魔法が解けたそのあとで

結婚、出産、育児、介護、お仕事。来た球を打ち返す、毎日のつれづれをつづりました。

「魔法的」なものとおさらばしたこと。

2022-02-13 02:01:27 | 日々のこと

私が人生の中で一番聴いたと思われるアルバムは多分これです。

 

 

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「我ら、時」 - 魔法が解けたそのあとで

こんばんは子供が寝たあとのリツコ、フリータイムです先週は、休みを取って連休にして、首都圏の姉宅に寄せてもらっていました休みに入る前日、義理実...

「我ら、時」 - 魔法が解けたそのあとで

 

 

彼が作る曲を初めて聞いた時「すごい!この人はすごい!」と興奮して、貸してくれた友達に語ったことをよく憶えています。

今考えるとまさに「沼に落ちた」状態だった25年まえ。

その後彼は姿を消し、日本から去った。

そして日本に帰国し、開催されたライブに一度、行きました。

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長い階段をのぼり 生きる日々は続いていく - 魔法が解けたそのあとで

こんにちは。先日、小沢健二さんのライブに行ってきました。お台場に行くのもえらい久しぶり、チケットが取れたものの、行けるのかな・・・と心配でし...

長い階段をのぼり 生きる日々は続いていく - 魔法が解けたそのあとで

 

東京タワーを見ながら恋に浮かれていた独身時代。

母の病気が分かった時に、仕事帰りの車の中で泣きながら聞いた「強い気持ち強い愛」。

結婚生活が上手くいかなくなって繰り返し聞いた「我ら、時」

長い階段を上り、生きる日々が続き、今も私は生きています。

いろんな時に支えてくれた曲をくれた小沢健二さん。

なぜか私はライブの終わりに、お台場のガンダムを見ながら

「もういいかな」

と思ったのです。

なぜだろう。あれだけ自分を支えてくれた曲を生で聴けた。

歌うオザケンを観られた。

でもなんか会場にいる人たちは、スタンディングでの元気で、踊ったり歌ったり、歓声を上げて彼に応えていた。

でもなんか、私は自分が場違いのような気がしていました。

ライブというものにあまり縁がなかったというのもある。

私が観てきたのは一番が宝塚で、観劇は自分が参加するものではないんです。

客席降りしてきてくれた演者とハイタッチはするけど、あくまで見る側。

ライブのノリというものに、戸惑いを感じたのかもしれません。

そして強く思ったのが「私はここにいる人たちより彼のことを熱烈に好きではないな」ということ。

その頃のオザケンは、日本に帰ってきて若い人からは「誰。セカオワとかがリスペクトしているあのおじさんは」という感じだったのではないでしょうか。

「オザケンって本当にいたんだ」っていうのが冗談としてツイートされていたかな。

でも私もそんな「オザケンて本当にいたんだ」と同じ気持ちでした。

あれだけ私の心を動かし、力付けてくれた曲たちをくれた小沢健二さんて、本当にいるんだ、いたんだ。そんな感じ。

それからなんとなく、アルバムは買ったりしていましたが、聞かなくなってしまいました。

その後、若いアーティストと共演したり、髪の毛を青くしたり緑にしたり銀色にしたり息子さんと共演したりしている姿を垣間見てきました。

良かったね、ワガママだから〜って歌ってたあなたが今家庭を築いて幸せになっていて、本当に良かったね。ひとりではなく、一緒に生きていける人と。

なんかそう思っていました。ほっとしていた、といっていいかもしれません。

「僕はずっとずっと一人で生きるのかと思ってたよ」

と明るいメロディでスッと孤独を忍ばせてくる、若さでコーティングした彼の孤独が、今は多分癒されている。

良かったなあ、と思っていました。

さて、奇しくも2021年8月東京オリンピックに小山田圭吾さんが関わると聞いて、おお、ついに日本を代表するポジションに、などと思っていたのですが、彼は降板することになるわけで。

日本中の人が小山田圭吾さんの名前を知ることになろうとは。

そしてその時期に重なって小沢健二さんも記事になるんですよ。

なんか笑ったw

まあ真偽のほどはどちらでもいいんですけどね、なんか「私の中の青春は終わった」って感じたんですよ。

青春なんて、とっくに「華原の朋ちゃんが小室哲哉と共演して、彼に挨拶してお辞儀した時」に終わってると思ってましたよ。

 

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華原朋美と小室哲哉 15年ぶり共演(2013年)

 

youtube#video

 

でもまだ残ってたんだなあ。

もういいや、って。

今まで本当にありがとう、僕は行くよ。

そんな気持ち?

今も聞きますよ、オザケン。

 Amazon musicにも入ってるし。

スカイツリーじゃない、きらきらした東京タワーをダッフルコート着て歩いてる。

そんな感じの気持ちで聞いてます。

そして先日、残してあったロッキングオンとか、ライブで買った「魔法的」の本やら、欲しい人に譲りました。

ほほう、ということが書いてあった「魔法的」。

 

それも次に小沢健二という人を知りたい人の手に渡っていくのが良い。

ありがとう。今まで引っ張ってくれてありがとう。

お幸せに、お元気で。

 

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