「身の丈」経営,「身の程」人生

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篤姫,幾島,向田邦子にみる凛とした生き方-1

2008-08-13 15:55:00 | 向田邦子

[向田邦子] ブログ村キーワード
【ビジュアルは,坂の上から望む桜島】
 「己を捨て,徳川家を守る」,という筋を貫いた「篤姫」,その篤姫に使え,忠誠をつくした「幾島」,そして昭和の時代「の向田邦子」と3人の女性の生き様に「女の道は一本道」,その原点に薩摩おごしょの「凜」とした生き方がある。
       
 往年の人気TVドラマ,「時間ですよ』「寺内貫太郎一家」の脚本家,直木賞作家である向田邦子(1929-1981)さんが台湾の航空機事故で亡くなって,この8月で27年になる。
 彼女は父親の仕事から,年少時代の数年を鹿児島市で過ごし,現在の鹿児島市立山下小学校(当時の鹿児島高等師範学校付属尋常小学校)に通った。僅か数年の鹿児島生活であったが,後年,第2の故郷と言うほど,この地がお気に入りだった。親族のはからいもあるが,彼女の遺品が「かごしま近代文学館」に寄贈され常設展示されていることからも,明らかである。

 さて,独身を通した彼女であったが恋人はいた。多忙な執筆の合間に高円寺駅近く恋人の家へ行き,かいがいしくつくす日々。だが,彼女は決して泊まることなく,家族にも男の存在を悟らせなかった。向田はペン1本で,自分の家族と男の家族の両方を支えていたのである。

 代表作『あ・うん』にこん台詞がある。「おとなは,大事なことは,ひとこともしゃべらないのだ」。ここに,他者をお思いやる心と,ある種の潔(いさぎよ)さ-すなわち「凜」とした気概を感じる。
 ここに,篤姫,幾島との共通項をおぼえるのである。いささか,こじつけであろうか。
                         (この稿,次回に続く)

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