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親業のこと

子どもの心の扉を開ける方法 Ex.2

2015年05月17日 | 親業のこと
【事例の紹介です】

  息子たち(長男かずき7歳・次男はるき5歳)が喧嘩をして、次男はるきが泣いた。
  喧嘩を止めはしなかったが、私は長男かずきに嫌な顔をしてしまった。 
  かずきの様子が気になり、手当ての必要あると思い、声をかけてみた。

母    : かずき、お母さん、かずきの話を聞きたいんだけど、いいかな?
かずき : いやだよ。お母さん、どうせ怒るんでしょ。話も聞いてくれないし・・・。
母    : かずき、怒られると思っているんだね(膝の上にかずきを乗せる)。(能動的な聞き方)
かずき : そうだよ。いつも「お兄ちゃんだから」って言うけど、僕はお兄ちゃんじゃない!
母    : いつも怒られるのが嫌なんだね。お兄ちゃん、って言われるのも嫌なんだね。(能動的な聞き方)
かずき : はるきと一緒に遊ぼうとしてさぁ、はるきが悪いのに。いつも僕ばっかり・・・。
母    : はるきが悪くても、かずきばっかり怒られると思っているのね。(能動的な聞き方)
かずき : うん。もう眠いから寝ようよ。
母    : 眠いのね。(能動的な聞き方)
かずき : (寝る支度をして布団に入る)お母さん、ぼく、話をしてすっきりしたよ。


【お母さんの感想】
  最後の思いがけない長男の言葉にびっくりして、涙が出てしまいました。
  いつもは、姉や弟がいて、にぎやかな所で話すことが多かったのですが、本気モード(?)にして話を聞くと、長男は気持ちを話してくれました。
  私は普段、あまり「かずきがお兄ちゃん」ということを意識していなかったのですが、長男が負担に思っていることを知ることができました。また、機会をみて話を聞きたいと思います。
  その後、学校などで友達とケンカしたりすると、「今日、いやなことがあったんだよ」とか「話をしよう」と本人から言うようになりました。コミュニケーションがスムーズになりました。



 誰でも、心の中にイライラやモヤモヤを抱えているとき、その心の扉を開けて自分の思いを自由に言葉にできると、気持ちが楽になります。
 それを相手が「理解してくれた」とその人が感じれば、ますます気持ちが晴れ晴れとするものです。
 子どもにとって、親の存在がいつでもそんなふうに「理解してくれる人」であれば、子どもが例え何か困難にぶつかっても、乗り越えていく原動力(=やる気)になるんですね。

コメント
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