明日８月７日（日）より８月１４日（日）まで夏休みを頂きます。その間ブログ更新もお休みさせていただきます。
次回は８月１５日（月）より平常診療開始いたします。
くれぐれも夏風邪や熱中症にご注意ください。
吉田クリニック
それにしてもクリニックの近隣には板橋区、文京区が隣接しており、大きな病院がいくつもある。そしてどこでも「いつでもご紹介ください」とたびたびパンフレットが送られてくる。わざわざ提携しているＯ病院に紹介しなくてもいいのだ。この医療不況の中では病院は生き残りをかけてあの手この手で紹介患者を受け入れようとしている。それぞれが自分の医療施設の特徴やシステムのよさを売り物にして開業医にアピールをしている。いくら医師会と提携しているからといって企業努力をしようとしないのではそっぽを向かれてしまうだろう。やはり公立病院は緊急的な対応の感覚にすこしズレがあるようである。わざわざ医師会あげて提携などしなくてもいいのではないかと思うのだが・・。いや、けっしてケチをつけているのではない。患者に提供する医療サービスがいいほうに紹介するのは当たり前のことなのである。
ということで元勤務先の大学病院の循環器外来にいかせた。すると即日入院で即日カテーテル検査がなされ、冠状動脈内にステントが留置されたようだ。翌々日に息子さんが外来にきて状況を説明してくれた。ホッと一安心である。しかしもっと早く循環器科を受診させてあげるべきだったかもしれない。まあとにかく結果がすべてであるのでとりあえずは胸をなでおろした。遅滞なく対応してくれたことに感謝しなくてはならないだろう。自分が働いていたことのある施設は、ある程度内情やら医療のレベルがわかるので安心である。その後受け持ち医より電話も頂いた。以後のフォローをお願いしたいとのことであった。当然である。責任もってこちらでフォローさせて頂きます。半年後にフォロー心カテに行かせることを確約して電話を切った。それにしても私立と公立の医療機関では対応に差がありすぎる。このように迅速、的確に対応してくれないと信用はえられない。
心電図ではあまり典型的ではなかったが十分に狭心症が疑えた。これはすぐ心臓カテーテル検査が必要である。ということで医師会と提携している都立Ｏ病院に連絡をいれたところ、循環器の先生は最近、数名退職されて今一人しかいないそうである。「今週はもう一杯で来週なら受けられます」と悠長な返事。唖然である。オイオイ、こっちはちょっと急いでいるんですけどご理解いただけないのですね、という言葉は飲み込んだ。Ｏ病院は医師会の会合にきては「いつでも何でも受け入れますのでどんどんご紹介ください」と言っているのだが、これは片腹痛い。医師会と提携しているので義理をたてて受け入れをお願いしているのにこの対応では患者の命が心配である。もしかしたら内情は内紛でもあってゴチャゴチャもめているのかもしれない。とんでもない、怒髪天をつきながら早々に他をあたることにした。
先週、また冷や汗をかいた。うちにずっと通院している患者さんであるが、１ヶ月前からなんとなく労作時の胸痛を自覚していた。痛みは立ち止まって休むと１～２分で軽快するとのことである。しかしながら痛みの特徴や経過からはあまり積極的に虚血性心疾患を疑わせなかった。しかも本人は根拠なく心疾患を否定している。ということでしばらく様子をみていたのだが、ここ数日は特に症状が増悪し、歩行時の胸痛ばかりでなく背部痛も出現してきたとのことだった。そして安静にしても５分以上しないと軽快しない。・・・これはもう狭心症である。外来にようやっと来られたのですぐ心電図をとった。
先日夜、医師会に行く途中、駅前で浴衣がけの若者をみかけた。なかなかいい着こなしである。最近では浴衣は暑いのであまり着用されなくなった。外観的には夏らしくて涼しげなのであるが、近年の気候では暑くてしょうがない。Ｔシャツ、短パンのほうがよっぽど涼しいので今ではあまり夏場に日常的に着用されない。その日は盆踊りだったらしくファッショナブルな浴衣がけの集団が駅前にたむろしていた。その中でも目をひいたのはシックな浴衣でソフト帽をかぶった若者男性であった。体つきもしっかりして浴衣が似合っていた。「あぁこの体つきなら浴衣も似合う、全身隙なしだ」と感心していた。しかしすれ違ってびっくりした。背中で結んでいる帯が完全に「縦結び」なのである。唯一の「隙」が縁起でもない結び方だったのである。思わず笑いそうになったが、もしこれをわざとやって唯一一箇所に「隙」を作った着こなしだったとしたら大したものである。でも縁起が悪いので知っていたら、そんなことしないか？ 結び方知らないんだろうなー。残念！