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QRコード決済は収穫期へ?

2021-05-31 17:11:35 | キャッシュレス
PayPayが2021年10月から予定通り決済手数料を有料化する方針という日経ビジネスの記事を見かけた。
QRコード決済事業者としては長らく無料で市場規模拡大に努めてきたのでそろそろ収穫したいという話になるのは理解できる。
手数料を払うくらいなら取り扱いをやめる加盟店も結構いそうだという話だが、もともと手数料が無料かつ2018年~2019年の20%還元キャンペーン等で集客効果があるからと割り切って加入していたような加盟店も多かったと思う。
有料化によって取り扱いをやめる加盟店が出て規模が縮小するのは既定路線ではないだろうか?

また、支払う側も金銭面のメリットが理由で使っている人が大半ではないかと思う。
「安くなるから使う」という消費者はたくさんいるが「便利なので割引がなくなっても使い続けたい」という消費者はあまり見かけない。
支払う側からするとPayPayを含むQRコード/バーコード決済は手間なので安くならないのであれば使うメリットはない。
特にPayPayやAuPay等の自分でQRコードを読み取り金額を入力して決済画面を見せる方法の場合、現金より時間がかかることもしばしばあるのでどちらかといえば「使いたくない」。
スマホの画面に表示されるQRコードやバーコードをPOSのリーダーで読み取ってもらうタイプならば自分で入力する必要がない分だけ少しマシだが、
それでも画面の輝度を最大にしないとバーコードを読み取りできないこともあったりとスムーズにいかないこともある。
それに比べてFelicaのスマホをかざすだけ手良いのはとても便利で良い。
同じコストならFelica決済を使いたい。

消費者に「使いたい」と思ってもらうには「同コストだが便利」か「安い(この場合不便でも受け入れる)」ことが必要になるが、QRコード/バーコード決済は不便なためコスト面での優位性を訴求するしかない。
比較対象は同じ店舗で扱っている他の決済との比較になるので手数料率をクレジットカードより低くして手数料が高くクレジットカード決済等を導入できない店舗に導入してもらって「現金よりわずかなポイント分だけまし」とする方法もあるし、
クレジットカードと同じ手数料率でも運用コストの差を消費者に還元して「クレジットカードより得」とする方法もある。
どちらをとるか、どちらも取らずに事業として失敗するのか、それ以外の道を見つけて成功するのか楽しみではある。

個人的には決済手段が多すぎると思っているので、レジ前のロゴ一覧がある程度すっきりするくらいには淘汰されて欲しいんですが・・・。