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親業のこと

事例紹介~相手の気持ちに寄り添い「聞く」ということ⑦~

2017年06月25日 | 親業のこと
【事例紹介】
      夜、ベッドに入った娘(6歳)が話し出した。

 
  子 : 今日ね、幼稚園でね・・・(涙ぐむ)
  母 : 幼稚園で何かあったんだね
  子 : NちゃんとMちゃんに「何してるの?って聞いたんだけど、
      「あっちに走っていったら教えてあげる」って言われて・・・
      (沈黙・・もっと涙ぐむ)
  母 : NちゃんとMちゃんと何かあったんだね。
  子 : あっちに行ったのに教えてもらえなかった・・・(泣く)
  母 : 何をしてるか知りたかったのに、教えてもらえなかったんだ
  子 : ううん、本当は一緒に遊びたくて・・・・
  母 : 遊びに入れてもらおうと思って話しかけたのに、
      入れてもらえなかったんだね。

  子 : うん。でも、そのとき、にこにこしちゃったんだよね。
      本当は悲しかったのに。
  母 : 悲しかったのに、にこにこしちゃったんだね。
  子 : だから、NちゃんもMちゃんも
      私が悲しかったこと気づいてないと思うんだ。
  母 : 本当は悲しかったんだね。
  子 : うん。だから、Yちゃんのところに行って遊んだ。
  母 : Yちゃんのところに行ったんだ。
  子 : そしたらね・・・
      (Yちゃんと遊んだことをいろいろ話す)
      ママ、お祈りして寝よう!

【感想】
     涙を見たとき、何があったのかすぐに知りたいという思いで
     心がいっぱいになり、質問したくなりました。
     でも、「ここは娘の気持ちを受け止めよう」と思い、能動的な聞き方をしてみたら、
     娘は自分から分かりやすく説明し、自分で考えた解決策まで話してくれました。
     悲しかった気持ちをはき出すことができた娘は、
     「にこにこしてしまったから、お友達が自分の気持ちに気づかなかったのだ。」
     と気づきました。
     すっきりして寝ることができた様子に、良かったなぁと温かい気持ちになりました。

             HRN2015秋号より





                     
    


6歳の幼稚園の女の子が、しっかりと自分の気持ちに目を向けることができ、
その「悲しい」という気持ちを乗り越えることができたのは、
やっぱり聞いてくれるお母さんがいたから、だと思います。
子どもが負の感情を抱いたとき、
親は、「そんなことでメソメソしてるんじゃない!」とか
「子どもの方にも何か悪いところがあったんじゃないか?」
と相手(子ども)を責めたり、
ここぞとばかりに親の考える「正しいこと」を教えようとしたりしませんか?

以前の私は
これこそが「しつけ」(=物事の善悪を教えること)だと思っていました。
でも、子どもの心の成長を手助けできる方法は、
相手の心に寄り添うこと、
つまり、共感することだと知りました。
自分の辛い気持ちを分かってくれる人がいれば、
人は誰でも「乗り越える力」を発揮することができるのです。



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