大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

アニメイテッド=活発とかそういう意味らしいです 24

2010年09月13日 00時03分17秒 | TFアニメイテッド

今回ご紹介するのは、ディセプティコンミュータント“ワスピネーター”。
…ミュータントって役職名か???ブラックアラクニアと同様の有機生命体モチーフのTFで、こちらもなかなかスマートかつ纏まりの良いプロポーション。
背中の大きな羽、各部に配置されたクリアパーツ等、全身に色々な特徴があります。昆虫モチーフ、胸部に昆虫の顔があるという特徴から、天装戦
隊ゴセイジャーの“宇宙虐滅集団ウォースター”の一員として登場しても全く違和感無さそうです。それに、元々が特撮怪人っぽいデザインですしね。


ご尊顔拝見。額から伸びた触覚が特徴です。例によって顎が長く、一見すると胸部パーツに顎が引っかかりそうですが、実はギリギリ
で干渉しないので自由に動きます。

ワスピネーターと言えばビーストウォーズにも居ました(和名ワスピーター)が、ブラックアラクニア同様にこちらもビーストウォーズから
派生したキャラクターです。ワスピーターは当時としては、変形もギミックも地味ながら中々優れていた傑作アイテムでしたが、果たし
て今回は…?

アニメ設定では、元々はバンブルビーと同型のプロトフォームから誕生したオートボットの一人で、本名は“ワスプ”。でも性格はバンブ
ルビーとは全く違い、実力はあるがそれをひけらかし他者を見下す嫌な奴。それが原因で、劣等生かつ騒々しいバンブルビーを煙たが
っていた様子。ある日オートボットの中でスパイ疑惑が経ち、本物のスパイであるロングアームに人身御供にされ、濡れ衣を晴らせぬま
まエリートガードに逮捕されてしまいました。その時にロングアームが仕掛けた証拠を発見&提出したのがバンブルビーであり、ロング
アームが糸を引いていた事をワスプは知らないので、ワスプはバンブルビーが自分を陥れた張本人であると誤解してしまい、バンブル
ビーに復讐する為にオートボット刑務所から脱獄、行方をくらましてしまいます。その後ブラックアラクニアと出会い、彼女の実験により
この姿(だからミュータントなのか)となってしまうのでした。とことんついてないワスプに合掌。


可動は平均レベルで、首と肩と上腕ロール軸、肘、股関節、太股にロール軸、膝、足首です。
細身体型だけに動きそうに見えますけど、実際は見た目ほどそんなに動かないですね…その辺もブラックアラクニアと一緒。


武器は徒手空拳…いやいや冗談じゃ無くて本当に素手なんですコイツ!ご先祖様のワスピーターにはハンドガンが
あったのに、なんでコイツには武器が無いのか?まぁこんな手じゃ何も持てないのも分かりますが、だったらスカイスト
ーカーみたいに、“羽の一部が外れて武器に”、そして“下腕部に連結させ持っている様に見せる”くらいはしてくれよ_| ̄|○|||


胸部には小さな腕が。特にギミックも無く単なる飾りなのですが、これはNESTダージの胸部キャノピーと同じで、ビースト
モードの腕が変形してこうなりましたというイメージのパーツなのでしょうきっと。もちろん、変形なんかしてなくてビーストモ
ードではこの腕は収納されるんですけど。


変形ギミックの恩恵で、オフィシャル設定には有りませんが、両腕を御覧の通り展開する事が出来ます。
ムービーフレンジーみたいでキモくて良い。ワキワキワキワキ


ケツからぶら下がってる部分はビーストモード用のパーツなのですが、なんとここに何のギミックも無し!ワスピーター
ではここにハンドガンを収納できるギミックがあったと言うのに…しかもワスピーターは羽の脈が分離してハンドガンに
装填するとミサイルになるという素敵ギミックがあったと言うのに、ワスピネーターには何も無し!ここは中身もカラッポ
だし、ロボットモードでは何の意味も無い部分なので、ギミック仕込む余地が最も多い場所なのに…何故、本当に何故
何もしなかったぁヽ(`Д´)ノ先端に針があるのは良いんですけどねぇ…。もしかしたらここに何らかのギミックを仕込む予
定だったものが、ハズブロの意向で削除されたのかも。でも、全体的にあまりにもギミックが少なすぎるから、それも不
自然だな…。


背中に平たいレバーがあり、これを上下に下げると…?


背中の羽を開閉する事が出来ます。これがワスピネーター唯一のギミック…本当にこれだけしか無いです・゜・(つД`)・゜・羽をパタパタさせると
意外に楽しいんですが、レバーを離すとスプリングで閉じてしまうので、開きっぱなしには出来ません。


が、羽の中央に適当なものをつっかえさせておけば、開きっぱなしで固定する事は可能です。


単品でのプレイバリューの低さは流石にフォローしようがないので、ワスピネーターを最大限に活用する方法をお教えしましょう。
それはTFでは無くハチ怪人役として特撮フィギュアと絡めること、特に敵が昆虫型宇宙人だった“仮面ライダーカブト”系と絡めると相性抜群。
それにしてもぼっちゃま、久しぶりにいじってみましたがかっこいいな…。


ビーストモードはハチ、ワスピーター同様にハチです。
こちらもロボットモード同様に纏まりの良く、ワスピーターに比べ格段に進化している…様に見えます。


ご尊顔拝見。ロボットモード胸部がそのまま顔になっているのが一目瞭然です。
ワスピーターはこの部分が多少なりとも変形していたのですが、それって退化してるんじゃ???


後発だけに、ワスピーターよりビーストモードでのポージングの幅は広いです。ワスピーターは前足と中足が一体成型でしたが、こちらは両方とも
独立し関節があるので、表情を付ける事が可能です。そして腹部も固定から可動式に進化しているので、腹部を折り曲げた“毒針使うぞ(#゜Д゜)ゴルァ!”
なポーズも可能です。


先程の“プロポーションが格段に進化している様に見える”という点、横から見ると一目瞭然で、前足と中足が途中
から一本に繋がっている点!ワスピーターも胸部に収納されたロボットモード両腕に直に接続されていましたが、根
元はちゃんとそれぞれ分かれていました。でもこちらは繋がっているのでメチャクチャ不自然。ビーストモードでは視
点限定ですね。後ろ脚の生えている位置はぴったりなんですけどねぇ。


で、ロボットモードの羽パタギミックはそのまま生きていて、ビーストモードでもパタパタさせられます。
ただ開閉範囲が見た目より狭いので、もう少し大きく広がると良かったのですが。


で、こちらも特撮フィギュアと絡めると実に絵になります。がんばれぼっちゃま!負けるなぼっちゃま!


変形シークエンス。
まず腹部を上に上げ、後ろ脚を後方に引っ張り、付け根をロボットモード定位置に配置します。実はこれ、初代ワスピーターにもあったギミックなんです。
わざわざビーストとロボットで股関節の位置を調整するなんて、当時は感動したものですわ。で、足の先端を変形させてロボットモードの足にします。


そのまま起き上がらせ、足を真っ直ぐに伸ばします。この時、一緒に羽を上に上げておきます。


前足&中足を付け根から左右に展開します。中央からロボットモード用中足があるのがお分かりでしょうか?


ビースト前足中足を付け根から閉じて、真ん中合わせになる様にすればロボットモードの腕が完成します。
ワスピーターからワスピネーターが生まれた訳ですが、ワスピネーターで目新しい変形と言ったらこことロボットモード用中足だけですね。


最後に、ビーストヘッドを前に倒して胸部を形成、ロボットヘッドを出しビースト中足を定位置にセットして変形完了。
さっきワスピーターと比べ退化してるんじゃ?と書きましたが、なんと変形ギミックまで退化しています。ワスピーターはビーストヘッドが胸部に
移動した後に中央から割れシルエットを調整していたのに、こちらはそのままくっ付いているので退化にしか見えません。どうしてこうなった?




総評としては…特撮怪人としての価値を見いだせるか、そして怪人役を務めさせるほど特撮ヒーローフィギュアを持っているかで決まります。上の環境が整っていない
人はスルー推奨。ビースト&ロボットのプロポーションは良い、でも長所はそれだけ(ロボット中足なんか無くても別に支障は無いし)で短所はそれ以外全部。ロボットモ
ードでのギミックが一個しか無いのは私も文句は言いません、センチネルやブラーだってそうだったし、ジェット兄弟なんかギミックすらなかったし。でもこいつの場合、
先祖のワスピーターが“ロボットヘッドとミュータントヘッド(第二のロボットヘッド)への変化”、“ビースト腹部にハンドガン収納”、“羽にミサイルを脈に偽装して格納”、
“単純に見えて細かい技の利いた面白い変形”と数々の芸を見せてくれた傑作アイテムだった事を考えると、その子孫であるこのワスピネーターがどれだけ退化してい
るか、お分かり頂けると思います。特に変形、前足&中足以外はぶっちゃけ時代錯誤な“四つん這いから起き上がるだけ”にしか見えない、しかも悪い方に単純化して
いると、これが余計にワスピネーターの評価を下げる結果となってしまいました。こんな手じゃ他の武器も持たせられないし、全体的にその設計からギミックを増やすな
んて幾らでも出来るはず(特にケツ)なのに、これじゃ手抜きと言われても文句は言えないと思います。時間が無かったとか、そんな言い訳されても知った事じゃないし。


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