The Serenity Prayer

支離滅裂メモblog

メチルパラベン

2005-12-17 23:59:40 | コスメ/美容雑貨
今日、DHCから会報の新しいのが来たので、処分する前に前月号を読んでいたところ、
「パラベンのことDHCはこう考えています。」という記事があった。

8月にメチルパラベンは皮膚に有害、という趣旨の話が朝日新聞に載ったのは知っていたので、この記事を読んでみると、なかなか面白い。
要旨は以下の通り。

・実験の内容が、実際の化粧品の使用とかけ離れた条件下であることの説明
・パラベンは複数の生体内テストで安全とされていること
・発表した教授が勤めているのがfanclが寄付して設置した講座であること
・fanclはこの発表を受けて、パラベンを配合した化粧品を販売中止にしたが、関連会社のアテニアは何も対応していないこと
・化粧品がメーカーの手を離れた後、どのような使われ方をするかは不明なため、防腐剤無添加の場合、腐敗が起きる可能性があること
・それでもパラベンを使うのが不安な人のために、オリーブ由来の独自の防腐剤を使った化粧品の開発を進めること

そのあと、メチルパラベンを製造している上野製薬の
メチルパラベンと紫外線作用に関する最近の朝日新聞報道について」(PDF形式 2005年9月)
を読んで、DHCの記事で気になっていたところがきっぱりと書かれているのに爆笑。
以下、その部分から引用。

"細胞内部にメチルパラベンを取り込ませた後、細胞に直接UV-B(275-375nm)を照射した実験を行っていますが、実際には皮膚の表面部分に角質層の保護膜があり、化粧品はこの角質層の上にとどまり、微量含まれるメチルパラベンも速やかに代謝されます"

つまり、化粧品は角質層の中まで浸透しない、と言い切っているわけですな。(笑)

DHCの書き方では「生体内と試験管内テストでは環境が違う」としか書いていない。
化粧品メーカの苦悩が伺える。

まあ、今まで安全とされてきたものでも、後から有害とされたものもあるわけだし、研究は続けて欲しいとは思うんだけど、あんまり金儲けとはつるまないでいただきたい。

余談だけど、過去の研究結果を覆すのではなく、その上に更なる研究を重ねていくのは科学の中で数学だけだ、と聞いたことがある。
物理や生物、考古学などでは後から間違っていたと覆されることがあるが、数学の定理は一度証明されれば、絶対に正しい、と。
それを聞いて、さらに数学が好きになった。

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