一方を上手く
紹介できずに終わっていましたが、今回用いた“中間形態から始める方法”、これのお陰で両方紹介する事が出来まし
たわー。そしてそれを使えば、途中で中間形態まで飛ばなきゃならんとは言え、戦闘機→ロボットへの変形も画像で
追う事が出来ますしね。

今の気持ちを歌にすっからよぉ!三つの顔をぉ持ぉ~つスゴい奴ぅ~♪
総評としては、確かにスゴい奴ですブリッツウイング。ただ変形重視の設計だけに、可動や遊べるギミックは今一つって感じです。ヘケヘケから続く現代の技術で
蘇ったトリプルチェンジャー、それが如何なる物になるかと興味深々ではありましたが、私としてはヘケヘケオクトーンの方が好きですね。三段変形だと複雑怪奇
な変形になりそうですが、このブリッツウイングは比較的シンプルな変形で一回やれば完全に頭に入ると思うので、敬遠せずに気軽に手を出してほしいです。ギミ
ックは乏しいけど、遊びやすい奴ですよ?
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