まずは教育委員の方々へご理解いただくことが先決であった。すでに世の中では1分蘇生が遅れるごとに救命率がどんどん落ちていくデータもあったし、救急車を待っているうちに助かる命も救えないということは救急医療では常識であった。また一般市民でも心肺蘇生法の講習を受けた人たちにとってもこの早い対応が救命に重要であることは常識であった。この常識がまずは教育界の常識になってくれなければ子供たちの突然死は救えない。その委員会では「教員の皆さんにも心肺蘇生の講習を受けていただけたらかなり救命率もあがるだろう」という意見も出た。しかし教育委員の先生のコメントは「教育の現場はかなりたくさんの問題を抱えている。学業問題だけではなくありとあらゆる研修項目があり教員の日程などとても空けられる余裕はない。心肺蘇生の講習などを教員研修として義務化する余地はない」とい言われたのを覚えている。<o:p></o:p>
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