>>>稲盛和夫さんと逆境
欧州危機,新興国経済の減速の余波もあって,日本の政治,経済にも漂流感が漂う中,「日本にはもっとポテンシャル(潜在力)があるはず」と語るのは,京セラ創業者・稲盛和夫さん(1932年=昭和7年生まれ)。
稲盛さんは,自らの人生を「ずっと逆境だった」と振り返る。鹿児島で生まれ育った稲盛さんは,小学生のとき,結核にかかり苦しんだ。そのときに,仏教の教えに触れ,「どうして自分はこんな目に……」と悩みながらも,前向きになれた。「こんなにまで苦しめられるのはなぜか。それは何かわたしに教えようと,何かを経験させようと思って,自然がそうさせているんだから,これはありがたいことだと思って,耐えていこうと」。
「嘆き悲しんだり,悲嘆に暮れたり,時と場合によっては,何というのか不公平だというので,世の中を恨んだり,人を恨んだり,そういうネガティブなものに捉えられてしまうと,せっかく自分を鍛えるために自然が与えてくれたものがマイナスのほうに向かってしまう。ただでさえ苦しい状況になお落ちてしまう」と稲盛さん。
逆境をどう生き抜くかは,結局,その人の人生観,生きざまそのものと深く関わってくる。
雑誌「財界 2012年 10/2号 」では, 京セラ名誉会長・稲盛和夫の「いかに逆境を生き抜くか」と題しての特集を組んでいる。
財界 2012年 10/2号 [雑誌] | |
610円 | |
財界研究所 |
京セラ名誉会長・稲盛和夫の「いかに逆境を生き抜くか」
欧州危機、新興国経済の減速の余波もあって、日本の政治、経済にも漂流感が漂う中、「日本にはもっとポテンシャル(潜在力)があるはず」と語るのは稲盛和夫氏。
▼稲盛流経営 バックナンバー
・JAL再建そして稲盛流経営の光と影
・日航再生・稲盛和夫氏・2 JAL再建の原動力-『JALフィロソフィー』による意識改革
・日航再生・稲盛和夫氏・1 JAL再建の原動力-『JALフィロソフィー』による意識改革