insungholic-インソンホリック

チョ・インソン中毒な日々を綴っています

ドラマ「ピアノ」1話-(ネタバレ)

2005-05-09 17:06:18 | ピアノ
はっきり言って、特に1話は、主題歌といい、最初のシーンといい、田舎くさいやくざ映画にしか思えません。かなりコテコテ感満載です。ここで見るのをやめてしまう人もいるかもしれませんが、やくざ映画ではありません。こらえて、こらえて。



最初の4話途中までは韓ドラおきまりの子ども時代ですが、実はものすごく大切なシーンがこの4話に詰まっています。インソン君の登場が待ち遠しくて、早送りしたくなりますが、子役たちが素晴らしいのでじっくり見て欲しいです。

オククォンはやくざのくせに気の小さい、単細胞で気の優しいやくざです。その日暮らしで、前科は数え切れないほどある・・どうしようもないヤツです。

親分が逮捕され、ナンバー2の毒蛇兄貴が姿をくらまして、ナンバー3のオククォンは親分気分でやりたい放題。好き放題やっていても、子分たちに「親分は子分たちがちゃんと食べられるようにしてくれた」と言われて、突然、子分のために尽くします。とっても単純でいいヤツです。自分が何かすることで誰かが喜んでくれることを・・素直に喜べる心を持ったヤツです。それはこのドラマを通して・・言えることです。

そこへ毒蛇兄貴が戻ってきます。・・この毒蛇兄貴って、本当に人相悪いし。毒蛇って素晴らしい命名だわ・・と感心するくらい!そして、メチャクチャに殴られて、組を追い出されるオククォン。

それでもカツアゲ、ばくちと懲りずに毒蛇の縄張りをウロウロするんで、まためちゃくちゃに殴られ・・の繰り返し。だからヤクザ映画ってイヤなんです。もう見てるだけで痛いし。でも、このあたりはチョ・ジェヒョンの芝居がコメディっぽいのと、子役がいいので我慢できます。

組からもにらまれ・・やりにくくなっているところに叔母さんから電話。行ってみると「おまえの子どもだ」というジェスが登場。考えてみたら、ホントに可愛いそうなジェスです。父親がコレで、母親はなんとタマネギだかタレキ(ものもらいという意味)とか言う名前の日本人と逃げたらしい。・・なんて名前だ。。ホントこのジェス役の子がいいんだなぁ。芝居がうまい!何気ない表情もこういう自分の生まれ育ちがじわ~っと出ていて。まぁ、そういうお荷物な子どもを、何とかどっかで捨てようとするオククォン。こんな子を捨てようとするなんて、とんでもないヤツだわよ!

そして、一番大切なシーンです。
釜山に戻る列車に乗って、ジェスが寝ている間に置き去りにして列車を降りてしまうオククォン。
そして列車の外からジェスの寝顔に手を振るオククォンの視界にヘリムの顔が。。その美しいヘリムの顔・・いや瞳に釘付けになっていまうオククォン。
このシーンが、この物語のすべての始まりであります。
この瞳を見て、オククォンは再び列車に乗ります。そして、ジェスを連れて帰ることになります。
つまり、ヘリムに出逢うこと、ジェスを連れて帰ること・・それがすべての始まりです。


一方、夫を2年前に亡くしたヘリムとスアとギョンホ。2回忌を終え、経済的理由で夫と自分のふるさとである釜山へ引越することになります。偶然、オククォンと同じ列車に乗ることになるわけです。1話の終わりで、ギョンホの心の傷の深さが描かれます。ギョンホは公園で他の子どもを殴り、仲介に入ったジェスを滑り台から突き落とします。ギョンホは子ども時代から大人になってから一貫して、心の苛立ちに悩まされているように思えます。このギョンホ役の子も大人になった時のインソン君の表情を彷彿させるくらいいい演技をしています。


1話はさらっと登場人物の紹介・・の流れですが、実はとても大切なシーンが盛り込まれています。

・オククォンは海でおぼれていたハスク親分を助けたことがあります。←つまり、泳ぎだけはすごいんです。

・毒蛇兄貴は親分になりたくてハスク親分を裏切ります。そしてハスク親分が自分よりナンバー3の頭の悪いオククォンを可愛がっていることも気に食わないんです。←これもとても大切なポイントです。

・そして、何と言っても前述の列車のシーンです。

 1話の最後に大人になったジェスの声でこんなセリフがあります。

『なぜ、父はきびすを返したのだろう。1000個の不幸の中で1個の幸せに命をかけた男。その父の選択が僕を憎しみに突き落とした。しかし何度振り返っても、僕はこうするしかなかった。父がどん底で見たもの 愛の名のもとで』

1話で見たときはこのセリフの意味はさっぱりですが、この言葉の深さも後でわかってきます。


「ピアノ」関連ログを読む

韓国ドラマにはまるわけ

2005-05-09 02:43:08 | 韓国ドラマ・俳優
物書きの習性で、思ったことは一応文字に落とさないと眠れない・・ので、こんな時間にのそっと起きてきて、書いてます。


今日、本屋さんで韓国ドラマ本(書籍ね)などを立ち読みしていたら、日本の女性が韓国ドラマにはまる理由というのが書いてあって、いかにも最近の日本人の男性にない「男らしさ」「強さ」に惹かれ、やっぱり兵役があるから男が違う・・みたいなニュアンスで書いてありました。確かに、韓国の男優さんはとても紳士だし、謙虚だし、礼をつくそうとする姿勢は素敵です。日本人が忘れかけている姿勢があるとは思います。でも、「男らしさ」に惹かれてるのか?というのは疑問です。そりゃ違うだろって、つっこみたくなりました。


私は2つ理由があると思っていて、1つは、韓国ドラマは、ものすごく当たり前な人間としての欲求を十分すぎるほど満たしてくれるから・・だと思うのです。それは、「ただただ愛されたい」という欲求です。人間は誰もが愛されたいと願っています。どんな人も。

韓国ドラマの中で主人公は最初から最後まで、ただひたすら愛し続けてくれます。どんな悪いやつが、どんなあくどい罠をかけて邪魔をしようとも、例え交通事故にあっても、病気になっても、命かけても、愛そうとしてくれます。ただ愛するだけじゃなくて、相手の幸せは何かを必死に考えようとします。また、相手もその気持ちを信じようと受け入れようとします。まぁドラマの回数が多いので、途中心の揺れは必須ですが・・。ドラマを見ていると、男優のそうした愛情を疑似体験的に自分が受けている、愛されているような感覚で感情移入しやすいのです。ドラマの中で「強い男」にただ「受け身なだけな女」を描いているわけではありません。びっくりするくらい強かったり、ひたむきな女性像が描かれてますし。

どんなにツッコミどころがあっても、冬ソナのチュンサン(ヨン様)がうけたのも、それだと思います。誰もがあんな風に愛されたら素敵と思ったからだと思います。
天階のソンジュもバリ出来のジェミンも・・これでもかっ!ってくらい愛してくれました。例えば「星を射る」では、イェリンの罠にはまることなくソラをただただ愛するソンテ、ソンテを愛し、彼を信じようとするソラ。ものすごく単純なお話なのです。でも見ていると、すっかりソラ気分。インソン君に愛されている気がしてきます。とことん愛されるということは、本当に心地いいものなのです。そして、私もソラみたいにインソン君に愛されたいと思う(>これがはまるってことです)のは、とても自然なことです。

もう1つは、家族愛があるからだと思います。日本のドラマでコテコテ家族愛を描いているのは、もうNHKの連ドラか「渡る世間は鬼ばかり」か「サザエさん」くらいになってしまいました。日本のいわゆる流行のドラマは、男女の愛は描きますが、そこに家族を描くのは少なくなっています。韓国ドラマほど家族兄弟、親戚縁者までいっぱい手を出し、口を出すドラマはありません。家族というのは面倒なものです。面倒ですが、一方で温かいものでもあります。日本より家族の絆や関係が深い様子は新鮮であり、懐かしいものでもあります。ま、韓国ドラマの場合、家族のしがらみが苦難の1つになってる場合も多いですが(笑)。

あと日本は「言葉を多く語る」ことを良しとしてこなかった背景もあって、ドラマなどでもずいぶん言葉足らずだったり、遠まわしだったりするセリフが多いような気がします。あれだけストレートに言葉が出てくると、恥かしいけどやっぱり嬉しいものなのです。言葉は伝えないと伝わらないのよ・・と思わせるものがあります。

「誰かにただ愛されたい」と思うことも、「家族の愛」も・・現実には難しいことだけれど、ゆるぎないものだと信じたいモノなのです。だから、はまるのです・・というか、その幸せ感にはまりたくなるのです。

・・といつになく、真剣に語ってしまいました。

もちろん、一概に、韓国ドラマがこうで、日本のドラマがこうだって決め付けることはできませんし、日本のドラマにも素晴らしいものはたくさんあります(今の私には見れないけど)。やっぱり、韓国の男性は男らしいから好きという人もいらっしゃるかと思いますが、少なくとも私は違いますってことで。あの~私がインソン君が好きな理由は、彼が男らしいからじゃありませんから~~。私の場合、韓国ドラマにはまってるんじゃなくて、インソン君にはまってるだけですから。同じ?いや違う。俳優チョ・インソンの美貌と才能に惚れずにいられないだけです。はい。


兵役=男らしい=日本の女性が惚れるって、なんて安易なっ!結び付けたくなる気持ちはわかるけど、違うだろって思ったので、「私に書かせろ~~語らせろ~~」という気分になりました(>おいおい)。