婆のたわごと♬

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来る者拒まず❣

2022-04-10 05:09:53 | 日記

22年前に、家を建て替えた。

その前の家は、舅が昭和7年に建てた家だ。

いわゆる、昭和の初め(戦前)の典型的な家で、大きな玄関と脇に洒落た洋室が

ある家だ。

玄関からは、南に面した客間への廊下と、北にあるお勝手への廊下と別れていた。

北のお勝手は、主婦には厳しいものだった。

義父母が亡くなってから、主人は、台所の勝手口の扉(薄いべニアで出来てた)に

30センチ四方の穴をあけた。

家の周りでうろうろしてる野良ちゃんのためだ。

台所には、猫のえさが常時置いてあった。

猫を飼ってない時は、無かった…と、主人は言うが、ちょうど、その時だけが、

猫不在の時代だったのだ。

あの頃は、野良ネコちゃんが、猫会議(?)などしてる時代で、猫の数は多かったようだ。

 

常時、台所に遊びに来る猫は3~4匹。

根っからの野良ちゃんらしく、居つくと言うことは無かった。

えさを食べると、外に出ていく…。

ある日、5月の連休時、私たち夫婦は、息子二人に留守番を頼み、北海道旅行へ出かけた。

その留守中に、野良の「かあしゃん」が、こともあろうに、我が家の客間の床の間で

5匹も子猫を生んだのだ。

息子からは、どうしよう…と、電話をもらったが、生きるかどうかは神様の思し召し。

様子を見よう…と言うことになった。

 

野良とは言え、生まれたときから外に出たことのない5匹の可愛い猫ちゃん。

わが家族の一員となるのは早かった。

母親そっくりの「ねーしゃん」、唯一の男の子の「ずれ」、「クロ」に「アメショ」

そして、一番のアイドル「ミケちゃん」の5匹だ。

これら5匹の猫ちゃんは、家の建て替え時には、一緒に引っ越しもした、半ば、わが家族の

戦友だ。

5年ほどたったころから、歯が欠けるように、一匹一匹と天に召されたが、「ミケちゃん」

は、22年間も生きていた。

東京都からも表彰された綺麗な猫だった。

来月で、亡くなってから1年。

今でも、家族の心の中に、どっかりと居座っている。

 

主人が、台所の扉に穴をあけてくれなければ…。

猫たちとの出会いに感謝している。

 

 

コメント (20)
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