【追悼】梓みちよさん，そして 『こんにちは赤ちゃん』に思うこと

　先月29日に亡くなった梓みちよさん。昭和天皇の前で披露した『こんにちはあかちゃん』は「初の天覧歌謡曲」として話題になった。『こんにちはあかちゃん』がヒットした1693（昭和38）年は，高度成長の真っ只中にあり，日本は元気一杯だった。この年には166万人の赤ちゃんが生まれている。１人の女性が一生の間に産む子供の数，合計特殊出生率は，2･00だった。将来，少子化が深刻な問題となるとは，だれも夢にも思わなかっであろう。2019（令和元）年の出生数は86万4千人と９０万人割れの衝撃的な状況にある。

 

 

 

【追悼】梓みちよさん　

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　「こんにちは赤ちゃん」や「二人でお酒を」のヒット曲で知られる歌手の梓みちよ（本名・林美千代）さん。1月29日に死去。享年76。福岡県出身の梓さんは1962年にデビュー。63年に「こんにちは赤ちゃん」（作詞・永六輔，作曲・中村八大）がミリオンセールスとなり，同年の日本レコード大賞を受賞。ＮＨＫ紅白にも63年から19年まで7年連続で出場している。（計11回出演）。梓さんは，昭和天皇の前で「こんにちは赤ちゃん」を披露し，「初の展覧歌謡曲」と話題にもなった。

　近年，梓さんは膝を悪くし，歩くときに杖をつかうようになってはいたものの，化粧品のプロデュースをして，保湿クリームで人気を得るなど，変わらずパワフルだったと。第一発見者のマネジャーが自宅を訪れたのも，レギュラー出演中の通販番組の打ち合わせのためだったという。

 

 

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【こんにちわ赤ちゃん】－－本来は，「はじめまして　ぼくが親父だ」－－　

　作詞の永六輔さんによると，「はじめまして　わたしがママよ」の歌詞は，本来は「はじめまして　ぼくが親父だ」だったという。作曲の中村八大さんに男児が誕生したとき，産院で赤ちゃんに呼びかける中村さんの言葉がヒントになった。本来は「はじめまして　ぼくが親父だ」という訳だ。なお，当時はまだ，パパ，ママの呼称は一般的ではなかった。（『上を向いて歌おう』）。

 

　　▼　参考　・・・・・・・・・・・・70歳～90歳代で活躍の女性著名人・・・・・・・・・・・

・瀬戸内寂聴：1922年5月15日 (97歳)

・内海　桂子：1922年9月12日（97歳）

・佐藤　愛子：1923年11月5日 (96歳)

・石井ふく子：1926年9月1日（93歳）

・寿美花代：1932年2月6日 (87歳)

・岸　 惠子：1932年8月11日 (87歳)

・黒柳 徹子：1933年8月9日（86歳)　－「死ぬまで初めて！」

・草笛光子：1933年10月22日 (86歳)

・角野栄子：1935年1月1日 (84歳)　－童話作家-『魔女の宅急便』

・畠山 みどり：1939年4月5日 (80歳)

・五月みどり：1939年10月21日 (80歳)

・小川 眞由美：1939年12月11日 (80歳)

・浅丘ルリ子：1940年 7月2日 (79歳)

・岩下 志麻：1941年 1月3日 (79歳)

・倍賞 千恵子：1941年6月29日 (79歳)

・十朱 幸代：1942年11月23日 (78歳)

・加賀まりこ：1943年12月11日 (76歳)

・園まり：1944年4月12日(75歳)

・扇 ひろこ： 1945年2月14日 (74歳)

・水前寺 清子：1945年10月9日 (74歳)

・九重佑三子：1946年3月21日（73歳）

・大月 みやこ：1946年4月23日 (73歳)

・伊東 ゆかり：1947年4月6日（72歳）

・泉ピン子：1947年9月11日 (72歳)

・笹 みどりは：1947年10月3日 (72歳)

・都 はるみは：1948年2月22日 (71歳)