魔法が解けたそのあとで

結婚、出産、育児、介護、お仕事。来た球を打ち返す、毎日のつれづれをつづりました。

「問題のあるレストラン」がよ!

2015-03-01 16:47:56 | 本・映画・テレビのこと

岡田准一さん、初の日本アカデミー賞二冠、おめでとうございます

「永遠の零」は、わたしは戦争ってやだなって心から思っただけで、彼の演技は素晴らしかったなと思います。そんなにたくさんの賞を取るとは思いませんでした

岡田さんがスピーチで緒方拳さんについて語っておられたけど、岡田さんはたくさんの名優と言われる方から「向いているから続けなさい」と言われていることはよく聞きますが、岡田さんのすべてに対する真摯で学ぼうとする姿勢、「知らないことを知っている」ことが、いろいろな人が彼を助けてアドバイスをくれることにつながっているんではないか、と思います。

以前複数回お会いしたことがあるのだけど、とても真剣で真面目な態度で収録に臨んでいる方でした。

これからもご活躍、楽しみにしています。

 

で、「問題のあるレストラン」ですよ

観てますか?みなさん、観てますか?

先週の、ちかちゃんの演技・・・!もうもうおばちゃん、号泣でしたよ

引きこもりで、ほっといたら自殺しちゃう母親にずっと甘えられなかったちかちゃんが、とっても甘えた声でお母さんに「小さい頃にやってもらいたかったこと」を伝え、

「でももういいの。ちかは大人になったから、大丈夫」

って・・・もうもう・・・うわあああん!

演じている松岡さんは「あまちゃん」のリーダーだったんですが、こんなに素晴らしい女優さんになったんですね・・・。

他に若手で「ごちそうさん」でヒロインの義理妹だったのにゆるふわ女子になってる高畑充希さんや、東大出たけど使えないって言われ続けてきた女子で二階堂ふみさんが出演していて、それぞれ素晴らしい、本当に素晴らしい演技を毎週見せてくれてます

ひとりひとり、だんだんとレストランのスタッフになってきて・・・ほんっとに可愛いの。

そしてハイジさん・・・女装のパティシエなんですが、安田顕さん演じるこのハイジさんがとっても仕草や言葉遣いが綺麗で。とても癒されるんです。

ハイジさん回がまだなんですが、今から楽しみです

さて、第一回で全裸で土下座させられ失意のうちに会社を去った藤村五月さんが、レストラン・フーに現れて・・・そこに一緒に来たのが愛君・風間俊介さんだっていうのだから、もうこれは怖いもの観たさ全開ですよ

なんとびっくりなYOUさんが弁護士さんで、全裸土下座させた社長に訴訟を起こすという流れになってるのですが、愛君が五月さんの婚約者なんかですと、最初は協力してるけど、そのうちに

「ねえ、本当に訴訟なんてするの?俺が幸せにするから忘れればいいじゃない。恥さらすことないよ」

なんて言いだしそうですがそしてど修羅

しかしYOUさんの

「過去を忘れて生きていても、明日、それとも10年後、過去に追いつかれるかもしれない」

って言葉、重いですね・・・。

ふたをして生きてきても、いつかそれがぱっくり開くかもしれない、向き合わない限りは。

そういうこと、ありませんか?

わたしはその殆どが夫関係だったので今つけを払っているような門なんですが

YOUさんがこのレストランに関するあれやこれやを外野から見ていて、ついに負けた裁判から10年して弁護士業に復帰するのですね。

それを話している時に、公園で若手女優三人、昔ピアノを習っていて、クラシックを仲良くイヤホンで聴いているシーンが流れるんですね。

穏やかに、お茶飲みながら。本当に美しくて穏やかなシーン。

それぞれが苦しみながらも辿り着いた場所。

とても心に残ってます。

この三人、お互い毛嫌いしてて、ケーキを顔にぶつけたことまであったのに。

「生きてて良かった。生きような」

って、引きこもりのお母さんにご飯を食べさせるために料理の腕を上げた末にフーのシェフになったちかちゃんが呟くわけですよ。

そしてYOUさんが

「わたしは怒るほうをやる」

って。若い世代にこの連鎖をつなげないために、大人は立ち上がるって決意するのですよ。

このドラマって、セクハラだけでなく、いろんな人が踏みつけにされて、消費されてます。

イケメンシェフとして消費され、シェフ見習いの使えないやつとして消費され、売上げの取れない部下として消費され、可愛くてゆるふわな無害な少し馬鹿な女の子として消費され・・・。

そういうものすべてに対して。

女性が社会に出て行くと、多かれ少なかれ、「女性としての役割」を期待され、それが出来ないと「可愛くない」などと言われ、男性の期待する女性をこなしつつ、仕事してきませんでしたか?

わたしはそれも「しょうがない、当たり前なこと」とおかしくも思わず生きてきました。

そして大切な仕事をあっさり手放して、専業主婦になり、夫に支配されることになったのだと思います。

主人公のたまこは「良い仕事がしたい」ってよく言います。

そう、良い仕事がしたい。それだけなのに、負わされるものが多すぎる。

わたしはそれにも疲れてしまったところもありました。

それなら男の庇護の下に入っちゃった方が楽・・・でもそれは違ったんだよ。

ソフトな奴隷のようなもの。

 

このドラマを観てると、いろんなことを思い出して、ぐっとなります。

「それくらいのセクハラ」に、「訴訟」という形で立ち向かっていくことを決めたヒロインたち。

タイムリーに最高裁で「言葉のセクハラでも懲戒免職は違法ではない」というニュースが出ました。

「そんなにいやな思いをしていたなんて思わなかった」

これは男性側、いや、ハラスメントをする側の言い分です。

でも「いや」や「NO」を発していても、彼らは気付かない、届かないんです。

「相手が嫌がることはやめる」

って、とてもシンプルなことだと思うんだけど違うかな?

わたしはこのドラマ、すごく楽しみに観てます

そして新しい月9、恋愛否定をこの枠でやる!「デート」もね

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 春遠からじ | トップ | こおろぎが鳴いている »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本・映画・テレビのこと」カテゴリの最新記事